はじめに
この記事はR-18Gジャンルの用語について扱っています。
前提としてゆっくり虐待というジャンルに属する事柄について解説しているため、そちらから先に閲覧することを強く推奨します。
概要
ゆっくり愛でという言葉にはいくつかの意味があり代表的なモノは二つある。
①「ゆ虐のゆっくり(虐待用設定のゆっくり)」を純粋に可愛がって『やる』ケース
虐待行為に都合を良くするため、既存の人気キャラクターを非常に弱く、非常に知能が低く、多産多死な下等生物へと改変する虐厨と呼ばれる集団及びジャンルがある。
その虐厨が「ゆっくりしていってね」をターゲットにして作られたゆっくり虐待という界隈で作られたのが、多産多死な生物としての「虐待用ゆっくり」こと「ゆ虐のゆっくり」である(詳しくはゆっくり虐待の項目内を参照)。
だが一方で、この「ゆ虐のゆっくり」を虐待、虐殺せず、愛玩動物として扱うジャンルがある。それがゆっくり愛でである。
尚、これを愛好する者の事を「愛で派」と呼ぶ。
(ゆっくり虐待に関しては親記事参照。ただしR-18G注意)
②虐待用設定のゆっくりだが幸せそうだったり可愛がられている姿を描いてはいるが「これから先虐待・虐殺されて地獄を見ますよ」と予告するケース
ゆっくりの家族がほのぼのと過ごしていたり、飼い主に可愛がられたり、幸せそうな姿を描く。
だがこれは虐待・虐殺での落差の為の前振りであり、下準備期間としてのものである。
以前は「ゆ虐のゆっくり」の平和だったり幸せそうな姿を描いた上で、続編で虐待・虐殺される姿を描く「釣り」と言われる手法が横行したが、現在では「ゆ虐のゆっくり」は存在自体が
R-18G世界観であると周知されつつあるため、「釣り」の被害は起こりにくくなっている。
もっとも近年虐厨のターゲットとなったメぼ虐には今でも使われている。
愛で派とは
ゆっくり虐待(ゆっくり愛で)作品内における愛で派
上記のようにゆ虐世界は基本的にゆ虐が当たり前のように行われていて、そんな中でゆっくりをわざわざ可愛がる者を愛で派として扱う。
愛で「派」として派閥があるという事は、愛でるという事が当たり前ではないという逆説的な証明となっている故であり、虐待が正当化され日常茶飯事となっているゆ虐世界観を象徴した存在となっている。
また害獣を駆除の名目で虐待・虐殺することを正当化するゆ虐世界観故に、ゆ虐のゆっくりを可愛がる者は現実における害獣を保護する変わり者や、過激系環境保護団体として描写されることが多い。
ゆーシェパード(元ネタは国際エコテロリスト組織シーシェパード)やゆっくりんピース(元ネタは過激系環境保護団体グリーンピース)といった、有害生物に対して被害にあう民衆を無視して保護活動を行う愛護団体のオマージュであり、愛誤とも呼ばれる。
害獣設定であるゆっくりをあえて保護する敵対存在として描かれやすい。
ゆっくり虐待(ゆっくり愛で)ユーザーが現実で主張する愛で派
結論から言えば
ゆ虐民の一派である
愛で派は表面的にはゆっくり虐待とは真逆の存在のように思えるが実際にはゆっくり虐待の一種である。
考えてみれば当然のことで、ゆっくりの設定やキャラクター性は作者それぞれ。
そんな中で「ゆ虐設定のゆっくり(ゆ虐のゆっくり)」を採用した上で態々愛でるのは、そもそもゆっくり虐待界隈の愛好家しかいない。
「こんな可愛い『(ゆ虐の)ゆっくり』を虐待するなんて!」という愛で派は少数派であり、虐待派と愛で派を兼任している人物の方が多数派である。
愛で作品でふわふわのタオルに包まれながら眠るまりさを慈愛のこもった眼で見て、その一方で虐待作品で無残な姿となるまりさに興奮する。
このように結局のところゆっくりの扱いはそのゆ虐民(愛で派)の気分次第であり、気持ち一つで虐待にも愛でにも傾倒するDV的なものとなっている。
だが犬猫で例えればわかりやすいが、どれだけ対象を可愛がろうと一度でも虐待したら「虐待する人」という扱いである。
現実世界の倫理観においては好きな生き物を健全に愛護する者を「愛で派」等というものは存在しない。
犬猫を愛する人が「犬愛で派」「猫愛で派」等と名乗ることは無く、犬猫に限らず他の動物達にもそれは言える。
その生き物が好きな人にとってはその対象を可愛がることが当たり前であり、虐待は存在すら許さないのが当たり前であり、わざわざ「派」等と付けない。
それゆえに虐愛で兼任を主張する人は、ゆ虐界隈外から傍から見れば普通にゆ虐民である。
「可愛がる」ではなく、飼い主の気分次第で生殺与奪を握った『ゆ虐のゆっくり』を「可愛がって『やる』」という上から目線のスタンスが、ゆ虐民における「ゆっくり愛で」の正体と言える。
その一方で生物的なゆっくり(赤ちゃんゆっくり等)は好きで可愛がりたいが、ゆ虐世界観は嫌いorゆ虐は嫌いという人は居場所がないという問題もある。
以前は生き物ゆっくりタグで住み分けしようとする動きもあったが、「ゆ虐のゆっくり」との差別化に失敗し廃れた。
「ゆ虐作品内の愛で派」と「現実における愛で派」
上記のように「ゆ虐作品内の愛で派」は「害獣を保護する敵でありゆ虐民の敵」という扱われ方をする一方で、
「現実における愛で派」は「ゆ虐民の一派であり仲間」という非常にややこしい扱われ方となっている。
ゆっくり愛でタグへの注意
その成立の経緯上、
ゆっくり愛では虐待用設定ではない一般的なゆっくり(ゆっくりしていってね)を可愛がる作品につけるべきではない
代表的な「ゆ虐のゆっくり」である赤ちゃんゆっくりを始めとした生殖するゆっくりを描かない作者の描くゆっくりが可愛がられている時につけるべきではない
その作者の描くゆっくりが赤ちゃんゆっくりを産まないような、生物的な設定ではない、妖精や妖怪的なゆっくりやマスコット的なゆっくり、不可思議な存在としてのゆっくり等といった一般的なゆっくりを可愛がったりほのぼのと過ごしているイラストなどには非推奨といえる。
理由として、表面的にはキャラクターを可愛がっているとはいえ、そのキャラクターを多産多死な下等生物に貶めた上で生殺与奪の権利を握り、気分しだいで即座に虐待・虐殺などのDV的なR-18G方面に進むこのある種マッチポンプ的なジャンルは、そのキャラの真っ当なファンからしたら不快に思われることが想像に難くない為である。
また、ゆっくり愛でタグを使用する場合は一般的なゆっくり好きへの検索避けとしてR-18G、ゆっくり虐待タグをつけることが推奨される。
R-18Gジャンルから派生した作品であり、いかに「愛している」とはいえ、ゆっくりというキャラクターが貶められて当たり前なゆ虐世界観設定はヘイト創作としての面を持つ。
故に
ゆ虐と関係ない場所で当項目にあるような「ゆ虐のゆっくり」に対する「愛で」を語ることは避けるべきである。
関連タグ
ゆっくり虐待:ゆっくり愛ではゆっくり虐待内の一派であり、広義の意味では仲間である。
赤ちゃんゆっくり:ゆ虐が発祥であり、ゆ虐世界観の根幹をなす存在。その作者が描くゆっくりが「一般的なゆっくり」と、「ゆ虐のゆっくり」のどちらなのかを判別するのに最もわかりやすい指標となる。昔は極々わずかにゆ虐が嫌いであるが赤ちゃんゆっくりを描くユーザーもいたが絶滅し、2020年代ではほぼ全員がゆ虐ユーザーとなっている。周囲の赤ちゃんゆっくりを描くユーザーがほぼ虐待関係者である為、赤ちゃんを純粋に愛するような者にとっては耐えられない環境であったことは想像に難くない。
生き物ゆっくり:ゆっくり虐待(及び愛で)設定のゆっくりとは別に健全に赤ちゃんゆっくり等の生物的にゆっくりを扱おうと考えられたジャンル。しかしゆ虐のゆっくりとの差別化に失敗し廃れている。
虐待描写なし:「ゆ虐のゆっくり」を用いているが虐待描写が無い作品に付けられるタグ。たまたまその作品内でゆ虐が行われていないだけで、作者内の同世界観では普通にゆ虐が行われているケースを示す。
虐厨:ゆ虐を始めとしたマスコットを多産多死な下等生物に改変し虐待する界隈では、ほぼ確実にそのように改変した下等生物をあえて可愛がって「やる」、『愛で』という概念が作られる。けれども『愛で』はあくまでも気分的なものであり、結局のところ根幹をなすのはそのキャラクターが当たり前のように虐待・虐殺される世界となっている。
マ虐論争:過去にインターネット上にてしぃが虐厨のターゲットになった際に起こった争いを示す。詳しくは記事参照。