プロフィール
真名 | コンスタンティノス11世(パレオロゴス・ドラガセス) |
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クラス | ライダー |
性別 | 男性 |
身長 | 171cm |
体重 | 73kg |
出典 | 史実 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・善・人 |
好きなもの | チェスや将棋、トランプ(ゲーム次第) |
嫌いなもの | 守り切れない事、籠城戦 |
ILLUST | 倉花千夏 |
CV | 神尾晋一郎 |
普段は温厚な口調を保つように努めているが、極めて緊急時にはやや荒々しい口調になる。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
初登場は2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』で、カルデア一行より先に呼ばれたサーヴァントとして登場。エネミーを倒したところ能力を奪われてしまい「何もできないのに真名を名乗るのは恥辱に値する」として、急ごしらえに名乗った偽名・マイケルで通していた。
そして約2ヶ月後、メインクエストの第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』に再登場する事と、同章の開幕に合わせて実装、またピックアップ召喚対象になる事がカルデア放送局 ライト版にて公表された。そのためシナリオ開始と同時の実装だと考えていたマスター達は3週間ほど待つつもりだったが、その予想を大きく裏切る形で、放送局からわずか一週間後にサプライズ先行実装となった。
真名
東ローマ帝国パレオロゴス朝の皇帝で、最後の「ローマ皇帝」、『コンスタンティノス11世』。
西暦1453年のコンスタンティノープル包囲戦において、メフメト二世率いる幾万ものオスマン帝国軍に対して、2ヶ月にも渡り抵抗を続け、その間のメフメトからの降伏・開城の要求を拒否し、ローマ皇帝として最後まで戦い続けた。総攻撃が開始されて、今まで不落だった城壁が突破された際に
「神よ、帝国を失う皇帝を許し給うな。都の陥落とともに、われ死なん。
逃れんとするものを助け給え。死なんとするものはわれとともに戦い続けよ!」
……と演説した後、オスマンの軍勢の中へと突撃した。
最終的にはコンスタンティノープルは陥落してしまい、紀元前753年から2000年以上続いたローマ帝国は完全に滅亡した。なお、彼の死亡そのものは確認されておらず、行方不明扱いとなっている。
因みに数え方によっては "12世" または "13世" とされることもあるらしい(Wikipediaより)。
人物
一人称は普段は「私(わたし)」、まれに「俺」。
高貴な風貌を持つ、穏やかな知識人である。どこか諦めの良さが感じられるが、本人は「それはそれとして全力で戦おう」と決意しているが、その決意を他人はあまり感じ取れない。これは彼が帝国と共に滅びた英雄であるからで「これは滅ぶだろう」「これは負けるだろう」という確信と「しかし全力で戦わなければならない」といった、矛盾した心理が彼にとっては当然の道理なのである。
こうした経緯から、王族出身の割に感性は一般人寄りであり、好奇心も旺盛。恥辱故に真名を隠すプライドを持っているが、過剰にこだわらず必要と判断すると自分から明かす柔軟性を持ち合わせる。イベントではショップ店員もやっており、少々尊大っぽい台詞もあるが「一度店員をやってみたかった」と言ったり、滅茶苦茶砕けた声で「あざっしたー」と言う気さくなお兄さんである。
しかしその根底にあるのは「怒り」の感情である。
守るべきものが無意味・無価値に踏みにじられた人生から「怒る」事は自分やマスターにとって正当な権利であると考えている。とは云えども、絆礼装のテキストから復讐心ではなく義憤に近い。
服装は第一霊基ではイベント時同様のスーツ、第二霊基では赤い鎧。第三霊基と宝具発動時には、髪が伸び白銀の鎧を纏っている。なお、どの姿でも残念ながらメガネはない。霊衣実装待ちか……
能力
本人の申告通り「堅実な防衛戦」を得意としているサーヴァントで、主な戦い方も白馬に乗り剣を振るという、ライダークラスとして(逆に珍しいレベルで)オーソドックスなものとなっている。
モーション中では、上記通りに白馬に騎乗しての剣術を主体としつつ、ローマ兵を召喚して砲丸投げやシールドバッシュ、部下とのコンビネーション剣技の披露、刀身から七色の光を放出する、巨大な鎖を旋回させて光の渦を巻き起こす、号令に合わせて矢や砲撃を降らせるなどの攻撃を行う。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | C | A | C | D | C | EX |
保有スキル
対魔力(B+) | 魔術への耐性を得る能力。B+ランクであれば、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する事が可能となる。大魔術・儀礼呪法などでもほとんどダメージを受けない。 |
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騎乗(B+) | 乗り物を乗りこなすための能力。大抵の乗り物を乗りこなす事が可能。幻想種については乗りこなせない。 |
単独行動(C++) | マスターが死亡したり、マスターと契約を解除しても行動可能。現状単独行動のランクがC++なのはコンスタンティノスと趙雲のみである。 |
ハギア・ソフィアの祈り(C−) | ハギア・ソフィア大聖堂の守護を獲得する。残念ながら、現代ではさほどの効果は期待できない。 |
落日の帝国(EX) | ビザンツ帝国(東ローマ帝国)の最後の皇帝。コンスタンティノス11世はローマ帝国最後の皇帝であり、コンスタンティノープルがメフメト二世によって陥落した時、ローマの流れを汲む国は完全に途絶えたと言える。 |
終焉特権(C) | 皇帝特権の亜種スキル。本来持ち得ない一部のスキルも本人が主張することで短期間だけ獲得できる。最後の皇帝である彼は幅広い特権を持つことはできず、更には特権を行使する度に多大な魔力を浪費する。だが、最後には一兵士として戦場に消えたコンスタンティノスは他者にその特権を譲ることができる。 |
宝具
祈誓たるは三重の貴壁(テオドシウス・コンスタンティノス)
- ランク:B+→B++
- 種別:対軍宝具(自身)
- レンジ:1
- 最大捕捉:7000人
「祖国の偉大なる壁、今こそ!」
「数多の侵略あれど、我らの信仰に敵う者無し!『祈誓たるは三重の貴壁(テオドシウス・コンスタンティノス)』!!我らは決して屈さぬ!この身が滅びようとも、我が祖国は永遠なり!!」
コンスタンティノープルを難攻不落に位置づけた、三重防壁の疑似降臨宝具。
最大捕捉7000人という広範囲の守護を約束する宝具であるが、内部に収容する庇護人数が増えれば増えるほどに失陥の可能性も高まり、1人あたりに付与される防御も薄くなっていく。実際に強固な守護を行うには、1000人程度が限界であろうと本人は見なしており、カルデアに召喚されている彼は、マスターとパーティのみの数人へと宝具を活用することで、非常に堅固な要塞を作り上げる。
詳細は該当記事を参照。
関連人物
生前
史実においてコンスタンティノープルを陥落させた末に、東ローマ帝国を滅ぼしている張本人。
なお、サーヴァントとしての彼の宝具は大砲であり、名称的に防壁を破壊する物だと思われる。
ミカエル8世
実の先祖にして、パレオロゴス王朝の創始者。属柄的には高祖父の祖父。
最も狡猾なギリシア人と呼ばれる策略家で、ラテンから首都を奪還した。
Fate/Grand Order
契約したマスター。皇帝系サーヴァントとしては珍しく、自分の側を従者であると置いている。
未来を切り開く今を生きる人間であり、何より好きな人である彼/彼女を守るために力を尽くす。
ローマ皇帝としての先輩達。彼らから引き継いだローマを守り切れなかったことを詫びている。
また余談だが第1部2章に登場した『連合ローマ帝国』はネロを除いた歴代ローマ皇帝のサーヴァントの軍勢であったものの、当時より後の時代出身である彼が召喚されたのかどうかは不明である。
マイルームでは個別にセリフがあり、それぞれに敬意を表している。ただし、マルタのステゴロ聖女ぶりに関しては本人が誤魔化したこともあり「疲れているのだろうか、私は」と困惑している。
ジャンヌの悪の別側面だと認識しており、油断ならない存在であると認識している。
ただ水着の彼女には漫画家として気が立ってる様を見て、色々おかしいと困惑気味。
侵略者に対して自国を守るために戦って果てた王者繋がりで、宝具も同じく防御向き。
参考にしたいとは思うが、スパルタ形式の守りは自分には合わない様で思案している。
第2部6.5章で対決した相手であり、史実寄りのカール大帝名義で認識している模様。
彼もローマ皇帝を襲名したことがあるので、ネロ達と同じく皇帝の先輩格でもある。
大規模特異点トラオムにおいて、復讐界域の隠し球だった彼の矢によって宝具の防御を突破され、消滅に追い込まれた。そして後日実装された為朝の宝具は、無敵貫通と防御無視付与を持ち、秩序特攻効果もあるという、ある意味でコンスタンティノスへのメタになるような効果になっている。
大規模特異点トラオムにて同じ復権界域の旗頭とそれを支えるリーダーという関係になった。ヨハンナはカトリックでコンスタンティノス自身は東方教会を信仰している為、宗派は違うが関係は良好。忠誠を誓い自身の最期の時まで気にかけていた。カルデアで召喚されたコンスタンティノスは記憶を持たないが、その感情や思い出はその時に召喚された「彼」だけのものだと安心している。
ローマ皇帝は全て彼女の子孫と本人(神)が明言した為、彼もまた彼女の末裔となる。つまり、オデュッセウスやキルケー、更にはロムルス以下歴代のローマ皇帝達が先祖として多数入っている。
後の時代のロシア皇帝であり、弟の曾孫にあたる(つまり、自身は雷帝の大大伯父となる)。
因みに、アフロディーテに連なる明確なローマ皇帝の血縁者としては、雷帝は2021年時点の実装サーヴァント中で最も時代が新しい(アナスタシアのロマノフ王朝は、厳密には血縁では無い)。
ローマが天敵である彼女だが、皮肉にも宝具の性質に共通点が見られる(またクラスも同じ)。
現時点で絡みはないが、これまでのブーディカの描写からして我慢は効くであろう(そもそも、東ローマ帝国は13世紀頃になると民族・文化共々ギリシャ系に置き換わっており、コンスタンティノス自身も生粋のローマ人とは言い難い。カエサルも言っていたが、こうなるともう別の国である)。
それぞれ仮名のメルセデス、役名のサラザールと、本編に先駆けての初登場イベントで自らの真名を隠していた繋がり。そして、直後のメインイベントにおいて登場・実装した事も共通している。
余談
登場以前
彼の能力でもある「三重の防壁」は、大西洋異聞帯の時点で他者から言及されていた。
また制作陣へのインタビューの中で、カルデア一行の到着前にその地から自主退去した英霊が今後再登場することが示唆されており、ピックアップ召喚時の文言「此度こそ、人の理を守り抜くために!」からそれが彼ではないかという意見もあったが、実際にはそれに当てはまっていたのは……
イベント関連
真名予想は、イベント告知時点では「マイケル」という名前から、彼が考案した安全メガネが博物館に納められているマイケル・ファラデーと、名前の英語読みが「マイケル」であり、イベント特攻枠に史実においての関係者が含まれているミシェル・ド・ノートルダムの2名が主に挙がっていた。
しかしシナリオが進むにつれて、偽名を名乗ろうとした時の「ミ……マイケル」発言(パレオロゴス王朝の初代皇帝がミカエル8世)や『滅び行く国の首領』という発言から、コンスタンティノスが候補として急浮上。そして後半、マーリンが彼のことを呼ぼうとした際に「コ……」と口を滑らせたことでほぼ確実となり、その後本人が自ら真名を名乗ったことで見事に的中することとなった。
※ この失言は後に島﨑信長氏もリアルイベントで再現している。
ショップ担当時のボイスから、マスター達からはCVが某羊神と同じ神尾晋一郎氏である事は早々に予想されており「正体は当神の人間態では?」とも一時期話題になっていた。なお、あちらの人間態については翌年2023年1月にメインシナリオに登場している(惜しくも実装はされなかったが)。
2022年実装サーヴァントシルエットの一番左端が彼によく似ていることもあって、プレイアブル実装が期待されていたが、残念ながらイベント開催期間中はならず(尤も割とすぐに実装されたが)。
だがその代わりとしてか、実装から約2年振りとなるピックアップの黒き最後の神と、今回は3日どころか2日弱のみピックアップの謎のお兄さんという、ただでさえ地獄のダブル復刻がなされている。彼の実装が先送りとなったことで(財布的な意味で)助かったマスターも少なくないだろう。