「わたしはお母さん……いや、違う、それは役職」
プロフィール
| 真名 | ラーヴァ／ティアマト |
|---|---|
| クラス | アルターエゴ |
| 性別 | 女性 |
| 身長 | 140cm台（少女体）、160cm台（成人体） |
| 体重 | 40＋5kg（少女体）、50＋10kg（成人体） |
| 出典 | メソポタミア神話（アーケード）／ 古代メソポタミア神話（アプリ） |
| 地域 | 中東（アーケード）／ メソポタミア（アプリ） |
| 属性 | 混沌・悪・星 |
| 好きなもの | どんな子供も可愛い（第1、2再臨）、私も好き（第3再臨） |
| 嫌いなもの | 人間（でも愛している）（第1、2再臨）、嫌いにならないで（第3再臨） |
| 設定担当 | 奈須きのこ |
| ILLUST | 山中虎鉄 |
| CV | 悠木碧 |
アルターエゴの状態では体格に見合った質量となる。
＋されているのは角の重さで、自身も少し重いと感じている模様。
概要
『Fate/Grand Order Arcade』に登場するアルターエゴクラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
かつては人類悪という特級災厄と化した原初の女神ティアマトが、此度はダウンサイジングしたアルターエゴとして召喚された姿であり、登場から数年の月日を経てようやく参戦と相成った。
第七特異点『臨界繁栄都市 バビロン』にて味方サーヴァントとして活躍する。
公式の紹介から『絶対魔獣戦線 バビロニア』で激闘の末倒されたビーストⅡとは地続きの存在らしく、自分を倒し2017年に進んだ人類が同じ『海から来る災厄』によって滅ぼされようとしている事態に我慢できずに、幼体として別時空である「黙示記録帯」に顕現した創世の獣。
アプリ版の7章では賢王ギルガメッシュの下で戦い、ビーストⅡ・ティアマトと対決するという図式だったが、AC版の7章では真逆で『悪食の英雄王』が収める都市バビロンで、配下の兵士に襲われるカルデアに対してラーヴァ／ティアマトが手助けすると言う構図となっている。
神の要素を組み込んだハイ・サーヴァント、相性の良い人物を依代とした疑似サーヴァント、主神として崇められた英雄、サーヴァントのおまけがこれまでの神霊召喚には見られたが、地母神クラス（それも創世神クラス）が分御霊とはいえ直接召喚されるというのは前例がない。
なお、本神曰く、彼女はあらゆる神話体系の母親というわけではなく、あくまでメソポタミア神話圏における大母とのこと。しかし、自身の神話以外の出身でも相手を我が子扱いする。
アプリ版『Fate/Grand Order』のArcadeコラボイベント『螺旋証明世界 リリムハーロット』開催にあたり、その前週にあたる4月19日より先行実装。かつての第七特異点にてビーストⅡの脅威を骨身に染みて味わってるカルデアからすればとんでもなくえらいことになっている。
人物
討滅され獣の座から零落した事で、ほぼ完全に失われていた個としての意志・知性・人格が取り戻されており、その人物像が（幼体化による変調はあれど）初めて窺えるようになった。
一人称は「わたし」。敬語とタメ口が入り混じった口調で話す。
一度人類に敗れた記憶である屈辱と痛みをはっきり持ってるため、いつも不機嫌そうに見えるが、そんな事より『人類を守りたい』という愛情が大きすぎる神霊サーヴァント。『私を愛さないで』と送り出した人類のピンチにAC世界へと駆けつけた辺り、反転前の彼女の『母親としての愛』は相当なものである事が窺え、決別の道を歩んだ人間たちを寂しく思いつつも、誇らしく思っている。
性格は外交的かつ受動的で、育ちの良いお嬢様風だが強い母親味があり、思慮深いが少女のように繊細で純真無垢なもの。愛想が良いとは言えず、常に仏頂面のそっけない態度を崩さないが、それは「創世の母として、人類にダメ出ししなくてはならない」という気位の高さ・立ち位置からで、内心その距離感はとても近い。地球上の生命ならば誰であろうと母として接し、外敵との戦いも彼女にとっては「おイタをした子を叱る」ような感覚である。頑張りを認めれば褒めてくれるし、怪我をすれば手当をしようとしてくれる。的確に人を見る目もあるらしく、船長を「優しくて気が利くけど、寂しがり屋」だと本質を見抜く発言をしている。また、本来なら彼女から最も遠い"文明"の産物たる料理を特技としており、劇中でも仲間によく振る舞う様子が見られる。
第三再臨になると、かつてのファム・ファタールに近い大人の体格へと戻り、完全な敬語口調へと変化。性格もひたすらマスターに甘える元の内向的・行動的な性質へ変化する。子供達から「お母さん嫌い」と言われる事を何より恐れ、子供達のために頑張る、誰かさんにも似たタイプとなる。
衣装は第1再臨時のをベースとしつつ、黒桜を反転させた配色のものになっている。
アプリ版ではファム・ファタールに巨神状態の角翼が追加されたビーストⅡに近い姿へと変化。
最も獣に近づく姿故、思考も単純化し言語能力がたどたどしくなっている。
能力
基本的にあまり動かず、元のファム・ファタール同様の固定砲台なバトルスタイル。
モーション中では、口や手から歌声やビームを放ったり、四大元素の魔力を収束させて発射する。
敵の足元に発生させた黒泥から、ラフムの爪だけを作り出す攻撃も行う。
アプリ版ではアップデートが進んだのか、魔獣を加工した巨大な包丁を具現化させて切り刻んだり、お玉で敵に乳海をぶっかけたり、足元から無数の食器を突き出したりとネタ系の攻撃に。
一方エクストラアタックでは、空間断裂を起こして召喚した隕石雨による攻撃も行う。
よく見ると隕石の中にはプレイヤーにとっては馴染み深いのが混じっている。
第3霊基では、戦法がビーストに近いものに変わり、竜形態の頭部を具現化させて噛み付く、角から無数のビームを放つ、ロケット噴射で突進する、口から火炎を放つ、黒泥の濁流を巻き起こすなどの攻撃に変わり、「行きなさい」の言葉とともに黄金の鎖の欠片を使役する場面もある。
エクストラアタックでは、無数の光線を放った後、銀河のエネルギーを照射する。
ステータス
| マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 藤丸立香 | C | C | D | A | EX | EX |
保有スキル
| 獣の権能(C) | ビーストのクラススキル。『対人類』とも呼ばれるスキル。英霊、神霊、何であろうと『母胎』から生まれたものに対して特攻性能を発揮する。あくまで幼体である事から成体（EXランク）よりもランクは下がっている。 |
|---|---|
| 単独顕現(D) | ビーストのクラススキル。単独で現世に現れるスキル。『単独行動』のウルトラ上位版。あくまでも今の姿は幼体であり、また、自らの意志で海から陸に上がった事でランクが下がっている。独力で現界は可能ではあるが、彼女は極力マスターの魔力を必要とする（欲しがる）傾向にある。 |
| 女神の神核(EX) | 生まれながらに完成した女神である事を現すスキル。同時に『神性』を含む複合スキルでもある。精神と肉体の絶対性を維持する効果を有する。 |
| 自己改造(EX) | 黒い生命の海を用いて自分の霊基を作り替える。通常の霊基状態から、全長60メートルを超す竜体に成長する。竜体になったティアマトはA++ランク以下の攻撃を無効化するが、幼体では竜体の維持はほんの数分のみ。 |
| 幼児退行(A) | 『創世の母』から『創世の娘』になった事で『自己封印』はこのスキルに変化した。強大な力を失った代わりに『自分はもう、人類には不要なもの』として縛り付けていた自縛の枷は無くなった。子供に戻ってはいるが、根底にある『全ての創世の母』という方向性は変わってはいない。子供なのでマスターに甘えてくるが、その十倍、マスターを甘やかす。キングプロテアの『幼児退行』は『成長（増殖）してしまった霊基をNPに変換して元に戻る』ものだが、ティアマト幼体は常時スキルが機能している為、霊基の成長は無い代わりに、ただ息をしているだけでNPを獲得している。 |
| ネガ・ジェネシス(?) | ビーストⅥが持つ『ネガ・メサイヤ』と同類のスキル。現在の進化論、地球創世の予測を尽く覆す概念結界。この姿では極めて小規模かつ限定的。 |
| 青き星の瞳(B) | 星（地球）の意志を宿したもの、或いは、星の力そのものである知性体に宿る光がスキル化した。人間で言う『魔眼』の地球版である。視界に入るもの全てを対象とし、クリティカルとあらゆる回復行為を封印する。 |
| 赤き星の瞳(B) | 敵意、攻撃に寄った星の魔眼。自身の攻撃力、魔力属性を変化させ、視界に入る対象全てに強い呪いを付与する。『青き星の瞳』との関連性は不明。 |
| 蒼き星の海(A) | 『生命の海』が人類の保護、育成に寄ったもの。パーティ全員の体力と魔力、宝具を増強させるが、ティアマト自身の魔力を激しく消費する。 |
宝具
毅き仔よ、創世の理に抗え（ナンム・ドゥルアンキ）
- ランク：EX
- 種別：対界宝具
- レンジ：0～99
- 最大補足：100人
「母は強し、とーう！」
「驚くなよ？タイムスケール、グリッと弄る！さあ、行くぞ――『毅き仔よ、創生の理に抗え（ナンム・ドゥルアーンキ）』！！」
「宝具、使えます。」
「ネガ・ジェネシス、展開。毅き仔よ、創世の理に抗え……『毅き仔よ、創世の理に抗え（ナンム・ドゥルアンキ）』！！」
展開したネガ・ジェネシスにより発生した「生命の海」に沈む事で、本来の姿である人面竜霊基へ回帰し、口から凄まじい魔力砲撃を行う。現霊基の全力を出し切るものなため、その後はひたすら甘えん坊モードになり、マスターに甲斐甲斐しく世話をされないと拗ねてしまう。
ビーストⅡとして顕現した時とは異なり、体色で赤く発光していた部分が青色に変化しているのが特徴である。また、演出時のカットインのレア演出でウィンクする時がある。
読みはキングゥの宝具と同じだが、表記が全く異なる上に冠詞が対になっており、ビーストⅡの時のチャージ攻撃である『仔よ、創世の理に従え』が自身への服従を強要するのに対し、こちらは自身を乗り越えた子供たちへの激励・応援とポジティブなものになっている。
ちなみに本来存在した背中の翼は山の翁に斬られているため断面しか見ることができない。
関連人物
生前
メソポタミアの女神達で、ビースト時には敵対した関係。また、アプリ版第1部7章にてティアマトのことを「母さん」と呼んでいる。今のところ、ティアマトのマイルームボイスではAC版で関わった一部の人物と元同僚の獣達にしか特殊ボイスがないため、この女神達に対しての反応は不明。
Fate/Grand Order
契約したマスターにして、自身を倒した相手。
魔獣赫に襲われた彼/彼女を助けるために、アプリ版のカルデアに参上した。どちらの霊基状態でも子供達の1人として接し「自分がもし獣に戻ってしまっても守り続けたい」と語っている。
主人公のサーヴァントであり、シールダーである後輩。AC版第七特異点にて交流し、マシュに「お母さん」と呼んでもらえて喜び、彼女を我が子として可愛がり母親として接する。
AC版第七特異点にて、一足先に協力関係を築いていたサーヴァントの一騎。
ティアマトのことをとある人物と同じく「母さん」と呼んでいるが、それは混同しているからではなく、彼女は全ての神々や生物の『概念的な母』であるため、そう呼んでいるのだと窺える。実際に劇中でギルガメッシュやメソポタミアの女神達もティアマトのことを「母さん」と呼んでいた。
彼をとある獣が持つ聖杯によってギルガメッシュの肉体をコピーしたことで造られたクローン体にネブガドネザルの魂を憑依させたことでAC世界に登場した『ギルガメッシュ2.5世』と間違えて呼んでしまい彼に不敬だと睨まれ、それに対してティアマトはビクビクしながら謝罪している。
AC版第七特異点にて、一足先に協力関係を築いていたサーヴァント。ティアマトを「母さん」と呼び親しくしている。アプリ版ではネモが似た雰囲気を持つためかこちらにも親近感を抱く。
AC版第七特異点に召喚されたはぐれサーヴァント達。共に協力してAC版第七特異点の修復を行った。特に金時は母上を名乗る上司に似た何かを感じており、強く出られないでいる。
元グランドサーヴァントの一騎で、角翼を斬り落とした相手。
アプリ版第七特異点にてビースト化した自身が、彼によって死の概念を刻まれたことはトラウマと化している。恐怖の対象だが、そんな翁に対しても母として接しているのが窺える。
アーケード版のカルデアから連れてきたサーヴァント。
彼にも母親として接しているが、当の彼からは「話が通じない」と鬱陶しがられている。
マイルームでは、彼がアプリ版のカルデアで友人ができたことを喜んでいた。
獣同士は仲が悪いからなのか、自身と同じようにカルデアに召喚された元ビーストクラスの者達に対して「みんな違って、みんな、うん……」と複雑な気持ちがあるかのような反応を示している。
AC世界で暗躍した獣にして、似た効果のネガスキルを持つ。
アプリ世界にも手を伸ばした彼女を追ってきたが、螺旋証明世界でドラコーが泣いている子供であった事を知り、彼女も自分の子供であると受け入れた。その経緯もあって他の獣たちには言葉を濁していたのに対し、彼女には母親として接しては鬱陶しがられている。
プロト世界のマーリン。ドラコーや山の翁からは星の獣と呼ばれ、警戒されているのに対し、ティアマトからの彼女への反応は特にない。無反応に近いのか、もしくは詳細不明である。
本家に登場する、中の人が同じ☆5かつ期間限定のアルターエゴ。
人類の敵に対抗する能力を得ており、天然気味な性格も共通している。
その他
『Fateシリーズ』において、初めて「ラーヴァ」という名称が使われたサーヴァント。
巨大な姿から小型に変化し、宝具解放時に一時的に元に戻れるという点でも共通している。
関連動画
関連イラスト
第一再臨
第二再臨
第三再臨
第三再臨：AC版
