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血祭のブレドラン

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ちまつりのぶれどらん

『天装戦隊ゴセイジャーVS侍戦隊シンケンジャー』に登場するブレドランの劇場版限定の形態。

「我が名は、血祭のブレドラン」

「今の私は外道衆が御大将、血祭ドウコクの遺志を継ぐ者!シンケンレッド、行くぞ!!」

CV:飛田展男

データ

目的:火のモヂカラを使って、護星界に三途の川の水を逆流させる

趣味:剣の手入れ

得意武具:昇竜抜山刀、降竜蓋世刀

概要

天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー』に登場する、新たなブレドラン

本編としては彗星チュパカブラサイボーグに次ぐ第4の姿だが、劇場版の内容はマトリンティスが登場する以前の出来事なので、一応「時系列的には第3の姿」である(一応と付けた理由は後述)。

幽魔獣との戦いで倒されたと見せかけて、その実、三途の川に入り込んだ武レドランが変化した姿で、その容姿はかつての外道衆の大将・血祭ドウコクに酷似している。

加えて、武器も彼と同じで「昇竜抜山刀」と「降竜蓋世刀」を使用。

ちなみにブレドラン本人は、これについても「計画通りだった」としているが、ブレドランはあくまで本人の思惑に反して幽魔獣に嵌められ、ゴセイジャーに倒されてこうなったに過ぎないので、全く計画通りではない(まあこれについてはブレドランだといつもの事である)。

劇中ではマダコダマと共謀し、三途の川の水を護星界へ進行させてそのまま滅ぼそうと画策。その戦いの中でシンケンレッド外道に堕とし、己の駒としている。

劇中での活躍

魔虫兵ビービと交戦するゴセイジャーシンケンジャー両戦隊の前にマダコダマと共に現れると、上記の台詞と共にシンケンレッドを名指しして一騎打ちを挑む。

応じるシンケンレッドだったがこれはブレドランの罠であり、ビービ虫でシンケンレッドを覆い尽くして略取。助けようとするシンケンジャーの残る4人をマダコダマの火炎で阻むと、「ご苦労だったシンケンジャー、そしてゴセイジャー!シンケンレッドは貰って行くぞ!」と言い放ち、高笑いと共にその場を退散する。

その後、丈瑠を外道シンケンレッドとして操り、シンケンジャーゴセイジャーの両戦隊を一蹴させると再びマダコダマと共に登場。「己の目に焼き付けたか?外道に堕ちたシンケンレッドの姿を!」と嘲笑い、そのままトドメを刺そうとするも駆け付けたゴセイナイトシンケンゴールドの横槍が入り、そのまま両戦隊の撤退を許してしまう。

だが、気を取り直してマダコダマに命じて巨大な水蒸気のレンズを作らせ、自身の目的の遂行に乗り出すのだった。

「私はドウコクの遺志を継ぐ者!目指すは我ら外道衆が人の世に出る事のみ…!!今こそそれを実現させよう!!」

三途の川で骨のシタリの見ている中、上空に現世へ通じる穴を作り出すと、其処へ三途の川の水を竜巻状にして送り込むブレドラン。

かつて護星界へ通じる天の塔があったという真下の湖に三途の川の水を集めると、マダコダマのレンズとシンケンレッドの炎の力で地上と護星界を繋ぎ、隙間から三途の川の水を流し込む事で護星界を滅す。それがブレドランの目的であった。ちなみに本来は200年に1度の太陽フレアの活性化によるエネルギーとゴセイパワーの組み合わせを利用するのが正しいやり方なのだが、マダコダマとシンケンレッドの力はまさしくその代用だった訳である。

目論見を知ったシタリを突っ撥ねて目的を達成しようとするブレドランの元へ、異変を察知した両戦隊が駆け付けて交戦。外道シンケンレッドを操り両者を追い詰められるも、駆け付けた志葉薫アラタと協力して創り上げたゴセイカードによって丈瑠を元に戻されてしまう。

とはいえ、地上と護星界を繋ぐと当初の目的は成功しており、計画の第二段階に移行しようとした所へ両戦隊が現れたのを受け、ナナシ連中と魔虫兵ビービを嗾けて最終決戦に突入。

「本当の恐怖を味わうが良い!」と言って彗星とチュパカブラの2体の分身を召喚すると、そのままシンケンレッドとゴセイレッドのWレッドを相手取る。

しかし、ハイパーシンケンレッドとスーパーゴセイレッドに分身達を倒されてしまい、2人の連携によってマダコダマの所まで吹っ飛ばされた挙句、彼と共にハイパーシンケンレッド達の真・六重の太刀を浴び、怯んだ所へスーパーゴセイジャー達のミラクルゴセイダイナミックとナイトダイナミックを同時に受け敗北。

マダコダマが倒される直前、悪足掻きとばかりに「おのれ、このままでは終わらんぞ…護星界も道連れだ!!」と叫んで三途の川の水を護星界へ進行させる。だが、スーパーゴセイジャー達の天装術によって護星界の入り口を防がれてしまい、更にハイパーシンケンレッド達が完成させた封印の文字によって三途の川の水は押し戻されため為に封印されて計画は完全にご破算。

その直後、ビービ虫に噛みつかれて巨大化すると、同じく巨大化したマダコダマ及び巨大ナナシ連中と共に巨大戦を展開。

マダコダマが倒されると、外道血祭弾で2大戦隊の巨大ロボットを圧倒し、シンケンジャー側の巨大ロボを合体解除に追い込む。然し、ゴセイジャー達の諦めない思いからグランドハイパーゴセイグレートが誕生。「なんだあの化け物は!?」と驚愕するブレドランは再び応戦するも最期はシンケンジャーの力も合わさった合体技・モヂカラヘッダーストライクを叩き込まれ、「ゴセイジャーにシンケンジャーめ…このまま終わってたまるか…終わってたまるかぁーーッ!!」という断末魔と共に爆散した。

のちに『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では黒十字城の力により、他のブレドラン共々救星主のブラジラの分身体として復活するが、無敵将軍旋風神シンケンオーの3体に敗れた。

テレビ本編での扱いについて

この血祭のブレドランだが、実はテレビ本編の方では一切この姿や存在には触れられていない

テレビ本編のepic45でブレドランのこれまでの行動や姿の変化について、ゴセイジャー全員で改めて振り返った際、血祭のブレドランについては一切言及されていないばかりか、一同は「ブレドRUNの前はチュパカブラの武レドランだった」と明言している。ちなみに同話でブレドランがカモミラージュでこれまで偽装した全ての姿に変身してみせた際にも、血祭のブレドランだけ、スルーされた。

他にもepic39のブレドRUNの初登場回でも「チュパカブラの武レドラン?生きていたのか!」と間に挟まる筈の血祭のブレドランの事はスルーした発言がされている。

このように、テレビ本編の世界線ではどうやら映画や血祭のブレドラン関連の話は無かった事になっているらしく、チュパカブラの武レドランがそのままマトリンティスに回収・改造されたという設定で物語は展開している。

元々戦隊のVSシリーズは、仮面ライダーのムービー大戦シリーズほど本編との細かい整合性や設定の擦り合わせはされない事も多く、VSシリーズでの出来事が本編では全く触れられないという事自体は本作に限らず珍しくはない。ただあえて一応の解釈をするなら血祭のブレドランは外道衆の血祭ドウコクを模した姿にすぎないので、ブレドランの真の姿ではないとされ、スルーしたという解釈も出来なくもない。

そもそもブレドランがわざと死んで三途の川に入ったという設定にしても、『侍戦隊シンケンジャー』本編の三途の川は生者でも死者でもないアヤカシだけが出入りできる世界であって、生者も死者も入れない場所という設定なので『シンケンジャー』本編の設定とは完全に矛盾している。

ただし、これらについては前作の『シンケンジャーVSゴーオンジャー』でのガイアーク三大臣も死者状態で三途の川に渡る事ができていたので、単純にVSシリーズの方の三途の川は死者もいる世界という事になっているか、三大臣もブレドランも一応は人間ではないのでアヤカシにならずとも三途の川に入れたのかもしれない。

尤も、前述通りVSシリーズで本編の細かい設定が無視される事は別に珍しくはないので、そこまで深く考察する事でもないだろう。

余談

血祭ドウコクに酷似した姿を持っているがモチーフはイセエビではなく地べたを這う意味で蟻地獄

グランドハイパーゴセイグレートが誕生した際にブレドランが放った台詞は、テレビ本編でも別のキャラが先に口にしている。

作中ではシンケンレッドが洗脳された際にゴセイジャーの面々が「もしアラタが同じ目に遭ったら…」という心配をしている場面があったが、後に本当にあるメンバーが同じような事態に遭う事に…。

声を演じる飛田氏はそのシンケンジャー本編では、第1話に登場するカゲカムロの声を当てていた。

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