※この項目は単行本未収録のネタバレ情報を含みます。閲覧注意!
概要
生きた結界と呼ばれた源信なる人物の成れの果ての姿とされており、あらゆるものを封印する力を持つ。
外見はルービックキューブサイズの立方体で、サイコロと同じく対面の和が7になるように表面には眼球が浮かんでいる。単行本19巻同梱版に付属するレプリカによると、この瞳の色は赤い。
開門すると巨大な眼が中心にあるアメーバのような形状となり、下記する条件を満たすと消滅して対象者の身体から獄門疆のパーツが生え、そのまま対象者を閉じ込める形で元のキューブ型に戻る。
内側では物理的な時間が流れておらず、封印期間に制限はない模様(使用者は封印を解くのは100年か1000年後などと嘯いていた)。また封印可能な定員は1名のみで、封印を解除するか封印された内部の人間が自死しない限りは再使用不可。逆に言えば被封印者は内部である程度の自由が確保されているという事も分かる。
なお、内部での時間間隔は最悪なようで、五条悟曰く、「仕事がクソ忙しい時に近い」とのこと。
さらに封印が完了していても、被封印者の技量によってはその情報を獄門疆が処理しきれず、質量が変化して床や地面にめり込む事がある。その場合は時間が経過して獄門疆が情報処理を完了すれば持ち運べるようになる。ただし、五条級の被封印者でも無ければまずそんな事は起こらない。
また、特級呪物の例に漏れず破壊不可能な強度を有しており、作中の描写では日本海溝の水深8000mの水圧(1㎠あたり約800kgもの圧力)にも耐えている。
作中では、現代最強の呪術師にして六眼の保有者である五条を戦闘不能に追い込む為に偽夏油によって用意される(元々は海外で封印されていた模様)。
初期からその存在は示唆されていたが、第89話で遂に初登場して開門された。ちなみに初期は呪符で巻きつけられたイメージ絵のみで登場していた。
使用方法
開門後、獄門疆から半径4m以内の位置に対象を1分間留める事で、相手の動きを封じ込める事ができる。効果は絶大で一度嵌ってしまうと身体に一切の力を入れられず呪力も断たれる。封印不可能なものは存在せず、五条ですら一度拘束された時点で「詰みだな」と即座に判断して脱出を諦める程。
また、封印条件の「1分」とは対象者の脳内時間での1分間であり、現実での数秒の足止めも対象を混乱させ苦悩させる事で有効なものとする事ができる。漏瑚達は大量の非術師(一般人)を五条自身が殺さなければ更に人が死ぬという状況を作り出し、五条を悩ませて隙を作ろうと試みるが、偽夏油はこの時点ではまだ封印に足りないと判断し、実際に五条は即座に領域を展開した事で失敗。
領域を0.2秒で閉じた後に、改造人間を鏖殺して疲労した五条の傍らで獄門疆を開門し、その得体のしれない呪物に動揺した五条がその場を離れようとしたその瞬間、昨年に自分が討った親友・夏油傑として偽夏油が登場する。前置きのない死者の登場に五条は偽物である事を疑うが、彼の持つ六眼に映る肉体と呪力は夏油その人のものであり、六眼による分析では本物という結論に至って五条は混乱。
死んだ筈の旧友との再会によって、脳内で1分など一瞬で経過し、獄門疆に拘束されて封印された。
獄門疆「裏」
天元が所有する獄門疆の裏門。偽夏油すらその存在を知らない隠された呪物。
外見は獄門疆をそのまま黒くしたもので、こちらの方でも封印が可能かは不明。
こちらの内部にも対象者は封印されているが、開門の権限は表の所有者である偽夏油のもので、こちらの所有者が開ける事はできない。封印を解く方法としては無理矢理抉じ開けるしかなく、その為には術式を無効化する力を持つ特級呪具「天逆鉾」か、術式を撹乱できる特級相当の呪具「黒縄」のどちらかが必要とされていたが、前者は11年前に五条が海外に封印したか破壊し、後者も去年の百鬼夜行の際に五条によって全て消されて残っていなかった。
ただし、死滅回游泳者である「天使」こと来栖華が持つ、術式を消滅させる術式を使っても封印は解除でき、その為に虎杖悠仁達は天使の捜索も主目的の一つとして死滅回游に参戦する。
余談
販売
通販サイト「じゅじゅten通販」において2021年4月1日より、“五条悟も愛用のお家時間に最適な特級呪物”と銘打って予約受付開始される事が2021年4月1日に発表されたが、当日17時20分には呪いによる事故が多発した為に予約受付中止となった。(外部リンク)
まさかの商品化
PROPLICA
2023年9月29日金曜より、バンダイの公式通販サイトプレミアムバンダイにて、「PROPLICA 獄門疆」として商品化されることが決定した。お値段は税込6930円で、予約受付終了は2023年11月21日の23時、お届けが2024年2月の予定となっており、駆動に単4乾電池2本を要する。
1/1サイズで、本体外観は6面に位置する目、経年劣化によるヒビ等の細かい造形に加え重厚感のある銀色に手作業で汚し塗装が施されており、この世に同じものが2つと存在しないプレミアム仕様。
本体の1の目を押すことで、獄門疆開門から閉門までの一連のシーンを再現出来るほか、五条悟と夏油傑の掛け合いボイスも収録。前述の(脳内時間1分)の際の「3年間の青い春」回想シーンがオリジナル編集ボイスで収録されている、ファン必見のアイテム。
その他の商品
- 獄門彊収納箱:PROPLICAと同じくプレミアムバンダイで発売。30cm四方の収納ボックスで、折り畳みも可能。
- 獄門彊貯金箱:最強ジャンプ2023年11月号の付録。組み立て式で、1の目の面にある投入口に硬貨を入れると五条が飛び出すギミック付き。
源信について
源信は「極楽往生のためには仏を想い念仏を唱えよ」と民衆に説く聖人であったが、聖人故に「人に仇なす罪人共も念仏によって救われる」という仏の教えに疑問を抱いていた。その疑念は年々彼の心を蝕み、その憎悪が罪人が極楽往生に逃げることを決して許さぬ獄門疆と言う名の呪いとなった。とジャンプGIGA 2021 Autumnの特典の空想呪物図鑑に記されている。
芥見下々先生の獄門疆語りによると
また源信はもともと生得術式が結界術で呪いの数々を封印した死後、呪物となったようだ。
関連タグ
コトリバコ:同じ箱型の呪物であり、恐らく元ネタの一種。