概要
本当の兄でないにもかかわらず、兄を名乗る不審人物のこと。
語源は2021年1月4日発売の週刊少年ジャンプ2021年5・6号合併号に掲載された『呪術廻戦』第134話「渋谷事変51」以降の脹相を指す言葉から。
第134話のラストで「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」というセリフと共に現れた脹相。しかし、弟と呼ばれている虎杖悠仁に心当たりが全くなく、その場に居合わせた呪術高専京都校メンバーからも不審がられていた。この場の偽夏油以外誰も脹相の素性も名前さえも知らなかったので、まさに兄を名乗る不審者であった。
この言葉を皮切りに、「全力でお兄ちゃんを遂行する!!」「俺はお兄ちゃんだ」「とりあえず一回呼んでみてくれないか?お兄ちゃんと」と怒涛のようなお兄ちゃんムーブを連発していくも虎杖は認めないでいた。
しかし、第144話にて合流した禪院真希から脹相に対して「コイツは誰だ」ともっともな質問をされてしまい、説明に窮した虎杖は「とりあえず俺の……兄貴ってことで……」と答え、言質を得た脹相は「悠仁ーー!!!!」と叫ぶのだった。
元ネタ
姉を名乗る不審者といえば『Fate/GrandOrder』に登場するジャンヌ・ダルク(水着)であるが、こちらは元々のジャンヌ・ダルクが主人公と面識がある上、具体的な年齢は不明であるが未成年である主人公と、19歳とギリギリ未成年であるときに火刑で死んだジャンヌではジャンヌの方が年長である可能性が高いこと、そして「FGOにて水着姿含む別衣装バージョンになるためには霊基(その英霊を表す情報などを司る根幹の部分)を弄るため水着になると、見た目やクラスが変わるだけでなく普段と言動すら多少変わる」という不文律があるため、そこまで不審人物でもない。
いや……世界を海水で満たすことを望んだり、呼び出された肉体年齢や有り様が異なるだけで基本的には自分の同一人物である自分の別側面である者達を妹扱いする時点で不審人物であることは間違いないか。
また、2021年3月にイベントで可愛い弟役の登場&復刻ピックアップが行われた事により、前述した脹相のお兄ちゃん台詞を合言葉にガチャへ走る人が続出するという逆輸入(?)現象も起きている。
関連タグ
リアルサンタ:『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場する本物のサンタ。「子供たちに欲しいものをプレゼントする」という使命を全うしようと空回りし、「兄」を欲しがっていたとある男の子のために自ら「兄」を名乗って自分自身をプレゼントしようしたところ、通報されそのまま「兄を名乗る不審者」として警察に逮捕された。
以下、呪術廻戦259話に関する重大なネタバレ注意
宿儺との最終決戦の最中、ついに宿儺が最終奥義「竈」「開」を使用。
脹相は弟の悠仁を庇い死亡するのだが、最期に悠仁から「ありがとう………兄貴」とその場を流すためのとりあえずの言葉ではなく、本心で「兄」と呼ばれ散っていった。
これによって脹相は兄を名乗る不審者から名実ともに本物の兄となったのであった。
詳細は脹相の個別記事を参照。