意味
〔形容動詞〕
言行や心掛けについて、普通の人ならためらいがちなことを進んでするさま。殊勝。「こんな奇特な少年はなかなか見られない」
補説
「きどく」とも言い、どちらかというと目下の者に対して使う言葉である。
ほめていうのが本来的だが、皮肉をこめて(あるいは誤って)「変わったことをするさま」という意で用いることもある。
そのような誤用が生じたのも、ジャンプ放送局の「奇特人間大賞」という番組(コーナー)が原因の1つであろう。
その奇特人間大賞にしても当初は「小さな親切、大きなお世話」がコンセプトだったのが、いつの間にか「身の回りの奇人変人」へと変質してしまった。