概要
芸能事務所の許可を得ないで直接行う営業のことである。例えば、友人のパーティの司会をして直接報酬をもらうなどが当てはまる。
芸能事務所は仕事を取ってきたり、仕事のリスクを調べたりといった過程を踏み、その代わりに所属するタレントから報酬の一部をもらっている。契約とはそういうものなのである。
もしタレントが事務所に一切報告せずに自ら仕事を取ってくると、報酬をすべて自分のものにできる。事務所の取り分が多くタレントを酷使するようなところでは闇営業か横行してしまうのも自然の流れと言えよう。
しかし闇営業は顧客が犯罪者であったりする場合、それを見抜けないという問題がある。また、税金面でも申告漏れとなる可能性がある。
一方で個人事務所やフリーランスの芸能人は闇営業の問題が起きようがない。
ちなみに、裏社会・反社会的勢力の人間を相手に芸能活動を行うことという意味ではない。「闇」という言葉がそれらを連想させて本質をぼやかしてしまうため、「直営業」という言い方をすることもある。
闇営業は悪いことなのか
結論から言うと、あまりはっきりしていない。2019年に世間を騒がせたお笑い芸人闇営業問題も、闇営業の観客に反社会的勢力がいたという点が問題なのであって、闇営業自体の善悪については事務所とタレントの間の問題として大きな争点とはならなかった。
そもそも事務所と所属タレントの間に正式な契約書が交わされないことも少なくなく、そういった杜撰さやタレントを家畜のように扱う姿勢が闇営業の温床になる。
その他
無許可営業とは、営業許可が出ていないのに営業するという意味でもある。
COVID-19の流行により、休業要請が出ているにもかかわらず通常営業する店舗が増えたことが社会問題となったのは記憶に新しいだろう。
闇医者のような、本来なら非常に煩雑な手続きや資金・実績などを要求されるにもかかわらずそれを満たしていなかったり、存在そのものが違法なので許可の取りようがない職業にも適用される。