侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー

さむらいせんたいしんけんじゃーばーさすごーおんじゃーぎんまくばん

シンケンジャーとゴーオンジャーのクロスオーバー作品。正式タイトルは『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!』。

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目次 [非表示]

1 概要

2 ストーリー

3 登場キャラクター

3.1 『侍戦隊シンケンジャー』

3.2 『炎神戦隊ゴーオンジャー』

3.3 敵

3.4 『天装戦隊ゴセイジャー』（先行登場）

4 新フォーム

5 余談

6 関連タグ

概要

スーパー戦隊祭第2作。Vシネマとして制作したものを急遽劇場公開した前作『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』とは異なり、この作品からは本格的に劇場版作品として制作されるようになり、尺がそれまでの40分台（約70分の『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』は除く）から60分程度に伸びた。

また、この作品から『動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー』まで、新戦隊の先行登場が行われている。

ストーリー

炎神戦隊ゴーオンジャーは、ガイアークの残党を追って、ガンマンワールドで害統領バッチードとの決戦に挑んでいた。しかし、バッチードによってゴーオンジャーと炎神たちは、様々な世界へと飛ばされ、バラバラになってしまう。

ヒューマンワールドに飛ばされてしまった江角走輔とボンパーが出会ったのは、侍戦隊シンケンジャーだった。

その頃、侍戦隊シンケンジャーはガイアークの戦闘員ウガッツたちと交戦していた。外道衆ではない敵に戸惑ながら戦っていると、バッチードに飛ばされてしまっていたゴーオンレッドこと走輔が助太刀に参上し、ウガッツたちを全滅させた。

走輔は志葉家の面々に事情を話し、協力を依頼するが、空気の読めていない態度に腹を立てた志葉丈瑠は走輔を「素人」呼ばわりし、走輔も「殿とかいう偉そうな奴の家来になるのはごめんだ。」と二人は決裂してしまう。

その頃、三途の川にやってきたバッチードは、血祭ドウコクらに三途の川を溢れされる為に協力をしよう持ちかけていた。作戦に乗ったドウコクはホムラコギをバッチードに貸し与える。外道衆の協力を得たバッチードは丈瑠以外のシンケンジャーを異世界へと飛ばし、ボンパーと彦馬を人質に。

シンケンレッドとゴーオンレッドは目的を巡って、また争いを始めてしまい、チームワークはもうバラバラ。果たしてバラバラになってしまった二大戦隊は集結し、バッチード軍団を倒すことはできるのか。

登場キャラクター

『炎神戦隊ゴーオンジャー』

ゴーオンウイングス

須塔大翔/ゴーオンゴールド…演:徳山秀典
須塔美羽/ゴーオンシルバー…演:杉本有美

炎神

ボンパー…CV:中川亜紀子

敵

外道衆

蛮機族ガイアーク

新フォーム

ハイパーゴーオンレッド

余談

今までのVSシリーズよりも大幅に拡大された尺と、次回作戦隊の先行登場など後のVSシリーズへと続く要素を作った意欲作なのだが、ファンからの評価はぶっちゃけ賛否両論である。

主な要因としては、何故か走輔のキャラがTV本編序盤の「勢いキング」と呼ばれていた頃のDQNなところがいやに強調されたキャラになっているからであり、本編終盤の彼を知っているファンからは違和感を感じるという声が頻出した他、シンケンジャーのファンの方からは「ウザい」と評価されてしまった。

他にも、炎神達の出演シーンが非常に少なく、スピードルも他より出番がちょっと多めなくらいになっている、折角の侍戦隊との共演なのに炎神大将軍の出番がない、ガイアーク三大臣の活躍が終盤の伏線を張るぐらいしかない、本作の全合体ロボであるサムライフォーメーション23が実弾系の技のみなので絵的にやや華に欠ける（シンケンジャー本編のサムライハオーのモヂカラ大団円の方が絵的には遥かに強そうに見える）。

敵側に至っても同様で、シンケンジャー本編の「三途の川はアヤカシの世界で他は生者も死者も渡れない」という設定が無視され、何故かガイアーク三大臣達が三途の川にいたり（これに関しては次回作の血祭のブレドランも同様だが）、この世の水とは全く異なる概念の筈の三途の川の水をガス化することに成功していたり、シンケンジャー本編の設定との齟齬も目立つ（この辺のTVシリーズの設定をあまり意識していないのは、ある意味VSシリーズあるあるでもあり、あくまでVSシリーズ時空の話だからと言われればそれまでだが）。

終盤に先行登場したゴセイジャーについても、ゴセイジャーTV本編で明かされたメンバーが集結した時期とは矛盾しており、VSシリーズ世界の話だとしてもこの時期に彼等がどういう経緯で集結してあの場にいたのかは明かされていない（ちなみに時系列的にはまだマジス/ゴセイグリーンは生きていた時期なのだが、ある意味当然と言うべきか登場はしない）。

これに関しては、仮面ライダーの夏映画における次回作のライダーの先行登場のようなものと捉えた方が無難である。