概要
「信頼している相手に裏切られて、酷い思いをした」ということの意味合いで使われる。
【例えば】
(仲のいい友達とお茶会をしている時)
『んー、美味しいなぁ この菓子。 程よい甘さがなんとも…』
『よかった、喜んでもらえて。そうだ、お茶でもいかが?ちょうど飲み頃よ』
『お、ありがとう…熱っ!!!水!水!!……あぁ、苦しかった…』
…と、信頼している相手から思わぬ裏切りを受けてしまい 肉体的にも精神的にも酷い思いをしてしまうことで、自身の記憶の中にも「あの時は酷い思いをした…」という風に残る。
間違った使い方
よく誤用されているが、「信頼している相手に裏切られたわけではない」場合は、この言葉は該当しない。
【例えば】
『どうしたんだ?浮かない顔して…』
『この間、ゲームやってて嫌なことがあったんだよ』
『どんなことだ?』
『ボスキャラをあと一歩の所で撃破できそうだったのに、他のやつに横取りされたんだ。煮え湯を飲まされた気分だぜ』
…と、自身が信頼している相手ではない者(むしろ「ライバル」や「宿敵」といった、自身と敵対している者であることが多い)によって嫌な経験をした場合に使うのは誤用である。
この場合は『苦汁を飲まされ(嘗めさせられ)たよ』もしくは『苦汁を味わったよ』と言ったほうが良いだろう。
関連タグ
「飼い犬に手を噛まれる」、「後足で砂をかけられる」:「信頼していた者に裏切られる」という、正しい使い方の「煮え湯を飲まされる」と同じ意味を持つ言葉
「苦汁を飲まされる」、「苦汁を味わう」:ライバルなどから酷くやられた場合に使われる言葉で、こちらは誤用のほうの「煮え湯を飲まされる」の意味合いのほうに近い。