概要
パワーレンジャーにおいて、原作のシリーズには登場しないオリジナルの形態。
初出は『パワーレンジャー・イン・スペース』で、後半のテコ入れのために登場させたのが好評だったことで、後のシリーズにも登場するようになった。
頑強な鎧やバイザー、巨大な大砲などフォームチェンジというよりはパワードスーツに近い。
作品によっては扱いや位置付けが異なる。以下大まかな例。
- 原作のパワーアップ形態に更に上乗せ。
- 原作のパワーアップ形態を最強形態とし、バトライザーを中間形態扱い。
- 原作の最強形態をそのままバトライザー扱い。
- (原作には存在しなかった)原作の武器キャラクターとの合体。
『パワーレンジャー・サムライ』からはメガゾードを操縦するときにのみ使用されるコックピット内限定形態「コックピットモード」として登場するようになった。
パワーレンジャー・RPM、パワーレンジャー・メガフォースには登場しない(この為ゴーオンレッドは近年の戦隊では珍しい『日米双方の本編で強化フォームを持たないレッド』となっている)。
ただし、RPMの次のシリーズの特別編でRPMのレッドから現レッドによってアイテムを借りる形で強化形態に変身しておりある意味原典での設定が本作に逆輸入されたケースとなっている。
なお、名称の「バトライザー」は上述のイン・スペースのリメイク元であるメガレンジャーのバトルライザーの海外名称が源流で現在まで使われ続けている。
一覧
- レッドバトライズドアーマー
『パワーレンジャー・イン・スペース』にて登場。
レッドレンジャーがバトライザーの「03」のボタンを押すことで変身する。
巨大な翼とブースターが追加され、高速で空を飛ぶことができる。
背中には四門の巨大ミサイル「バトライザーミサイル」が搭載。
バトライザーの「03」の存在そのものはアンドロスが事前に認知していたが、「パワーが強力すぎて起動すると何が起こるかわからない」という理由で自主的に封印しており、専ら「01」のみでの運用だったがその存在に興味を持ったシルヴィが勝手に起動したことでレッドバトライズドレンジャーへの変身能力が判明した。その後は安全であると判明した為か毎話変身している。
非常に強力な性能を持つが登場したのが38話と最終話まで残り5話しかなかったため、ボス級の敵を相手にすることが多く簡単に解除するシーンも多い。
変身するとなぜか筋肉隆々とした姿になるが、これは筋肉の形をしてるだけのアーマーでパワーダウン(解除)すると通常の体系に戻る。
なお、スーツが重かった為なのか激しいアクションは行われず、専ら固定砲台のような活躍が多い。
- レッドアーマードパワーレンジャー
『パワーレンジャー・ロスト・ギャラクシー』にて登場。
レッドレンジャーが「怒りの戦士」のキーを使って変身する形態。
両腕の部分には怪人を拘束するアンカーが装備され、胸からレーザー光線を発射する。
元々はピンクギャラクシーレンジャーことカローンに封印された「怒りの戦士」のものだったが、改心したカローンが怪人にパワーを奪われたレオの為に手を尽くすのを見た戦士がカローンの反省を認め、自分のパワーを譲渡した。
「どう見てもタイムレッドの強化と逆だろ」と言ってはいけない。
- メガバトルアーマー
『パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』にて登場。
ブルーレンジャーとグリーンレンジャーがバトルブースターに「8・6・5」のナンバーを入力してワイヤーフレームの状態から転送される。
グリーンには冷却ガスを発射するバズーカ砲、ブルーにはディスクソーサーが装着されている。
- トランスアーマーサイクル
『パワーレンジャー・ライトスピード・レスキュー』にて登場。
普段はバイク形態をとっており、レッドレンジャーと合体する事で完成する。
手の甲にある4連ビーム砲と防御にも使える車輪が武器。
- レッドバトルウォリアー
『パワーレンジャー・タイム・フォース』にて登場。
レッドレンジャーが伝説の騎士の炎の力で変身する。
全身を包み込む騎士の鎧のような姿で、背中の翼や甲冑から放つ火炎、ビクトリープロミネンスと全く同じモーション・エフェクトの技を放つ必殺剣「バトルファイアーセイバー」が武器。
「どう考えてもギンガレッドの強化と逆だろ」と言ってはいけない。
- メガバトルアーマー
クォンタザウルス・メガゾードから射出されたアーマーを装備した姿。
黄金のプロテクターと半透明のウイングパーツ、「バトル・レディ」という音声コードで発動する銃剣「メガバトルソード」が武器。
- アニマリウムアーマー
『パワーレンジャー・ワイルド・フォース』に登場。
レッドレンジャーがバトライザーバックルを使用して装着する。
楯としても使える黄金の翼とレーザー光線が武器。
- バトライズドアーマー
『パワーレンジャー・ニンジャストーム』にて登場。
レッドレンジャーがスカイラという宇宙人から継承されたパワーで変身する形態。
変身する際にはウインドモーファーがライトニングモーファーへと変わる。
全身を鎧で覆った「グランドモード」から翼を生やした「フライトモード」へと変形が可能。
- トライアシックバトライザー
『パワーレンジャー・ダイノ・サンダー』にて登場。
トライアシックモードとなったレッドレンジャーが黄金のダイノモーファーにメゾドンゾードのプレートが付いた専用ブレスレット「トライアシックモーファー」で変身した姿。
手足が伸縮自在で、巨大なヨーヨー「ドラゴンヨーヨー」が武器。必殺技は肩のキャノン砲からレーザーを放つ「バトルブラスト」。原典のアバレマックス以上にチートになったと言っても過言ではない戦闘力を誇る(というか原典のアバレマックスが本来はこれぐらい無いとおかしいのだが…)。
- S.P.D.バトライザー
『パワーレンジャー・S.P.D.』にて登場。
レッドレンジャーがマグナモーファーを操作してR.I.C.にあるシステムを解除して装着する姿。
光の剣が武器の「サイバーモード」から分割したR.I.C.を纏った「ソニックモード」となる。
一応は中間形態で、スワットモードが最強形態。
後に『マジレンジャーVSデカレンジャー』で逆輸入された。
なお、これは『魔法戦隊マジレンジャー』のOPの撮影がパワーレンジャーのスタッフの協力の元、ニュージーランドで行われたことによる縁で実現したコラボレーションである。
スーツ自体も現地で『S.P.D.』の撮影に使用されたものをニュージーランドから取り寄せている(その関係で本作のバトライザーは中間形態扱いになっている)。
しかし、その関係から登場エピソードの直後に飛行能力以外は上位互換であるスワットモードが登場してしまい、「スピードが足りない」と事実上の型落ち宣言がされ、その後の活躍はダイノサンダーとのコラボ回のみと活躍シーンそのものは印象に残るが出番に恵まれなかった。
スーツは『マジレンジャーVSデカレンジャー』の撮影終了後、ニュージーランドに返却されている。
2024年にパワーレンジャーのスーツがほぼ全てオークションサイトに出品されたが、こちらはレッドレンジャーの部分のみが出品でアーマー部分は出品されていなかったため現存しているかは不明。
- レッドドラゴンファイヤーレンジャー
『パワーレンジャー・ミスティックフォース』にて登場。
レッドレンジャーがフィアースドラゴンモーファーを使い、ドラゴンの持つ「ファイヤーハート」と合体した形態。
ドラゴンの翼を使っての飛行や二振りの魔法のステッキ「フィアースドラゴンバトルスタッフ」を武器に戦う。
- レッドセンチネルレンジャー
『パワーレンジャー・オペレーション・オーバードライブ』にて登場。
レッドレンジャーがセンチネルチェンジャーを使い、鎧のような形態に分解したセンチネルナイトと合体した姿。
背中の装飾が変形した剣や胸部のセンチネルナイトの顔が展開して放つ竜巻、電撃が武器。
実は人間には装着できない。
日本の特撮ファンが心底羨ましがるフォームだろう。
- ストライクライダーモード
『パワーレンジャー・ジャングル・フューリー』にて登場。
レッドレンジャーが専用バイク「ストライクライダー」に乗る時にだけ使う形態。
胴体をアーマーで覆った「ノーマルモード」からストライクライダーと合体した「アタックモード」となる。
- ショーグンモード
『パワーレンジャー・サムライ』にて登場。
ブラックボックスの力でスーパーサムライモードとなり、メガゾードのコックピット内でスーパーメガモードとなったレッドレンジャーがショーグンバックルにショーグンディスクを装填する事で追加変身する姿。
顔の文字が「炎」へと変わり、各部に「甲」の字が入った鎧が装着される。
メガブレードとブルバズーカが合体したショーグンスピアーが武器。
最終話では切り札として通常戦闘でも変身した。
- ダイノスーパードライブモード
『パワーレンジャー・ダイノチャージ』にて登場。
ダイノドライブチャージャーでダイノドライブモードへと変身し、さらにダイノスーパードライブセイバーで変身する。
メンバー全員が使用可能という原典からしたらあり得ないフォームである。
- Tレックススーパーチャージレッドレンジャー
『パワーレンジャー・ダイノチャージ』にて登場。
原典のキョウリュウレッドカーニバルに当たる形態で、バトライザーにカウントされる。
- ニンジャマスターモード
『パワーレンジャー・ニンジャスティール』にて登場。
ニンジャマスターブレードという専用装備で変身する形態。コックピットモード
- ライオンファイヤー・レッドレンジャー
『パワーレンジャー・ニンジャスティール』にて登場。
原典のアカニンジャー超絶に当たる形態で、バトライザーにカウントされる。ちなみにホワイトレンジャーとピンクレンジャー以外のメンバー達もこの形態に変身する事がある。
原典からしてオチ担当のモモニンジャーに関してはネタキャラの扱いとしては正しいのだがシロニンジャーは完全に涙目である。