「ハッピークリスマ~ス! さぁ、今日から僕が“お兄ちゃん”だよぉ~!!」
「そうして私はヒトツ鬼に生まれ変わったのだ!人々に復讐をするために!!」
演:螢雪次朗
概要
ドンブラザーズの世界におけるサンタクロースその人であり、五色田介人の友人である老年の男性。本名は不明。
かつては介人と共にヒーローである事を誓い合った間柄で、サンタとしての使命を懸命に果たそうとしていた。
また幼少期の桃井タロウも遭遇したことがあったようで、深夜に自室で寝ている際に彼のおもちゃを持って行ってしまったとのこと(それはサンタのフリをした泥棒ではないかとはるかから疑われていたが)。
しかし時代の流れに伴う子供達の趣向の変化を目の当たりにし、徹底的なリサーチを行う事になる。
そして、クリスマスプレゼントにゲームソフトを欲しがる少年のために何とかソフトを確保するが、クリスマスイブ当日にその彼が突然「兄が欲しい」とゴネだして困惑してしまい、何を考えたのか「ワシ自身がお兄ちゃんになることだ」と言わんばかりに少年っぽい服装に着替えて、上述の台詞と共に家に押しかけた結果、少年からは悲鳴を上げられ、自身はそのまま不審者として警察に逮捕されてしまった、という悲しい過去を持つ(タロウからは「当然だろうな。それは」と冷ややかにツッコまれていた)。
こうして人々に絶望した結果、ホームレス然とした格好で、復讐の為に嫌なプレゼントになるゴミを漁る生活を送る程にかつての面影は無くなってしまった。
彼の欲望=心理状態は、「自分の苦労と努力が人々に響かず報われなかった」事への逆恨みが主な半面、「それでも人々に贈り物を届けたい」とのサンタ本来の使命感も忘れていないのを窺わせている。光鬼が恨みで歪んだ慈しみと憤怒の相を併せ持つのは、こうした心理面の矛盾と葛藤を反映したからだろうか。
事件が解決しヒトツ鬼から元に戻った後、恨みの感情を解消されて佇んでいた所でタロウからプレゼントの詰まった袋を手渡される。
実は、先述のおもちゃを持ち去った一件は「配るプレゼントが足りなくなったためおもちゃの寄付を頼まれたタロウが差し出した」、というのが真相であった。そしておもちゃを寄付してくれたお礼か、喜・喜として彼の遊び相手になってくれたのがサンタクロースであった。
タロウに発破をかけられた彼は赤い服に変身しサンタへと復帰。
クリスマスイブの夜、再びサンタクロースは空を駆けるのであった。
はるか(出たー!やっぱクリスマス定番の…このオチかい!!)
余談
- リアルサンタを演じた螢雪次朗氏は『美少女仮面ポワトリン』のディアブル役や『牙狼シリーズ』の倉橋ゴンザ役など多数の特撮作品に出演しているが、スーパー戦隊シリーズへの出演は今回が初となる。
関連タグ
あはれ!名作くん:サンタに扮した主人公達が紆余曲折あってゴミをクリスマスプレゼントにする話がある。なお、この作品も昔話モチーフ。→あはれ!スーパー戦隊