脹相(呪術廻戦)
ちょうそう
※この項目は単行本未収録のネタバレ情報を含む箇所があります。 |
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特級呪物「呪胎九相図」の一番が偽夏油、真人らによって呪術高専東京校の保管庫から持ち出されて受肉した九相図の長男。
受肉後は彼等の「人間を滅ぼし、呪霊が取って代わる世界を創造する」という目的に一応協力し、八十八橋で弟の壊相と血塗が虎杖悠仁と釘崎野薔薇によって倒された事で、それ以降は二人の仇を討つ事と四番以降の弟達(の亡骸)を呪術高専の保管庫から奪取する事を主目的として動いていたが、後述する事情の発覚から″事故″として受け入れ、新たな弟を守る事を最優先して行動している。
ちなみに現代の知識は、他の受肉体と同様に器にされた人間の脳から得ている模様。
詳細な説明は省くが、一言で言えば呪霊と人間の混血児。
正確に言えば、呪霊に加茂憲倫の血が与えられており、三分の二が人間である。
外見は茫洋とした態度と、無気力で浮世離れした雰囲気を醸している端正な顔立ちの男。二つ結びのパンクとすら言えるような独特な髪型と鼻の横一線の刺青のような模様が特徴的。
目の周辺は隈のように紫色に染まっている。
どこから調達してきたのか黒と白の法衣を着てブーツを履いており、初登場時には頭にターバンのようなものを巻き付けていた。これは原作のみでアニメでは無くなっている為、設定変更かもしれない。
その不思議な外見と雰囲気とは裏腹に兄弟愛が非常に強く、弟達に対しては基本的にかなり甘い。
「壊相は血塗の為に、血塗は俺の為に、俺は壊相の為に生きる」「俺達は三人で一つだ」と兄弟同士で支えあう事を常に信条としており、それ故に弟を侮蔑したり危害を加えた相手には激しい怒りと殺意を向ける。
故に、弟が窮地ならば、どれだけ自分が著しく消耗していても身体を張って迷わず弟の為に戦えるなど、その弟への慈愛が戦う為の全てのモチベーションに直結しているタイプ。
実際に、体力の消耗を指摘された際にも一蹴し、「だから何だ、それが弟の前で命を張らない理由になるか?」と一切の淀みなく即答するなど、弟の為に全てを投げ捨てられる覚悟は本物。
また「出来が良かろうと悪かろうと兄は弟の見本になる」という事をモットーとしており、常に自分が弟の手本となる良き兄としての行動をするように心がけている。
このモットーの最大の特徴としては、「兄“だから”失敗できない」ではなく、「兄“であっても”失敗する」が、それ故に「自分が正道を歩めば弟はついて来ればいいし、道を誤ればその道を避ければいい」と言う思想が根底にあり、言わば「弟の為にいかなる局面でも絶対に諦めず、自分が正しいと思う最大限を成し遂げる事が兄として出来る最良の行動である」という点にある。
後述の理由から人ではなく呪いとして生きる決意を固めており、それを弟たちにも言い聞かせている。
その為、渋谷事変においては陀艮が大量の人間を捕食しても眉一つ動かさないばかりか、自らの手で民間人を巻き込んで攻撃している。かといって、呪霊にも仲間意識は無いらしく、五条悟封印の際にはあまりのやる気の無さに漏瑚から「協力しないなら貴様から殺すぞ!!」と怒鳴られるが、大して気にしてはいない様子であったりなど、基本的に弟以外への関心は薄い。
これらの考え方は悠仁や九十九との触れ合いで改めつつあり、徐々に悠仁以外の人間に対しても社交性を見せつつある。
死滅回游編の時点では弟への愛情が盲目的であることを自覚し後悔しているシーンが描かれた。呪霊と人のハーフである脹相・壊相・血塗には受肉した時点で「呪霊として生きる道」と「人として生きる道」の選択肢があり得たのだが、脹相と比較して異形の姿を持つ壊相と血塗は人として生きることはできない(少なくとも著しい困難を伴う茨の道になる)だろうことを脹相は慮り、三人共が「祓われる」存在である呪霊として生きる道を選んだ。
結果、そのことが壊相と血塗を死に追いやってしまったことを「二人を弱いと決めつけてしまった俺が楽な道を選んだせいで二人を殺してしまった」と悔やんでいた。その後、まるで罰のように人として苦しみながら戦い生きている虎杖悠仁と出会うことで、「本当は俺達4人(脹相・壊相・血塗・悠仁)で戦うはずだったのに、俺の弱さのせいで悠仁を独りにしてしまった」と考えるようになり、大勢人を殺した自分が悠仁の側にいることはできないとして己の命の使いどころを探すようになった。
戦闘では持ち前の汎用性に優れた術式に加えて、怒りに駆られても状況に的確に対処する事ができる頭脳を持つが、肉体を得たのがごく最近であり戦闘を含めたあらゆる物事の経験が少ない事と、前述通り弟に纏わる挑発に乗りやすい為に、罠や策に嵌まりやすいという精神的な弱点も有している。
つまり弟という限定的なワードにのみ煽り耐性が低いのである。
それでも尚、咄嗟の機転で状況を逆転させて短時間で技を昇華させるなど、戦いにおける天性の才能があり、本人が約150年間も術式と向き合い続けた事もあって、受肉して僅か数ヶ月でオリジナルの拡張術式を開発している他、既存の技にしても技の最大出力である“載”を使いこなせるレベルまで極めている。
総じて、特級呪霊相当の脅威と判断されるにふさわしい実力者。
渋谷事変時点での悠仁や禪院直哉を撃破した事から、呪術師として換算しても1級、その中でも上位クラスであるのは間違いないと思われる。
後に羂索からも1級相当の実力と明言された。
さらに死滅回游編においては、紆余曲折の末に天元の護衛に回る事になったのだが、これは天元自身からの特級呪術師の乙骨憂太・九十九由基の2人と並べての直接指名であり、この事から既に特級呪術師に相当する実力ないしポテンシャルがあるという事が公式で確定した。
加茂家相伝の術式である赤血操術の使い手。近距離・中距離・遠距離、360度全範囲対応可能なバランス力が最大の売りである。更に外傷は周辺の血液を凝固させる事で応急処置ができる為、戦闘・回復を同時に行えるなど、単純な戦闘以外での応用幅も広く自由度の高い術式だと言える。
呪術高専京都校の加茂家次期当主である加茂憲紀も同じ術式を持っており、使用する技や弱点などが一部共通している。
しかし、呪霊と人間の混血という特殊体質からより自在に赤血操術を扱う事ができ、現状では憲紀(というより人間の赤血操術使い達)の、完全なる上位互換の存在と化してしまっている。
また、呪力強化による基礎身体能力も非常に高く、赤鱗躍動と併用する事で悠仁と近接戦で互角に立ち回った。
一方、赤血操術は自分の血液の全てを「1つの臓器」として考える為に、血液を凝固させる行為や血液を熱したり凍らせるといった使い方は極めて危険である他、通常時に体外操作している血液は術式効果向上の為に、凝固反応をオフにしているが故に水に溶けやすく、水などが混じって血中成分が破壊されてしまうと「血液」ではなくなる為に操作が不可能になる。逆に血液を強く凝固させると威力が低くなる上に、突発的な血栓症になるリスクも抱えるという根本的な弱点はそのまま存在する。
すなわち、雨のような水浸しの環境下では能力の大半が使用不可能になり、戦闘手段が極端に限定されてしまうという弱点が存在する。
加えて、術式の仕様上から後述する百斂などの高火力の技はある程度のタメが必要な為、投射呪法のようなスピードと近接戦に特化した術式相手にはかなり相性が悪い。
ただし、血栓症のリスクを度外視すれば、前述した通り血液を硬質化させて鎧にしたりなどもできる他、あくまで赤血操術を常時乱し続けられる程の大量の水が降り注ぐ状況でもなければ、水も大きな弱点にはなり得ない(自分の呪力で血を無尽蔵に作れる彼には、常時大量の水で術式を乱され続けられない限りは特に問題はなく、これも普通の人間の術師より優れた点である)。
特異体質
呪霊と人間のハーフである脹相を初めとする九相図兄弟は、呪力を血液に変換できる特殊体質の持ち主である為に、赤血操術が本来持つ失血死という弱点を完全に克服している。
同じ術式の憲紀が少量の血液を付着させた武器や血液パックなどを事前に準備して戦うのに対して、脹相は刃を生成するのにも己自身の血液を惜しみなく使って長時間の戦闘が余裕で可能であり、人間の術者ではまず不可能な強みがある。
実際に憲紀ら人間の術師と比べても、彼等のように事前の血液付与による物体操作や遠距離攻撃には比重を置いておらず、大量の血液を惜しみなく消費しながら各種遠中距離攻撃をサブウエポンとし、近接戦を主体として戦うという、遠中を同時に補いながらのインファイター寄りの運用が目立つ。
その為、血で鎧を作り出して攻撃力や防御力を一気に高めたり、相手の衣服に染み込んだ自分の血を固めて敵を拘束したり、瞬時に大量の血液の洪水を生み出して地形を崩して相手の足場を奪ったり、防御や目眩しに使ったりなど、人間には絶対に不可能な応用をする事もできる。
そして、脹相も当然ながら憲紀同様に自身の血が付着したものも操る事ができる為に、相手は例えば衣服や脹相を斬りつけて彼の血のついた刀などにも気を配らなければならない。
そして、半分が呪霊であり特級呪物の受肉体でもある脹相の血液は、生物に対して猛毒として作用する特性がある。
その為に血液を用いた攻撃を受けて、血を体内に取り込んでしまった場合は即座に毒に体を蝕まれる為に、通常の者はその時点で戦闘不能状態になる。
さらにこの毒は反転術式を以てしてもすぐには回復できない程に強力であり、実質的に脹相の毒を受けても戦闘を継続できるのは、悠仁レベルの毒に対する強い耐性を持つ者だけである。そしてこの毒は彼自身の血に含まれているものである為、当然ながら下記する全ての彼の技にこの毒が付与されている。
呪力による血液生成と毒属性を持った血を赤血操術と組み合わせる事で、高火力かつ遠中近距離いずれにも隙がなく、かすり傷すら致命傷になる上にスタミナも豊富というとんでもないハイスペックを実現している。
技
- 百斂(びゃくれん)
血液を両手を合わせた掌の中で加圧して限界まで圧縮する、赤血操術の基本となる技。
加圧された血は体外で赤い血の玉に変化し、この玉のサイズが小さければ小さい程に加圧が高い証であり、それによって百斂の練度は視覚的に識別可能。脹相の場合は同時におおよそ三つ程の玉を空中に浮かべてストックする事ができる。単体では殺傷力はないが赤血操術の大技に繋げる為には必須の技術であるので、この技を使えないと下記の大技2つの使用が封じられてしまう。
- 穿血(せんけつ)
百斂で圧縮した血液を一点から解放して打ち出す赤血操術最大火力の技。
分かり易く言えば、ウォーターカッターの要領で直線上の対象を撃ち抜く血のレーザーであり、その初速は音速をも超え、非常に高い貫通力及び切断力を誇る。
しかし、この技が最高速度を発揮するのはあくまで最初だけなので、一度避けられると距離を一気に詰められてしまうのが欠点だが、脹相はこれを補うべく砲身兼銃口となる腕を振る事で、まさしくウォーターカッターのように周囲を薙ぎ払うという使い方をしていた。
ただし、これが血液量に限界がある脹相以外の普通の人間にもできる運用方法なのかは不明。また、発動前には上記の百斂を使わなければならず、予備動作と発動時間にラグが発生するという弱点がある他、圧縮率が足りないと威力も大きく低下するという弱点も存在する。
しかし、同じ術式を持つ憲紀ですら驚愕する程の凄まじい加圧で放たれる脹相の穿血は、あの裏梅ですら「速い!」と驚愕して完全に反応しきれない程であり、さらには穿血で抉った地面に付着した血を操作する事で、地面を隆起させて相手の足場を崩すといった奇襲技に応用もできる。
赤血操術奥義と作中では称されており、自身の術式の相性の良さもあって赤血操術を大した事がないと評した禪院直哉でも、穿血だけは気を付けなければいけないと警戒していた。(なぜ極ノ番ではないのかは不明)
- 超新星(ちょうしんせい)
百斂で圧縮された血液を全方位に解放し、散弾のように撃ち出す高威力の全範囲技。
150年間も己の術式と向き合い続けた末に習得した、脹相オリジナルの拡張術式である。
穿血程の殺傷力は無いが、攻撃範囲の広さから回避の難しさでは此方が圧倒的に上であり、百斂で血の玉を複数作れば攻撃範囲は更に広げられる他、事前に空中に無数に浮かせておけば背後から散弾を叩き込むなどの多角的な攻撃も可能である。虎杖の動きを止めたり、直哉をダウンさせたらとかなり強力。
加えてこの血にも当然ながら前述した猛毒が含まれている事から、この技で発射された血液の弾丸一つにでも当たれば、そこから毒が侵食する為に殆どの者は戦闘不能となり、ほぼ勝敗は決するという反則じみた凶悪な技である。
しかも穿血と全く同じ構えから発動する為に、穿血とこの技を両方知る人間からすれば広範囲型の高威力攻撃と一点突破型の超高速攻撃の二択を迫られる事になり、穿血しか知らない人間からすれば穿血を躱すつもりで逆に超新星の間合いに入ってしまう、といった状況も作り出せる。
- 苅祓(かりばらい)
血液を圧縮してチャクラム状に輪郭を定めて投げつける技。
憲紀も使っていた技だが、あくまで手の平より大きいくらいのサイズのものしか作れなかった彼とは違って、脹相は数十人の人間を纏めて一気になぎ倒す程の規模と威力のものを作っていた。
- 血刃(けつじん)
ナイフ状に輪郭を定めた血液で攻撃する技。
内部の血液をチェーンソーのように高速で回転させる事で殺傷力を高めている。
- 血星磊(けっせいせき)
拳の中で血液を限界まで凝固させて作った弾丸を撃ち出す技。
穿血程の速度も威力もないが圧縮率も少なくて済み、片手だけで発射できる事もあって奇襲には適している。逆に奇襲以外で相手を貫通する程の威力を出すのは難しく、やや扱い難い技となっている。
- 赤鱗躍動(せきりんやくどう)
体内の血中成分を操作する事で身体能力を大幅に増幅させる技。要はドーピング。
使用時には鼻の横一線の痣の形状が変異して、額から頬まで縦線の模様が浮かぶのが特徴。
元々の基礎身体能力の高い脹相が用いる事でより凶悪な技と化す。
加えて体内で血液操作を完結させられる為に、体外での血液操作ができない状況下でも有効に使えるのが最大の強みであり、単純な身体能力強化だけでなく、応用として体温を急上昇させて低体温症を防いで凍った肉体を解凍したり、外眼筋の血流を操作する事で動体視力の強化も可能。
- 赫鱗躍動・載(せきりんやくどう・さい)
赤鱗躍動の出力を最大限まで極めた技。
縦線の模様と鼻の横一線の痣の先端が矢印状に変化するのが特徴。
- 翅王(しおう)
壊相の術式、蝕爛腐術の「極ノ番・翅王」を真似た技。
血液で象った翅を背中に複数構築し、追尾機能が加わった血液を撃ち出す。
威力や速度は穿血には及ばないものの、より広範囲に自在に攻撃が行える他、翅王の血で相手の至近距離まで超新星を運び、翅王を回避した相手を超新星で不意打ちする事もできる。
- 血の鎧(仮称)
血を硬質化させて鎧を作り出し、攻撃力や防御力を一気に高める。
非常に応用が効くが、赤血操術は自分の血液の全てを「1つの臓器」として考える為に、血液を凝固させる行為や血液を熱したり凍らせるといった使い方は極めて危険であり、突発的な血栓症になるリスクも抱える技。
- 血の矢(仮称)
正式名称不明。先端を矢状に輪郭を定めた血液を複数撃ち出す技。
五条戦で使用しており、穿血程の威力や速度は無いようだがタメ無しで撃てるのが強みで、自分の血で出来た矢なので軌道は脹相の意思で自由に操れる。
通常の赤血操術の使い手は憲紀のように、予め血を少量仕込んだ弓矢を用意して、それで遠距離攻撃をするのがセオリーなのだが、血を惜しむ必要性が無い脹相はその場で血で矢を作り出して、そのまま遠距離攻撃も行えるのである。
- 肉体分離(仮称)
傷ついた腕の一部を無理矢理切り離して不意打ちする技。
血液が繋がっている限り、遠隔で自在に動かす事ができる。
切り離した腕は血液で縫合する為、ほぼノーリスク。
- 感応能力(仮称)
赤血操術の派生効果。
血の繋がった兄弟の危機を感じ取り、弟に何らかの異変が起きた場合は感知できる。
異変の強さや距離に応じて反応が強化され、特に最大最後の変化である「兄弟の死」はどれ程離れていても感知できる。
同じ術式を持つ加茂憲紀にもこの能力があるかは不明。少なくとも加茂憲倫は脹相にこの能力があることを知らない。
以下原作のネタバレ注意‼︎
五条悟が復活してから12月24日までの約一ヶ月の間に憂憂の術式による入れ替え修行により習得。
また呪力を血液に変換できる体質なため、乙骨や家入のように本来なら高等技術を用いて行う事を体質的にカバーした事で他の術者と異なり、反転術式のネックであった膨大な呪力消費を免れている。
- シン・陰流「簡易領域」
同じく入れ替え修行により習得。
宿儺の不完全な伏魔御廚子を耐えるために使用した。
最愛の弟達。
彼が「呪い」として生きるように判断し、弟達にもそれを言い聞かせた理由が、受肉した2人の姿が呪霊に近かった為「異形の姿をした弟達を人は受け入れられない」と慮った為であった。
前述の通り、「呪いとして生きる道」 「人として生きる道」の選択肢を弟達から奪い、その結果二人を死に追いやってしまったことを「2人を弱いと決めつけてしまった俺が楽な道を選んだせいで2人を殺してしまった」と悔やみ続ける事となる。
弟の命を奪った仇敵であり、血の繋がった弟の1人であることが判明した呪術師。
渋谷駅で初めて会敵した際には憎悪を剥き出しにして襲いかかり、殺害寸前まで追い詰めるが、死に瀕した彼を前に血の繋がりによる感知能力が悠仁の危険を感知してしまい、瞬間「存在しない記憶」を幻視。
「自分が直前まで殺そうとしていた弟の仇が自分の弟」という事実に大きなダメージを受けて、ふらつきながらその場を立ち去る。
その後、夏油一派の襲撃に遭っていた悠仁達の前に疲弊した状態で現れ、夏油の正体が憎き親である加茂憲倫である事に遂に気付き、「素知らぬ顔で自分達を受肉させて駒として使い潰した挙句、2人の弟を死に追いやった」「悠仁の正体を隠して兄である自分に弟を殺させようとした」事に激怒。
改めて悠仁が、明治以降に彼によって生み出された自分の「弟」であることを確信し、「全力でお兄ちゃんを遂行した」。その際加茂憲倫への憎悪を露わにしながらも、戦う動機はあくまで悠仁を守る為という徹底ぶりである。
なお、悠仁が弟2人を殺めてしまった件については「あれは事故」「壊相も血塗も俺の立場なら同じようにしたはず」「赦す赦さないじゃない、兄弟とはそういうものだ」と水に流している。
「人として苦しみながら戦い生きている」 弟である悠仁と出会った事は、「呪いとして生きる道を選んだ結果、弟達を死なせてしまった」 脹相の行動指針に大きな影響を与える事となった。
悠仁本人は自らの血筋について知らず、何故脹相が急に兄を名乗りだして、優しくし始めたのか分からないので困惑しつつも彼に感謝の意を示している。
弟の命を奪った仇の1人。
前述の理由で悠仁と行動を共にするようになった時には既に生死不明の状態であった事もあり、特に言及する事は無かった。
護衛仲間。
彼に「呪い」としてではなく「人」として生きるよう言い残し戦死。
護衛対象の天元も羂索の手に落ち、1人残された脹相は託された獄門疆・裏と「魂」の研究について記されたノートを手に 加茂憲倫を斃せなかった事を悔やみ泣き腫らしていた。
憎き相手と同姓同名の呪術師で同じ赤血操術を操る。
宿儺戦を前に共に悠仁の指導を行なった仲であるが、加茂憲紀の名前について言及したり仲が悪い描写は無い。しかし、赤血操術の教え方が上手い彼に嫉妬心はあるのは窺え、後に宿儺戦で反転術式が上手く扱えなくなった悠仁に憲紀の言葉を倣って教えていた。
- その他の呪術師達
呪胎九相図の受肉体である事は理解してる様子だが、彼が悠仁の兄貴を自称した事には困惑しつつも仲間として受け入れている。五条悟が封印され呪術界が機能不全となった以上、こちらに友好的になった強力な受肉体を祓除する余裕もメリットも無いため、合理的な判断である。
3人の親の内の1人であり、宿敵。※(父親ではない。)
弟に纏わる者以外には基本他人に興味を示さない脹相の唯一の例外であり、彼に対してだけは「母を弄んだ憎むべき存在」として明確な嫌悪と憎悪を向けている。
この事からも分かる通り、兄弟の中では唯一母親の記憶があり、母親に対しても明確に肉親の情がある模様。また、母の記憶が無い壊相と血塗も兄に倣ってか、術師の中でも加茂憲倫(羂索)の事だけは嫌悪している。
羂索も呪胎九相図を「普通すぎる」、「期待ハズレ」と露骨に侮蔑しており、不倶戴天と言うべき関係。
脹相は感応能力で悠仁が自らの弟という確信を抱いてるが、加茂憲倫の身体を乗っ取っていた羂索しか知らないため、悠仁にお前の父親に頭の縫い目がある筈だと問いかけている事から羂索が自ら母親となって悠仁を出産した事までは知らない。
- 母親
九相図兄弟の生みの母親である人間。
本人の術式だったのかは不明だが、呪霊の子を孕む体質持ちで本人は呪霊が見えていないため身に覚えがない妊娠をし生まれた子が異形な姿をしており、周りからも気味悪がられため助けを求めて赤子を抱えて寺に逃げるが、そこにいた加茂憲倫(羂索)の実験に利用されてしまった。
九相図兄弟は母親のことを覚えており大切に想っていたため、母を弄んだ加茂憲倫(羂索)を恨んでいる。
- 父親
詳細は一切不明だが、九相図兄弟の父親である呪霊。
姿も不明だが、脹相の回想で目が光っている黒い霧のような姿で描かれていた。よく読者から加茂憲倫(羂索)が父親だと勘違いされてるが、九相図兄弟の父親はこの呪霊である。だが、呪霊と人間の間に生まれた子は生まれてもすぐ亡くなり安定しないため、加茂憲倫(羂索)が自身の血を混ぜて安定させたようである。九相図兄弟が赤血操術を扱えるのは加茂憲倫の肉体を乗っ取った羂索が生まれた子にその血を混ぜたからである。
初登場時は、壊相の回想の場面であり、「俺達は3人で1つだ」と言い放っていたのだが、弟の死後に、偽夏油傑や真人と一緒に人生ゲームに興じている場面にて、弟達の死を察知して人生ゲームの駒を思わず破壊した。
その後、しばらくは活躍の機会がなかったが、渋谷事変の際に漏瑚や花御と共に、五条悟の封印作戦を遂行した。しかし、本人にとっては弟達の仇を取ってやる事のできないこの作戦は不毛なものでしかなく、漏瑚からは「協力しないのであれば貴様から殺すぞ‼︎」と怒鳴られ、五条からも後回しで良いと判断される程にやる気がまるで無かった。
作戦後は、真人の提案した“誰が虎杖悠仁を最初に殺せるか”というゲームに参加し、渋谷駅構内にて待ち伏せていた際に虎杖と会敵する。
その際には壊相と血塗が何か言い残さなかったと悠仁に聞き、それに対して壊相が最期に泣いていた事を教えられると激昂し、「壊相!血塗!見ていろ!!これがオマエ達のお兄ちゃんだ!!!」と宣言して交戦を開始する。
究極メカ丸からのサポートを受ける悠仁を相手に、封印作戦の時とは打って変わって多彩な技を使い、一度は自身の術式の弱点を突かれて不利な状況に追い込まれたのに、それでも終始優勢に戦闘を進め、遂には悠仁を後一歩のところまで追い詰めた。
しかし、死に瀕した悠仁を前に「存在しない記憶」を幻視。血の絆により悠仁が「弟」である事を理解し、「弟の仇で自分が直前まで殺そうとしていたのが自分の弟」という事実を前に、心に大きな傷を負い、ふらついた足取りでその場を立ち去ってしまう。
その後、夏油一派の襲撃に遭っていた悠仁達の前に疲弊した状態で現れ、偽夏油の正体が親の1人である加茂憲倫である事に遂に気付き、「素知らぬ顔で自分達を受肉させて駒として利用し、その挙句2人の弟を死に追いやった」事や「悠仁の正体を隠して兄である自分に弟を襲わせた」事に激怒。
改めて悠仁が、明治以降に彼によって生み出された自分の「弟」であることを確信し、「全力でお兄ちゃんを遂行する!!」を実行した。様々な思惑が渦巻いた渋谷事変の終結に立ち合った後で、消沈する悠仁を傍で支える道を選び、人外魔境と化した東京で悠仁と共に呪霊退治に邁進する。
しかし、この混乱下でもなお高専内に残る弟達の亡骸の奪還を目指しており、悠仁が弟2人を殺してしまった件も、加茂憲倫の暗躍を知った事もあって「事故だった」と遺恨を完全に水に流して同行していたのだが、悠仁抹殺の為に襲いかかる禪院直哉と乙骨憂太と交戦状態に陥る(尤も直哉の方の目的は、最初から悠仁ではなくあくまで伏黒恵の抹殺だったのだが)。
直哉の投射呪法による規格外の速度と拘束能力との相性の悪さや、何より相伝の術式を熟知しているが故の知識量の有利さの前に翻弄されて苦戦するも、「弟より弱い兄は死ねばいい」という直哉の侮蔑の思想に対して静かに激怒。
そして「デキが良かろうと悪かろうと、兄は弟の手本でいなければならない」という信念を掲げて直哉の思想に真っ向から反発し、劣勢にも怯む事なく直哉に立ち向かう。そして脹相を人間だと思い込んでいた直哉を、特異体質の呪力の血液変換による膨大な量の血液操作によって翻弄し、最後は御三家には存在しない自身のオリジナルである「超新星」で倒して勝利を収める。
しかし、その直後に乙骨に倒されて引きずられる悠仁を見て動揺した隙を付かれ、乙骨から強烈な一撃を食らってあえなく昏倒してしまった。
実は乙骨は悠仁の味方であり、上層部を欺く為に一時的に悠仁を仮死状態にして、反転術式で蘇生した事が明かされ、脹相自身も乙骨に悠仁の味方と判断されて拾われたらしく再登場する。
改めて悠仁の力になる為に、九十九由基・禪院真希と合流した後に、悠仁達と共に天元のいる薨星宮に向かう。薨星宮の途中には彼の弟達の亡骸が保管された忌庫がある為に、弟達の気配を辿れる彼が先導役となって薨星宮へと導く。道中で弟達のいる忌庫に辿り着いたのだが、流石に今この状況で弟達を回収できないという事は彼も弁えており、弟達に「後で必ず迎えに来る」と約束をしていた。
薨星宮にて、天元から加茂憲倫…もといその肉体を操って時を超えて来た術師である羂索の目的と獄門疆の解き方を教える事と引き換えに、乙骨・九十九・脹相の内二人が残って羂索から天元を護衛するという条件を持ち掛けられて、「悠仁には乙骨もしくは九十九の力が必要である」「母や弟達を弄んだ羂索の命を絶つ事が死んだ弟達と、今生きている弟の悠仁の救済に繋がる」という二つの理由から九十九と共に護衛役に自ら立候補し、死滅回游を止める為に動く悠仁と一旦別れる事となった。
その際に、悠仁から改めて感謝を伝えられたのに対して「死ぬなよ」と笑って返し、悠仁達が去った後には悠仁が自分に心を開いて礼を言ってくれた事に感激し、涙ぐんでいた。
その後は、天元と九十九に羂索の術式を解明するべく、単身で羂索と戦って手の内を引き出して九十九に繋げる尖兵の役割を自ら勝って出て、九十九からは反対されたが少しでも勝算を上げる為に実行した。
そして薨星宮に侵入した羂索と対峙し、改めて彼から自身の計画の全貌と呪胎九相図を作成した理由を聞かされた上で羂索の悪辣な言動に逆上して戦闘をするも、特級呪術師の肉体と実力を持つ羂索に敵う筈もなく重傷を負う。
しかし、自身や弟達を失敗作と嘲る羂索への怒りと、愛する弟達からの激励を妄想した事で弟達を真似た技や、彼等のイメージから即席で生み出した技を連発して不意打ちで逆に追い込み、遂に羂索に奥の手である3つ目の術式を使わせる事に成功。戦線離脱した。
実はこの戦線離脱は、羂索に領域を使わせるためのブラフであり、領域展開後に戦線復帰。
しかし、羂索は神業である「閉じない領域展開」を奥の手として保有しており、閉じない領域で重症を追った九十九が自滅覚悟で放った攻撃に巻き込まれるも、獄門疆「裏」を確保しつつ生還した。
この直前、九十九と天元に「人」として生きるか「呪い」として生きるかの選択を誤ったが故に壊相と血塗を死なせ、虎杖を独りにさせてしまった事を後悔したことを語っていて、本人は戦線復帰後の特攻で死ぬつもりだった。しかし、九十九に「呪いとしての君はここで死んだ 生きろ 今度は人として」との言葉を投げかけられ、結界外へと逃がされた。
生還後は禪院真希らに合流、九十九の敗死と天元を奪われたことを知らせていた。
その後に宿儺が思わぬ形で復活した後、悠仁達と合流するが、そこで宿儺を殺す為にある事を覚悟した悠仁から謝罪される。
前後の内容から、恐らく残りの九相図を悠仁が取り込んだ模様。
唯一残った弟の為、悠仁の行動を容認しつつ、九十九から託された魂に関する研究レポートも渡し、宿儺と悟の決戦を見守った。
登場当初こそ、目立った動きもなく悠仁との間に因縁があると言う位でしかキャラクター的な特徴がなく、単行本の表紙を飾った時にも首を傾げられていた脹相だが、渋谷事変以降は一転して屈指の人気キャラクターとなった(第二回キャラクター人気投票では初登場七位を獲得した)。
理由は113話の対決後の134話にて虎杖悠仁の実の兄と判明した事。
一話で祖父の死後、天涯孤独となった悠仁の血縁者であったと同時に、二人の共通する親が加茂憲倫という衝撃の事実が明かされる。
150年間苦難を共にした弟達を失い、その仇は呪胎九相図の中で脹相しか持たない災厄の血を引いた新たな実弟。「兄」である事を存在意義としている脹相にとって、宿敵と血の繋がりのある悠仁だけが生き残ってしまったのは、皮肉な因果の巡り合わせと言ったところである。
脹相の行動原理の大部分は弟達への愛が占めており、作者の芥見氏自身「脹相は意識していないと炭治郎になる」と発言する程に、兄としてそして長男としての意識も責任感も強い。
そのお兄ちゃん力は決して生半可なレベルのものではなく、弟を守る為ならば即刻で今まで付いていた勢力を裏切る事も厭わない程である(尤もこれについてはその勢力に、最も憎むべき対象である加茂憲倫がいた事と、自分達がただ捨て駒として利用されていた事も同時に知ったので、裏切った事自体は当然の判断だが)。
特に後の展開においてそれは顕著であり、極度の疲労の中にあっても、敵に向かい「疲れている事が弟の前で命を張らない理由になるか?」と言い切り、「全力でお兄ちゃんを遂行する!!」「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」などの数々の名言or迷言から、Twitterのトレンドにもなったりもしている(特に「どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!!」については、呪術を知らない人でも一度は聞いた事があるだろう)。
読者にネタにされる事も多いが、戦闘面においては非常に強力な戦力であり、精神面においても直向きなまでに真っ直ぐ弟を支え続けるその姿勢から、作中で鬱展開が続く中、読者の精神安定剤となっている面もある。とある話数で前回まで居た筈の彼が出なかった際には「お兄ちゃんどこ」がトレンド入りするなど、多くの読者にとって無視できない程大きな存在になっている。
さらに、作者である芥見氏の当初からのお気に入りキャラでもあり、初登場巻である7巻でいきなり表紙を飾っている(しかも同巻での脹相自身の登場は、僅か数コマだけの顔見せだったにもかかわらずである)。他にもバレンタインランキングでは、脹相に対して「誰かにチョコをあげるならコイツかな」と作者はコメントしている。
また、弟の壊相と血塗からはそれぞれ「兄さん」「兄者」と呼ばれていたが、本人の自称はあくまで「お兄ちゃん」である。これは悠仁と最初に対峙した際から変わっておらず、弟の意思を尊重して何も言わなかったものの、本心では「お兄ちゃん」と呼ばれたかったのかもしれない。
実際に、悠仁が弟だと発覚した際には「とりあえずお兄ちゃんと呼んでみてくれない?」と発言した他、彼が見た「存在しない記憶」の中では悠仁からは「兄ちゃん」と呼ばれていた。後に「とりあえず俺の兄貴って事で」と悠仁が発言した際には大いに喜んでいた。
- 名前の由来は、仏教画「九相図」の1枚目「脹相」。死体が腐敗によるガスの発生によって、内部から膨れ上がる様を描いた絵を指す。
- 本人は「十人兄弟(呪胎九相図+悠仁)の兄」と自称しているが、脹相は厳密には母の第二子以降であり第一子ではない(脹相の母親は加茂憲倫の実験により弄ばれる前から呪霊との子供を出産していた)。本人が兄(或いは姉)を知らないのか、知った上で伏せているのかは不明。脹相の性格からすると前者の可能性が高いと思われる。
存在しない記憶 どけ!!!俺はお兄ちゃんだぞ!!! 全力でお兄ちゃんを遂行する!! 兄を名乗る不審者 親殺しいきまぁす!!
異母弟/異父兄:羂索による共通の親のせいでややこしくなっているが、脹相と悠仁、双方の視点から相手をそれぞれ見ればこうなる。よく羂索が父親だと勘違いされるが、脹相達の父親は呪霊である。 加茂憲倫(羂索)はあくまで脹相達の親の1人であり同時に悠仁の母親である。
竈門炭治郎:同時期にジャンプで掲載していた作品の主人公。家族愛と長兄としての自覚が強いお兄ちゃんであり、最早「長男」というワードの代名詞となっているキャラクター。作者自身も油断すれば炭治郎になると発言するなどかなり参考にしている模様。加えて自分の血液の巡りなどを操作して、身体能力を高める身体技術を身に着けている点も同じ。
単行本最新27巻未収録のネタバレ注意
宿儺との激闘の末に五条やそれに続いた鹿紫雲が敗死した後、虎杖と日車が参戦。日車の領域により宿儺が呪具を失った(本来の目的は術式没収であったため想定外ではあるが)タイミングで日下部、猪野と共に脹相も戦いに参戦。
なお先日まで敵対勢力に属していた脹相だが、参戦時の『高専術師が打って出る』というナレーションや決戦前の作戦会議に出席している事からも分かる通り、彼もしっかり「高専勢力の呪術師」としてカウントされている模様(当初は敵対関係であったが決戦までの期間で高専側についた術師は脹相以外にも存在する)。
穿血を使用して応戦するが、突然消えたと錯覚させる程の驚異的な宿儺のスピードに翻弄され、右腕2本による刺突によって腹部を貫かれてしまう。
しかしダメージを受けながらも虎杖の下に駆けつけ、焦りながら反転術式を使用する彼を落ち着かせ安定した反転術式の運用を促す。
その後は再び前線へと復帰し、赤血操術で宿儺に対抗。虎杖に血を渡し穿血を発動させるなど、兄としてのサポートも果たす。
そして戦いの最中、宿儺がついに「竈」「開」を発動。
宿儺の縛りによって速度・火力共に大幅強化を果たした炎に焼かれて死亡する。
最期は弟である悠仁を庇い、「ありがとう 悠仁。俺の弟になってくれて」と荼毘に付されながらも言葉を掛け散っていった。
届いたかは不明だが、悠仁から「……ありがとう 兄貴」と最後の最後に「兄」と呼ばれ、短い間であったが九相図兄弟が過ごした150年と同等の想いの感謝を伝えられた。
かつて存在しない記憶の中で見た、兄弟達と食卓を囲むあの場所で。そこは脹相だけの心情風景だったが、最期は最愛の弟である悠仁とその温かい場所を共有した。
兄の死は、悠仁にとって『正しい死』、『歯車の精神』について考え直すきっかけとなった。
余談だが、感覚派のため赤血操術の教え方がポンコツで悠仁に教え方が下手だと言われてしまい気にしていた。教え方が上手い加茂憲紀の言葉を倣って宿儺戦で反転術式を上手く使えなくなっていた悠仁に寄り添いながら言葉で丁寧に教えていた。
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