概要
GP-24「最初ノエガオ」に登場するサムライワールド出身の妖怪。
植物に有害な梵字の仕込まれた剣で武装しており、木々を切り倒して緑を破壊することに喜びを見出すというガイアークの中でも害地目に限りなく近い気質の持ち主。
ウラメシメデスにスカウトされたのも、こうした性質と能力を買われたからに他ならない。
身体が重いために動きは鈍い反面、頑丈な肉体であらゆる攻撃を弾き返す他、霊的なバリヤーで常に身を守る等、防御能力が高い。戦闘では剣で斬りかかる他、手裏剣型の光線を発射して攻撃して来る。
更にウラメシメデスが憑依してヒラメキ伐鬼となる事により、彼の生前の必殺技だった「正三角形斬り」を再現出来る様になり、しかもその威力も数倍に上がっている。因みにこの時、胸部にウラメシメデスの顔が浮かび上がる。
活躍
先の戦いで戦死したヒラメキメデスがウラメシメデスとなってブレーンワールドを彷徨っていた際、サムライワールドでこの妖怪と遭遇。
彼にスカウトされた伐鬼は、森林破壊を謳歌すべくヒューマンワールドに現れた。
森林で千年杉の化身した少年の後を追い、道に迷ったイエローと遭遇すると交戦となり、彼女からのマンタンガンの射撃やレーシングバレットを物ともせず反撃し、剣から発射する手裏剣型の光線で撃退する。
その後、イエローと合流した他のゴーオンジャー及びゴーオンウィングス達と川辺で戦闘に突入すると、同じ様に手裏剣型の光線で圧倒するも、少年を守る為に奮戦するイエローの攻撃に押され、少年と共に放ったレーシングバレットを喰らって敗北。
直後にウラメシメデスが憑依した事により、ヒラメキ伐鬼となって巨大化。
巨大戦では邪悪な力を結集した火球を放ち、更に威力の増した正三角形斬りでエンジンオーG9を圧倒するも、対するゴーオンジャー達は悪霊退散ブラスターソウルに塩を混入し、G9成仏グランプリを放つ。この止めの一撃を喰らったことで伐鬼は爆散し、ウラメシメデスも成仏するのだった。
余談
モチーフは侍。
これまで登場した蛮機獣がマシナリー(機械的)な外見だったのに対し、こちらの伐鬼は妖怪テイストの不気味な造形となり、ゲストキャラである千年杉の少年の存在と相まって彼が登場したGP-24は本編の中でも屈指の異色作となった。
本来ガイアークと関係の無い怪人ではある物の、森林伐採に無上の喜びを覚える敵と言うガイアークと通ずる設定も、『炎神戦隊ゴーオンジャー』と言う作品の根底にあるエコロジーのテーマを崩さず貫き通していると言えよう。