秋水(ONEPIECE)
しゅうすい
拵は『黒刀・乱刃・大逆丁字』、大業物21工の一振りに数えられる名刀であり、それと同時に恐竜に踏まれようとも1ミリも曲がらないという圧倒的な硬度を誇る黒刀。
リューマ曰く「お目が高い」、「そこらではお目にかかれぬ代物」と称したしぎからは「伝説の名刀」と称される程の逸品。
元々はワノ国の英雄として名の知られる剣豪リューマの愛刀。彼が病死した後、同じ墓に収められていたが、強者の死体を狙う海賊ゲッコー・モリア及びその一味にリューマの死体と共に盗み出されてしまった。その後、ゾンビとして復活したリューマの武器として利用された。
リューマのゾンビが動き始めてから5年後、ゾロを含む麦わらの一味がスリラーバークに誘い込まれた。当時のゾロはエニエス・ロビーでの戦闘で雪走が破損してしまい、資金不足から刀を新調することもできず、新しい刀を探している最中だった。そして、あっさり捕まって影を取られてしまうなど、三本刀が揃っていない状態での戦力としての質の低下も否めなかった。そんなゾロの前に現れたのが「良さそうな刀」を帯びた「伝説の侍」のゾンビである。嬉々としてゾロはリューマに挑みかかり、激しい戦闘の末に勝利、行動不能となる寸前のリューマから秋水を受け取り、自分の刀とした。
軽くて扱いやすい雪走と比べるとかなり重く、その分攻撃力や防御力は非常に高い。しかし、威力が高すぎて扱いは難しく、力加減を間違えると斬るつもりが無かった範囲まで余計に切り崩し、破壊してしまう。
後述する牛鬼丸によれば、初めから黒刀だった訳ではなく、「リューマの歴戦により『成った』刀」との事。
ゾロはちょうどいいところに名刀があった、ぐらいの認識だったようだが、黒刀だったから手離さなかったのかともされている(ゾロは黒刀の仕組みについて何も知らない)。
この秋水は作中において何かと盗難に縁があり、ゲッコー・モリアにより持ち主の骸共々盗難された後、リューマのゾンビを打倒したゾロに譲渡されたのだが、そこから二度に渡り盗難されている(二度目の盗難はリューマの墓に戻す為だったが)。
その度に異次元レベルの方向音痴であるゾロが単独行動で盗っ人を追いかける(しかもどちらも敵のお膝元に潜入中のこと)為、事態がややこしくなりがち。何気にトラブルメイカーな刀だが、それがきっかけとなりゾロや麦わらの一味と重要人物との接触に繋がっていることから、後述されるような評価もあながち間違いではないのかもしれない。
余談だが、リューマの遺体の方はゾロに打倒された後の描写がない為、そのまま燃え尽きてしまったか、焼け残っているならスリラーバークにて影の抜けてしまった他のゾンビと同様にそのまま朽ち果てていると思われる。
ワノ国からしてみてもまさか国宝と同時に墓荒らしされた遺体が戦力として悪魔の実の能力者に利用されていたとは夢にも思っていないだろう(ワノ国で悪魔の実について詳しく知られていない上、麦わら一味がそのあたりを誰も話していないため余計にである)が、セットで盗み出された遺体のその後について誰も何一つ言及しないのは不思議と言えば不思議である。
ワノ国では「英雄の愛刀」「刀神様」として国宝級の扱いを受けており、何者かに盗まれた(ワノ国の人々はモリア達が犯人だとまでは知らない)事が発覚した時には国中が涙を流したという(この事件をワノ国英雄の「墓荒らし騒動」と呼ばれている)。錦えもんも麦わらの一味には感謝しているが、この件に関してゾロと少々こじれており、いずれは決闘を申込んだうえでゾロに勝利し、ワノ国に秋水を持ち帰ろうと考えていた。
そしてゾロが「浪人ゾロ十郎」に扮し潜入したワノ国においては、追いはぎ僧兵牛鬼丸(どう見ても弁慶)に盗まれ、リューマの墓に戻された。
ゾロは秋水を自身の刀として取り返そうとしていたが、ゾロの盗まれた刀が秋水だと知った光月日和から「ワノ国に返して欲しい」と懇願され、代わりに自身が父の光月おでんから受け継ぎ父の形見とも言える閻魔をゾロに譲る提案をし、ゾロも代わりをくれるならと納得してその提案を了承した。
とても崇められている為、秋水が盗まれたせいでワノ国に災厄が降り注いだとまで言われる事もある。盗まれたとはいえ縁によってゾロがワノ国に秋水を持ち帰り、なおかつ、カイドウ達のワノ国の支配もルフィ達の手で終わりを告げた為、秋水が戻ってきた事で災厄がはらわれたとも後の世では解釈されるかもしれない。
コメント
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