概要
R-18Gコミュニティであるゆっくり虐待にて用いられる虐待用設定のゆっくりの象徴ともいえるキャラクター。
タグとして用いる際は「ゆっくり」で検索に出ない為に「赤ゆ」タグの使用を推奨。
基本的にR-18Gジャンルに該当するゆっくり虐待で用いられる用語であり、ジャンルに不快感を覚える人も多いので注意。
ゆっくり(ゆ虐のゆっくり)が赤ん坊を産む設定の始まり
ゆっくりにはそもそも赤ん坊を産むという概念は無かった。
出産や排泄等を行うような生物とは見られておらず、それどころか「死」という概念すら考えられなかった。
その理由は
①AAの基本形のゆっくりフェイスは殺しても死ななそうな不敵さを見るものに感じさせた
②ゆっくりの元ネタである東方projectでは、妖精に「一回休み」という「死んだらしばらく後にケロっと復活する」という概念があった。そこから着想を得られて「ゆっくりは死んでもギャグキャラみたいにそのうち復活する」という二次創作漫画がよく見られた。
事が原因である。
そんな中でゆっくり虐待の始まりは2000年代したらばにあった「東方シリーズ版(現在は閉鎖されている)」の「東方キャラをいじめるスレ」にて投稿された「ゆっくり加工場」というSS作品である。
ゆっくりを喋る饅頭として繁殖させ加工し出荷するという作品なのだが、そこで初めて「ゆっくりが赤ん坊を産む」という概念が生まれたのである(※ゆっくりが動く饅頭というネタ自体は虐待が始まる前からAA及び二次創作漫画であった。当然虐待とは無縁である)。
意外なことにその組み合わせはれいむ種とまりさ種のオーソドックスな組み合わせではなく、まりさ種とありす種の組み合わせとなる。
まりさ種に対して大量のありす種が群がり、集団レイプのような形でまりさ種を孕ませることとなった。
産み方は虐待界隈用語でいう茎ゆ・実ゆで、これは真顔のゆっくり霊夢に茎が生えるおわりのAAが元ネタである(当然元ネタの時点では赤ちゃんゆっくりは生えていない)。
また、最初期は茎ゆとなったら親は体が黒ずんで死ぬ設定が主だったが、親が生きていた方が話づくりの「都合がいい」関係で、すぐにその設定を使うものはいなくなった。
ゆっくりが赤ん坊を産むという概念の出現により、逆説的にこれまで死んでもそのうちケロっと復活していそうな不思議なキャラクターであったゆっくりに「死ぬ」という概念が生まれ、赤ちゃんゆっくりはゆっくり虐待の発展に無くてはならない存在となった。
ゆえに赤ちゃんゆっくりとは、メタ的にはゆっくりに「死」という概念を与えたキャラクターなのである
虐待界隈における赤ゆの扱い―ゆっくり虐待の象徴にして中心
赤ちゃんゆっくりのキャラクターの推移
最初期は「ゆっきゅりしちぇいっちゃにぇ」と舌足らずにしゃべるor「ゆー、ゆー」と鳴く小型のゆっくりという程度の特徴で「可愛いから虐めたい」というキュートアグレッション系の人気があった。
だがゆっくり虐待では制裁という「悪事を働いたゆっくりを制裁の名のもとに虐待虐殺すること」の為にユーザー間でゆっくりを害獣に貶めて行為を正当化する傾向があった。
一方で赤ん坊である赤ちゃんゆっくりへの制裁の名目をどうするか悩まされた。
赤ん坊というものはどうしてもそそうをするものであるし、悪さをして当たり前な存在。
そんな中で赤ちゃんゆっくりに対する制裁の名目として、赤ちゃんゆっくりのかわい子ぶったり媚びた行動を付与することで制裁の理由付けとしたのである。
非常に我儘な言動を行うようにしたり、うんうんたいそう・もるんもるん等の過度に媚びてかわいこぶる行為を付け加えられ続けた結果、見るものを不快にさせる勘違い生物として醜い存在に描写されるようになっていった。
そうすることで「小動物の赤ん坊を殺す」行為の心理的なハードルを下げ、虐待虐殺行為を正当化するようにしていったのである。
赤ちゃんゆっくりとゆ虐設定の関係
ゆっくり虐待界隈が初出のキャラクターだけあり非常にその出番が多い。
赤ちゃんゆっくりという存在とゆっくりが赤ん坊を産む設定についてだが、虐待と赤ん坊・幼児は切っても切り離せないものであり、「どうすればより赤ちゃんゆっくりを苦しめられるか」とゆっくり虐待の集団において議論に議論を重ねられ、それに対する設定が非常に充実していくことになった。
虐待作品におけるゆっくりの設定のそれらのほぼすべてがゆっくりが赤ん坊を産む設定ありきなのである。
食用生物設定、生態系設定、ペットショップ設定等、ゆっくりが赤ん坊を産む設定がなかったらゆっくり虐待関連の設定及び生態はほぼ使えなくなると言ってもいい。
故に皮肉なことにゆっくり虐待とは赤ちゃんゆっくりありきの世界観であり、赤ゆを中心に作られ回っている
虐待界隈以外の赤ちゃんゆっくり-存在自体許されない忌み子
「ゆっくりの赤ちゃん」は虐待界隈のイメージが非常に強くなり、R18Gタグの無い赤ゆ絵でも、そこから虐待・虐殺ネタに繋がったり、赤ゆを描くユーザーがゆっくり虐待を描くことは非常に多い。
当然のことながらゆっくりを純粋に好む層からすれば虐待界隈に対して忌避感と嫌悪感が非常に強く、また動画やウザかわ系マスコットといったゆっくりが好きな層からすれば媚びてかわいこぶり過ぎるがあまり逆に苛立ちを与える赤ちゃんゆっくりはゆっくりに求めているものが違うともいえる。
AAにおけるゆっくりしていってねまとめWikiにおいても、小型ゆっくりのAAは「プチゆっくり」という存在で、ゆっくりに赤ん坊を産む設定は存在しない。
これはゆっくりしていってねまとめWikiでのゆっくり霊夢の項目名が博麗霊夢であるように、東方キャラのディフォルメとしての扱いとゆっくりとしての扱いが混在していることも理由として考えられる。
またpixivにおいてもAAのゆっくりの影響が大きい2000年代後期~2010年代前期のゆっくり漫画及びゆっくり絵を描くユーザーの中には大量に同種のゆっくりが出てくるにもかかわらず「赤ちゃんゆっくり」や「ゆっくりの親子」の概念が無い者も多いが、AAのゆっくりでは「赤ちゃんゆっくり」の概念が生まれる前に同種のゆっくりを大量に出すAAがあった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/120.html#id_db8ecaff
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/127.html#id_77c4ac28
ゆっくりの元ネタの東方projectの妖精と同じく「親子という概念は無いが自然発生的に生まれた結果同種が沢山存在するのかもしれない」と、ゆっくりというキャラがよくわからない不思議な存在であったゆえにその出自をスルーされていたことも理由に挙げられる。
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/175.html#id_88f43dc4
(※これらのAAはゆっくり虐待及び赤ちゃんゆっくりという概念が生まれる前に作られた)
上記にあるように赤ちゃんゆっくりは、新たなゆっくりが産まれることにより逆説的にゆっくりに死という概念を与えるようになったキャラであるが、2020年代現在となってはギャグキャラ的な無敵性を持った世間に人気な「ゆっくり解説・ゆっくり実況・ゆっくり茶番劇を始めとした【殺しても死にそうにないゆっくり】」に赤ちゃんゆっくりは影も形も見られないように、虐待界隈以外にゆっくりが赤ん坊を産む設定を使う層はほとんど存在しなくなった。
故に虐待用ゆっくり以外の一般的なゆっくり好きからはいわば忌み子のような扱いを受けている
ゆっくり虐待(ゆっくり愛で)ジャンル内で浸透している赤ちゃんゆっくり誕生の過程
赤ちゃんゆっくり関連の設定について
ゆっくり虐待は公式となる設定は無いので、作者ごとに細かい設定は異なる。
しかし使い勝手が良い為に多用されるようなった結果、暗黙の了解のような共通の設定は存在する。
ゆ虐ユーザーに広く浸透している主な性交方法
①両親が体を擦り合わせる
②の設定が作られる前に主流となっていた方法。
親となる二匹が体を擦り合わせることで片方が母体となる。
ゆ虐のゆっくりは雌雄同体となっている設定を採用しているものが多い。
これはゆっくりの元ネタである東方projectのキャラクターが女性であることと、虐厨創作のターゲットとなるキャラクターは女性的な要素を持つモノが多いことなどが理由である。
小動物同士がほっぺたをすりすりと擦り合わせるとその愛情の結果子供が生まれるというと一見聞こえがいいが、キャラクターを貶めて虐待のターゲットとする虐厨創作ゆえに実際にはナメクジの交尾のように描写されることが非常に多い。
実際、上記にあるように最初のゆっくり虐待作品であるゆっくり加工場においてはまりさ種に対して大量のありす種が群がり、集団レイプのようなおぞましい形でまりさ種を孕ませることとなった。
②ぺにぺにとまむまむ(ゆっくり虐待)を使う
雌雄同体故にゆ虐のゆっくりには男性器と女性器があるという設定が次第に生まれ、それらを用いることで赤ちゃんゆっくりを孕むという手法が作られ、次第に浸透するようになった。
視覚的にわかりやすい為、①の体を擦り合わせる行為で赤ん坊を孕む以上に使われることとなった。
けれども仮にもマスコットキャラクターに男性器を生やして性行為をさせるという、傍から見たら異常性癖である関係上、綺麗な交尾風景として描いている絵師はほとんどいない。
これらと排泄の為のあにゃると見る者を不快にさせる為の仕草としてのもるんもるんが加えられたことにより、
「ゆ虐のゆっくり」には下半身がある
と揶揄されるようになったのである。
このぺにぺにに関してであるが、ゆっくりの前に虐厨のターゲットとなった実装石における「マラ実装」と呼ばれるキャラクターがいて、それは男性器を持った実装石であり、ゆ虐におけるありす種と同じ役割を取っていた。
ゆえに実装石虐待の層による影響が大きい設定であるとも考えられる。
出産方法
①と②の二つが主流であるが、赤ちゃんゆっくりという存在の誕生経緯の関係でR18G率は非常に高い。
①親の額から生えてくる茎に実る植生
小型の個体を沢山産んで、成長する中で多数が死ぬが少数が死ぬ多産多死方式。
元ネタは上記にあるようにおわりのAAで、この先に実ゆがなる。
ゆっくり虐待におけるすべての始まりのような存在である。
②胎内で育ち産まれる胎生
ある程度成長した個体を産むことで成長途中で死ぬリスクを減らした方式。
③卵を産み落とす卵生
卵ゆと呼ばれる。
上記二つが話作りにおける使い勝手が良い為に非常にマイナーなものとなっている。
④その他
分裂などの上記にない方法を使う作者もいるが、ゆ虐は公式となる存在がいない為、ユーザー達が作り上げた非公式設定のうちで話作りに使い勝手が良いモノが残る結果、上記卵生以上にマイナーなものになっている。
虐厨創作における赤ちゃんキャラとは
赤ちゃんキャラの仲間達
虐厨と呼ばれる、キャラクターに非公式の設定を付けて虐待する集団は必ずと言っていいほどターゲットとした対象に「手のひらサイズ」の非公式の赤ちゃんキャラを作る傾向がある。
例にしてあげると実装石における蛆実装・ペギタニストにおけるベビタンが挙げられる。
またずん虐・メぼ虐では固有のタグを作るまでは至ってないものの赤ちゃんキャラが出てくる。
掌サイズの赤ちゃんキャラが大量に産まれる設定があると「話作り」に都合がいい為、虐厨創作と赤ちゃんキャラは切っても切り離せないものとなっている。
親となるキャラへの母性という個性の付与
実装石、ペギタニスト作品のペギタン、ゆっくり虐待におけるれいむ種、メぼ虐のメンダコぼっちといった「赤ちゃんキャラ」の親とされるキャラクターには「母性」がとってつけたようにキャラ付けとして付けられる。
実際ゆ虐における母性担当のれいむ種においても、元ネタであるゆっくりしていってねのゆっくり霊夢にしても、その更に元ネタである東方projectの博麗霊夢にしても、特に母性という個性は強調されていない。
故にバックボーンが無い母性であり、ヘイト創作である虐厨ジャンルにおいてはその「母性」は虐厨が嘲笑うために付けたものである関係上、健全な運用がされることはほぼ無い。
出産方法
ゆ虐においては①植生と②胎生が主であると上記したが、他のキャラクターでは②胎生及び③卵生が使われることが多い。
意外なことにゆ虐においては最もマイナーな③卵生が他の虐厨ジャンルにおいては最も採用される率が高い。
関連タグ
赤ゆ:本来ならばこちらのタグを使用した方が「ゆっくり」で検索しても「赤ちゃんゆっくり」が出てこないので、ゾーニングの為には適している。
赤ゆっくり:赤ちゃんゆっくりの別の略称。赤ゆの方が浸透しているので現在ではほぼ使われない。
ゆっくり虐待:赤ちゃんゆっくりが生まれたジャンル。
ゆっくり愛で:上記のゆっくり虐待と相反するように見えて実際には同じ層が構成している集団である。
虐待描写なし:「ゆ虐のゆっくり」を虐待描写が無い作品に出す場合に使われるタグ。
生き物ゆっくり:ゆっくり虐待(及び愛で)設定のゆっくりとは別に健全に赤ちゃんゆっくり等の生物的にゆっくりを扱おうと考えられたジャンル。しかしゆ虐のゆっくりとの差別化に失敗し廃れている。