概要
瓢箪のように小さいものから、駒(馬の意味)が飛び出すくらいありえない状況ということ。
主に「半分くらい冗談やネタのつもりで言ったことが、意図せずして実現してしまう」ことを指す。
ちなみにだが、戦国武将の伊達政宗がこのことわざを使ったある洒落た行動を起こしている。
時は大坂夏の陣がすでに終わりへと近づいていた時のこと。徳川方では「香合わせ」が行われていた。
多くの武将たちが刀や茶器などの品を持ち寄るなか、政宗のものは古ぼけた瓢箪だった。
周りが「東北の田舎者」と政宗を蔑むなか、一人の若侍が政宗に悪いと思ったのか、その瓢箪をもらった。すると政宗はその若侍を呼び出し、東北産の名馬をプレゼントした。
その理由を尋ねられると政宗は、「瓢箪から駒というだろう」と言った。ようやくこの場になって政宗の真意を読み取った周りの者たちは、蔑んだことを恥じたという。