概要
主に深夜出発し目的地に早朝到着するバス。
バス会社が直接車両や乗員の管理を行う路線バスと、旅行会社が貸切バスを借り上げて人員の輸送を行う募集型企画旅行商品として運行する所謂「ツアーバス」の2通りがある。
いずれも新幹線や飛行機より運賃がかなり安く、朝早くつくため時間に余裕をもつことが可能であり、コミックマーケットや各種コンサートなど遠方へのイベント参加用、また時間に余裕のないビジネス出張用など広く愛用されている。
設備は車両や路線により様々であるが、格安のものは座席が4列であることが多い。スタンダード版はダブルデッカーの場合縦11列、横3列の独立あるいは2+1リクライニングシート仕様の車両となり、仮眠用の毛布などの貸し出しがある。さらに豪華版となると椅子に機能がついていたり大きかったり、シートピッチが広かったり、独立2席や半個室だったりするものなどがある。ただしフルフラット座席は日本では法律上無理の模様。
怪物深夜番組として有名な水曜どうでしょうで行われていた企画、サイコロの旅では夜間の公共交通機関として頻繁に登場していた。魔神こと藤村忠寿ディレクターが時刻表からピックアップした「深夜バス」(正しくは夜行バス 詳細は後述)は大抵バス名だけ書いてあって肝心の行き先が書いていないことが多い。そのため、鈴井貴之、大泉洋の両名は戦々恐々としていた。
キング・オブ・深夜バスこと「はかた号」は14時間以上乗車する稀有な夜行バスとして一部の人間に有名。ついでに言うとどうでしょう班はレンタカーで移動中、横を走るはかた号を指して「アレは人間の乗るモノじゃない」とネタにしていたが後日、キッチリ新宿から博多まではかた号で移動した。
夜行バスと深夜バスの違い
「深夜バス」とは原則午後11時以降に、通常の2倍前後の割増料金を徴収する形で追加運行される中距離の路線バスのことを指すのであり、本来はここに書いている夜行バスのことを指す言葉ではない。概ね「終電を逃した人のためのバス=深夜バス」「朝到着するバス=夜行バス」と考えれば良いであろう。深夜バスは一部の大都心圏にしか存在せず、基本的に都心から郊外へ向かって走る片道のみ。
一方、夜行バスは遠距離の都市を結び、沖縄を除く日本各地を走っている。「水曜どうでしょう」では夜行バスのことを深夜バスと呼んでいたが、夜行バスと深夜バスは明確に区別されているため間違っている。