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「バチ 殺 し!!」


プロフィール

等級受肉体(特級呪霊相当)
嗜好・興味兄弟
嫌いなもの背中を見られる事・加茂憲倫
CV檜山修之
生得術式蝕爛腐術

概要

呪術廻戦』の登場キャラクター。

史上最悪の呪術師であり、御三家の汚点・加茂憲倫が呪霊の子供を孕める特異体質の妊婦への人体実験によって生み出した特級呪物・呪胎九相図の二番が受肉して生まれた九相図の次男。

同時期に受肉した兄弟に一番の兄・脹相と三番の弟・血塗がいる。


夏油傑真人らの作戦によって呪術高専東京校の保管庫から持ち出されて受肉し、彼等の「人間を滅ぼし、呪霊が取って変わる世界を創造する」という目的に一応協力している。

受肉後は真人らに依頼された宿儺の指の回収の為に、血塗と共に八十八橋へと出向いたが、そこで八十八橋の呪いを祓いに来た虎杖悠仁釘崎野薔薇の2人と遭遇し、互いに交戦する事となる。


ちなみに兄の脹相の事は「兄さん」と呼んでいる。


人物

センシティブな作品

彼の事を一言で言えば呪霊と人間のハーフである。

外見は比較的人間に近いが、下記する通り人間とは明確に異なる部分もある。


髪型はモヒカンで、筋肉質な裸体の上に蝶ネクタイと女性物のボディハーネス、Tバックを着用した奇抜な格好をしているが、容姿はよく見ると端正な顔立ちをしている(ただし、脹相とはあまり似ていない)。肌の色は褐色で、目は紫色で白目の部分が黒くなっているのも特徴である。

登場すると、背景に薔薇のエフェクトや「ファ~オ♡」という謎の効果音が掛かる。

ちなみに原作では釘崎がドン引きする程に変態なファッションをしていた彼だが、アニメではあまりにも過激過ぎてTPOに引っかかったのか、Tバックからタイツ風のズボンに変更されている


その変態的な恰好とは裏腹に、性格は基本的に紳士的で敵に対しても丁寧に振る舞う他、術師に目撃されても交戦の必要を認めなければ見逃す事を宣言するなど、極力無駄な戦闘は避けようとする冷静な人物。しかし、背中を見られた時と兄弟を傷つけられた時は一転して口調が荒くなる。


その背中には、常に膿んだような異臭を放つ血涙を流す不気味な第二の貌があり、本人も背中を見られるのがコンプレックスになっており、頑なに見せたがらない。しかし隠すとムレる為に、露出の多い格好をしている。背中の貌を見られると激怒し、見た相手に殺意を向け「バチ殺し」をしようとする。ちなみに「バチ殺し」という言葉は、彼等三兄弟の間では意味は通じている模様。


生い立ち自体は悲惨なものの、母親の記憶は無く人間や呪術師に特段恨みがある訳でもない。

しかし、同じように産まれた兄弟への愛情は深く、「兄弟の為、兄弟が望むのであれば自分はそれに殉ずる」事を信条としており、兄弟の命を常に第一に考える。それ故に兄の脹相が「兄弟にとって都合が良いから」という理由で呪霊側につく事を決めた際には、彼等を胡散臭いと思いつつも兄に従い、虎杖・釘崎との戦闘時にも共に戦う弟・血塗に常に気を配る等、本質的には穏やかで優しい性格である事が言動の端々から察せられる。また、自分のコンプレックスである背中を見られたり、兄弟が傷つけられた際には、一転して普段の冷静さを失い激昂する激情家な面は、兄の脹相と同じである(究極メカ丸にも皮肉交じりに「よく似ている」と評されている)。

しかし、それは戦いにおいては致命的な隙になりうる甘さにも通じており、加えて兄弟への強い情は裏を返せば限定的だが精神的な脆さにも繋がる。実際に最終的にはこの性格が敗因の一つとなってしまう。


加えて、前述した通り母親の記憶は無いので基本的に人間にも術師にも恨みはないのだが、唯一の例外は生みの親である加茂憲倫である。兄である脹相が彼に対して激しい憎悪と嫌悪を向けているのもあって、彼自身も弟の血塗も加茂憲倫に対してだけは明確な嫌悪感を抱いている。


活躍

伏黒恵、虎杖悠仁、釘崎野薔薇が八十八橋の調査に訪れ、彼等が八十八橋に巣くっていた指の特級呪霊と交戦を始めたのとほぼ同時期に、彼と弟の血塗も両面宿儺の指の回収に訪れる。

そして間違えて釘崎を指の特級呪霊の生得領域から引きずり出した事で彼女と遭遇し、彼等も同じ目的で来たのだと勘違いして宿儺の指の事を話してしまう。当初は無駄な戦いを避けようとしたのだが、虎杖と釘崎に背中を見られた事で激昂し、血塗と共に二人と交戦する事になる。


当初は弟との連携と、自身の強力な術式によって二人を圧倒したものの、釘崎の術式との相性の悪さで思わぬ苦戦を強いられる。さらに虎杖の体質とも相性が悪く、彼の猛攻で苦しむ血塗が呟いた自分を呼ぶ声に反応して、思わず術式を解除してしまい、それが結果的には仇となって弟を殺害された上に、自身は翅王を搔い潜った虎杖の黒閃の一撃によって、右腕を喪失するという重傷を負わされる。

この際には、弟の死を目の当たりにした事で、血塗を失った悲しみと脹相への謝罪から涙を流していた。


その後は形成不利を察して、血塗の仇討ちの為にも一時撤退を決めて、たまたま通りかかったトラックを捕まえて逃走するが、釘崎の“共鳴り”によって吹き飛ばされた右腕から遠隔でダメージを流し込まれて致命傷を負い、最期は虎杖に謝罪されながらトドメの一撃を入れられて殺害された。


能力

壊相さん

特級呪物の受肉体というだけあって、その戦闘力は非常に高い。特に下記する特異体質と術式の組み合わせが凶悪そのものであり、彼自身も150年間も己の術式と向き合い続けただけあって、受肉後間もなく生得術式の奥義である極ノ番を体得するなど、戦闘における天賦の才があった事が窺える。


特異体質

呪霊と人間のハーフである壊相を初めとする呪胎九相図兄弟は、呪力を血液に変換できる特殊体質の持ち主である為に、下記する蝕爛腐術が本来持つであろう最大の弱点を完全に克服している


そして、半分が呪霊であり特級呪物の受肉体でもある壊相の血液は、生物に対して猛毒として作用する特性があり、さらに彼自身の術式によって強酸のように物質を溶解させる性質を備える事ができる。毒性自体は兄の脹相程高くはなく、全身に浴びない限り死なないそうだが、激しい痛みによって行動に制限がかけられてしまい、並みの術師では動く事すらままならなくなってしまう。なので彼の血を浴びてまともに戦える者は、事実上虎杖のように強い毒耐性を持つ者くらいである。


蝕爛腐術(しょくらんふじゅつ)

壊相が持つ生得術式であり、血塗も同じ術式を持っている。

自身の血液に呪力を込めて自在に操って相手を攻撃し、自分の血を取り込ませた対象を血を媒介とする事でその肉体の分解し、肉体を腐らせて生きたまま相手を溶解する術式である。

さらに血を操って義手のように使い、失った右腕を一時的にリカバリーするといった使い方もできる。


壊相曰く結果が有毒なだけで、あくまでも本質は「分解」であり、少しややこしいが、「元々毒性がある血が、術式によって「分解」という作用を得て、結果的により強力な毒に変わる」という事であるらしい。


なお、脹相や加茂憲紀の赤血操術と同系統の血を操る術式である事から、これも加茂家相伝の術式の1つかその発展系なのだと思われる。この術式の最大の弱点も本来ならば赤血操術と同じく、己の血を使う術式である為に、多用すると失血して消耗するリスクがある事なのだろうが、前述通り己の呪力で無尽蔵に血を作れる彼等には、そのリスクが事実上存在しない


釘崎からも「当たれば勝ちの術式」と評される程に凶悪な術式なのだが、この術と釘崎の術式、何よりも虎杖の特性との相性が致命的に悪かった事が大きな敗因に繋がった。


  • 極ノ番・翅王(しおう)

蝕爛腐術の極ノ番であり、即ち術式の奥義である。

背中に壊相の血液で象られた大きな蝶のような翅を複数構築し、そこから血液を矢やレーザーのように無数に飛ばして、それらを自在に操作しながら相手を攻撃するという広範囲技である。

翅から撃ち出される無数の血液は高速で標的を追尾し、触れたものを血が持つ毒性によって腐食・溶解させる。射程範囲もかなり広く、森を抜ける程の距離を離さなければ逃れられない。

発動中は下記の「朽」と併用できないのが欠点であり、翅王自体の血の毒性が「死ぬ程痛むが、全身に浴びない限りは死なない」程度なのもあって、朽と比べて致死性は低いのも欠点と言える。しかし、ここから朽へと繋げる事で一気に相手を追い込めるのが、この技の本領である。

ちなみに蝕爛腐術が加茂家相伝の一つではと前項で考察したが、その場合は血液量に限界がある普通の人間がどうやって失血せずにこの技を使うのかは不明。そもそも血の毒性も彼自身の特異体質で強化されているので、本来のこの技の殺傷力がどの程度なのかもよく分からない。


  • 朽(きゅう)

蝕爛腐術のまさに本領であり、最もこの術式を凶悪たらしめている技。

対象の粘膜・傷口等に、壊相か血塗どちらかの血を取り込ませ、二人のどちらかが発動する事で作用する術であり、侵入箇所から相手の肉体を毒と激しい痛みを伴いながら「分解」して腐蝕させていく。発動中は相手の身体の分解箇所に、薔薇の花ような形の紋様が浮き出るのが特徴。

翅王や血塗の吐く血が命中すればこの術に繋がる為に、回避するには両者の攻撃両方に当たってはならないという厄介さを持つ。手順を踏まえる必要があるが、発動すれば一度に離れた場所にいる複数人を術式で蝕み、術式開示を駆使すれば10〜15分以内に敵を死に至らしめる。並の術師なら毒と激痛で動く事すらままならないまま、壊相曰く朝には骨しか残さずに溶けて消滅してしまう

欠点は前述通り、翅王と同時に使う事はできない点であり、さらに使用中は血を通じて相手と繋がった状態になる為に、釘崎のような相手との繋がりを辿る術式との相性は最悪である。

ちなみにこの術を食らった釘崎は、左腕から顔の左半分を薔薇の紋様で覆われており、その姿が釘崎野薔薇という名前と相まって、おしゃれなタトゥーを入れているようにも見える


余談

名前の由来は、仏教絵画である九相図の2枚目「壊相」。

死体の腐敗が進み表皮が破れ、死体が壊れ始める様を描いた絵を指す。


また、その特徴的な髪型に加えて「背中を見られたくない」という設定の共通点から、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する乙雅三の影響を受けたキャラクターだと見られている。


今まで呪霊を『祓って』いた虎杖にとっては、明確に『殺害』した初めての相手。

(もはやまともな自我もなく、殺す事でしか救えなかった真人の改造人間という前例はあるが。)


壊相は戦いの中にあっても常に弟の事を想い、弟が死亡した際には思わず涙を流していたが、自分自身の敗北と死が確定した際には無念の表情は浮かべながらも、決して泣いたりといった無様な表情は見せずに、最後まで虎杖の事を真っすぐに見据えながら死んでいった。そのように最期まで他人の事を想いながら死亡した壊相の姿は、虎杖に対して必要であり生物とは言えない相手や、殺す事が唯一の救いであるため倒してきた相手とは明確に違う、『自らの意思で命を殺す』という罪を明確に覚えさせた相手だった。


また、彼が殺された事で兄である脹相は虎杖と釘崎に対する復讐心を抱き、彼等を殺す事を決意させた他、彼等との戦いが終わった後に虎杖はその功績もあって一級呪術師に推薦されており、虎杖や釘崎にとって更なる戦いへの契機を作った人物となった。そしてその渋谷事変にて、虎杖悠仁の兄の一人だった事が明らかとなる


即ち虎杖が初めて殺した相手が自分の兄弟と呼べる存在だったと言う、虎杖や彼等にとってあまりに残酷過ぎる事実が明らかとなったのである。また、脹相の「存在しない記憶」では血塗と戯れる虎杖を、脹相と共に優しい顔で見守る和やかな光景が映っており、彼等の有り得たかもしれない姿が示唆されている。


関連タグ

呪術廻戦 呪胎九相図 受肉体

脹相 血塗

虎杖悠仁 釘崎野薔薇


次男 半人半霊

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