概要
天罡星三十六星の天機星の生まれ変わりで、序列第三位の好漢。
字は学究、道号は加亮先生
梁山泊の頭脳であり、あだ名は智多星。武器は銅製の鎖分銅。
軍師ではあるが、「三国志演義」の諸葛亮みたいな魔法使いではなく(魔法使い枠は公孫勝がいるし)、アウトロー的な空気も漂わせている。
来歴
寺子屋の教師であったが友人の庄屋・晁蓋が持ちかけてきた十万貫の生辰綱略奪に加わり、楊志率いる生辰綱輸送隊に痺れ薬を盛って略奪に成功する。
その後、晁蓋等と共に役人から追われたが梁山泊に移動し、当時の首領・王倫を林冲に殺させるように仕向ける。その後、晁蓋を首領に据え自身は第二席につく。
晁蓋が曾頭市の戦いで戦死し、副首領だった宋江が首領になってからも、手段を問わず被害を顧みない策を出し続ける。
招安後に毒殺された宋江の墓地にて花栄と共に後追い自殺をした。
軍師として様々な策を用いた彼だが、他人の手紙を偽造する際に判子の内容を間違えるミスを犯すこともあった。
余談
- 一応設定上は優秀な軍師ではあるものの、諸葛亮の再来と作中で言われる割には致命的な凡ミスを繰り返している。殊に兵法については朱武の方が策のキレが良いんじゃないかという意見も多いが、下手したら宋江にもその為か中国語読みで「呉用」と似ている「無用」にひっかけ本国では役立たずな軍師と言う意味合いで彼の事を引き合いに出していることも多い(なお、本職が政治家である諸葛亮も得意としたのは小細工を用いない正攻法であったため、名軍師ぶりは創作で武略については龐統や法正の方が上だったという説もある。)。日本でもごんべんをつけて「誤用」(あるいは「誤先生」)とか呼ばれたりも…。要するに「チンピラ集団の中では学がある方」という程度の存在でしかない上に本人はそれで優秀なつもりでいるという扱いである。
- 一方で非情かつ怜悧なリアリストでもあり、朱仝を梁山泊入りさせる際には彼が上司である長官から預かっていた坊ちゃんを李逵に暗殺させ、行き場をなくさせてしまったことがある。なお、それについては宋江や晁蓋も関わっていたという作品も存在するが、いずれにしても組織のためには涙を呑んで犠牲を払い、時には自分が悪名をかぶる事を厭わない性格が如実に描かれる。
関連イラスト
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ジャイアントロボ 地球が静止する日:こちらに登場する同名人物については呉学人を参照。