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概要編集

特定の生態系において、それを捕食する天敵が存在しない捕食者のこと。そのため食物連鎖では常に頂点に君臨し、この名前が付いた。

英語では「apex predator」(エイペックスプレデター)、「top predator」(トッププレデター)ともいう。


獰猛な大型動物」のイメージに結び付けされがちだが、あくまでそのような例が多く知名度が高いだけで、頂点捕食者の条件ではない(例えばジンベエザメは温厚であり、ムカデエビは大きくも数cmしかない)。また、「最強の生物」や「生態系の支配者」という訳でもなく、捕食者はないものの普通に寄生生物の餌になり得る(そもそも食物連鎖はこういう安直な優劣/上下関係ではなく、各階級の生物のかけがえない相互作用により生態系のバランスを保つシステムの1つである)。


尚、捕食者なので全般的に肉食動物であるが、場合(時代や場所)によっては頂点捕食者が必ずしも純粋な肉食動物とは限らず、雑食動物の場合もある。

例えば現生のヒグマは食物連鎖の頂点の一角を占める猛獣だが植物質の餌も多くとる雑食動物である。

また、農業を始める前の現生人類(ホモ・サピエンス)は自然の生態系の中では頂点捕食者でもあったが、知っての通り我々、現生人類は雑食動物である。

一方、純粋な草食動物腐肉食者寄生虫は捕食者ではないため、天敵を持たなくても頂点捕食者扱いされない。


自然下では他の生物と同様生態系のバランスを維持する重要な一役を担う(主に獲物の個体数抑制など)。ただし、侵略的外来種全般に当てはまる問題であるが、その影響力故に外来種の場合は生態系を崩壊しかねない(在来の頂点捕食者を競争・捕食するなど)。また、往々にして個体数が(同じ食物連鎖の他のメンバーより)少ないため、食物連鎖の基盤の崩壊による連鎖反応で存続の危機に陥りやすく、現代では絶滅危惧種となったものも少なくない。


かつては頂点捕食者と考えられ、後に天敵を持つことが判明した種類もいる(シャチが天敵であると判明したホホジロザメなど)。


著名な例編集

現代編集


古生物編集


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捕食 捕食者 肉食 肉食動物 食物連鎖

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