概要
十脚目イセエビ科に属する甲殻類。
日本では宮城県以南の太平洋沿岸の浅海域に生息し、台湾や朝鮮半島にも分布する。
漢字で伊勢海老と表記される和名について、特に伊勢湾で多く漁獲された事に由来するとされている。(江戸時代の伊勢神宮近辺の旅籠ではアワビなどと並んで「お伊勢参りの際の定番のご馳走」として出されていた。ただし、当時の伊勢では「鎌倉エビ」と呼ばれていた)
現生のエビ類としてはかなり大型で、体長約35cmに到達。
一対の柄のある目、五対の脚と大きな尾を持ち、一対の触角は鞭状で長く、全身が赤褐色である。
その大きさに加えて、たくましく美しいともされる外見と美味であることから、日本では高級食材として扱われ祝儀用・正月の飾りなどにも用いられている。
イセエビの近縁種
イセエビ属
ミナミイセエビ属
ハコエビ属
カリブ海に生息するアメリカイセエビは、晩秋に海が荒れやすくなる前に、海底を一列に並んで行進しながら渡り鳥のように大移動をする事でも知られる。
主な料理法
注意
稀にイセエビも生息する海域の海岸などで魚釣りをしていると稀に釣れてしまう事がある。しかし、このイセエビはアワビやウニと同じく水産資源として保護されており、釣果として持ち帰る事は密漁とみなされ固く禁じられている。
その為海岸によっては注意看板が立てられている。
関連動画
アメリカイセエビの行進
関連項目
関連キャラクター