概要
人類が農耕・牧畜を行っていなかった縄文時代の遺跡からは既に動物の骨や角で作られた釣り針(にしか見えないもの)が出土しており、人類の食糧獲得手段としてはかなり古いことが判明している。
また、アオリイカ、コウイカ、マダコ、イイダコなどの頭足類やテナガエビやザリガニなどの甲殻類も同様の方法で釣ることができる。
用意するもの
現在は炭素繊維製のものが主流だが、古来は竹竿や木の棒が使用されていた。リールがついていると便利だが、渓流竿、アユ竿、ヘラ竿はリールを用いない釣り竿である。
これが無きゃ何も始まらない。釣竿側についている太い糸を「道糸」または「ライン」、針側についている細い糸を「ハリス」と呼ぶ。
エサや獲物を架けるための針。数千年前からほぼ同じ形。つりの種類によってはかえしが付いていないものを用いることもある。
太公望は真っ直ぐな針を使っていたね。
針に直接食いつかせる食わせ餌と、周囲にばら撒き魚を寄せる撒餌がある。食わせ餌には生餌と疑似餌を使う。ベイトとも呼ばれる。
釣り用の生餌といえばミミズやゴカイといった生きたものが有名だが、魚種によってはトウモロコシや芋やスイカも餌になる。渓流釣りの場合には、生きた羽虫(トンボなど)を使い川面を飛ばしておびき寄せることもある。疑似餌もルアーのようにわかりやすいものから、針に魚の皮や銀紙を付けただけのものまで様々。
魚がかかったかどうかを知らせる道具。餌を底まで落とさない棚釣り(魚のいる層を狙う釣り)で多く用いられる。「ミャク釣り」と言って付けずに行うこともある。魚種によっては非常に重要な役割をする。
すばやく仕掛けを水中に落とすための道具。円錐をしているナス形が有名だが、糸に巻き着ける柔らかい板状の板錘、中心に糸を通すための穴が開いている中通し錘、糸を挟むガン玉など用途によって様々。