「不破雷蔵あるところ、鉢屋三郎ありさ!」
プロフィール
概要
忍術学園五年ろ組の生徒にして学級委員長。忍たま長屋では不破雷蔵と同室。
初登場は18巻だが、名前だけは2巻で既に登場している。アニメは4期から登場している。
千の顔を持つと言われる変装の名人で、常に他人の顔をしている為その素顔は誰も知らない(詳細は後述)。更に、かなり危険な武器も平気で扱う優秀な忍たまである。
普段は雷蔵の顔でいる事が多い。また、作中では雷蔵と共に行動している事が多く、原作では「五年ろ組の名物コンビ」と呼ばれている。公式プロフィールなどでも雷蔵の姿を借りて登場する。
人物
よく珍妙な変装をしては周囲を驚かせて楽しんでおり、変装の枠は人間のみに留まらず、地蔵や阿弥陀如来などにも及ぶ。
作中全ての人物に化けられるが、顔は似せても体格は誤魔化せないため、極端に体が小さい者に化けると不自然な変装となってしまう。変装を見抜く事も得意。
変装以外にも、武道大会で優勝(但し当時六年生は未登場)した事もある武術の達人でもあり、原作46巻で雑渡昆奈門に敗北するまでは不敗神話(ただし対戦相手の全容は不明)まで持っていたと記載があった。
八左ヱ門に対して「先生の話を聞かない」と言った際に、雷蔵に「人の事言えない」と指摘されている。
能力
得意武器は鏢刀。手裏剣の一種ではあるが、2つの三日月を端で重ねてずらした形をしている。四方手裏剣などと違い、小型なので手首と指の力だけで投げられ、敵からしてみれば投げる動作を悟りにくく避け難い。
三日月状の全体は鋭利な刃となっているため、正確に命中せずとも殺傷が可能という危険な武器であり、昆奈門をして、「忍たまが持つには危険過ぎる」と言わしめている。
変装や素顔に関して
上述した通り、同じクラスの不破雷蔵の顔でいる事が多いが、何故雷蔵の顔でいるのかの理由については、本人も聞かれた際に冗談で誤魔化すなどしており、明確な理由は明らかになっていない。ちなみに髪はヘアピースである。
- アニメ第31期69話『竹谷の一人部屋の段』では、一年生の頃に「普段からいろんな顔をされるのはややこしいから統一しろ」と先生に言われた結果、雷蔵の顔になった…らしい。
- 実際、ドラマCD『五年生の段・仲直りのさせ方の段』で雷蔵と喧嘩して雷蔵の顔を止めてしまった結果、学園中が迷惑を被った。
設定資料によると三郎の方がやんちゃな表情をする事が多く、一部の話やグッズなどでは三郎の方が半目でいるか、雷蔵の方が悩んでる顔だったりと表情で区別しやすくしている。
特に雷蔵の面は大事なものらしい。
- 21期39話『八方斎のカラクリの段』で刺客から毒針を顔面にくらった際には、「大事な雷蔵のマスクによくも針を打ち込んでくれたな!」と発言している。
- 23期18話『Aランチ?Bランチ?の段』では「心まで雷蔵になりきっちゃうから、僕まで迷いグセが出て」と迷言を残している。
- 27期43話『自分の顔の段』ではしばらく他人に変装していなかったせいで、雷蔵の面が草臥れてひび割れしてしまった事もある。
変装がしやすいという理由でしんべヱ(及びその変装)も気に入っているらしいが、当の本人からはそれについて不愉快に思われていた。
17期81話『本当の顔は?の段』や27期43話『自分の顔の段』において、本人曰く「自分の顔を忘れてしまった」らしいが、これに関しても真偽は不明である。
他人の顔の下に別の顔、更にその下には別の顔…となっている為、一年は組の良い子達やあの七松小平太に無理矢理剥がされても、何枚もの他人の顔が出るだけという結果に終わっている。
入浴時や睡眠時であろうと面を外す事は無い。
第24期29話『研ぎ澄まされた心の段』では洗顔した際に雷蔵の面が外れてそれを雷蔵に指摘された際に慌てて戻したり、映画『忍術学園全員出動!の段』では雷蔵の頭に転がってきた砲弾が直撃した際に、驚きのあまり変装している面が取れかかった事がある。
- ただ素顔ではなく、上述した通り別の面である可能性が非常に高い。
名前の表記について
尼子経久の家臣にして実在する忍者隊である『鉢屋衆』の忍者・“鉢屋弥三郎(はちや やのさぶろう)”が元ネタであるが、アニメ版での表記は“蜂屋三郎”→18期からは“はちや三郎”となっている。
これは“鉢屋”という姓は、山陰地方では差別姓に当たると見なされ改められたため。アニメ当初は“蜂屋”となっていたが、原作者の意向により、18期以降は“はちや”と平仮名表記になった。
ドラマCDやアニメキャラクター商品では“鉢屋”が使われている他、映画『ドクタケ忍者隊最強の軍師』の紹介でも“鉢屋”表記となっている。
余談
- CVについては山崎たくみ氏であるが、回によってはその顔の声になる事もある(例として、雷蔵の顔だと金丸淳一になる)。
- 実写映画では雷蔵と一人二役だが、ミュージカル版では配役は別々になっている。
二次創作における傾向と注意点
二次創作において天才と表現される事が多いが、原作及び公式アニメでは変装の才能が天才的という意味で使われており、成績は優秀であるが、座学・実技など全ての面で天才という旨の記載はない。
また、変装の腕においても忍びの天才竜王丸に師事しており、他の忍たま同様発展途上である。
狐面
pixivに投稿されている絵は何故か狐の面を持った物が非常に多いが、原作漫画及び公式アニメにおいてそのような表現が用いられた事は一度もなく、『忍術学園全員出動!の段』でお面が使われたことはあったが、全て能面だった。
しかし、2024年8月に公式アプリゲーム『ムゲンのツボ大暴走』において、狐面を付けた鉢屋三郎が実装された。
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