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船頭多くして船山に登る

せんどうおおくしてふねやまやまにのぼる

日本のことわざのひとつ。 指揮者が多すぎると見当違いな結果を招くとこと。
目次 [非表示]

船頭多くして船山に登るとは、日本ことわざの一つである。

概説編集

より正確には「船頭多くして船山に上る(※a)」と書く。

「船頭多くして船動かず」ともいう。


指揮者が多すぎて、見当違いな方向に向かったり、何も決まらない状態】を指す。「リーダーは一人で十分」という教訓を意味している。

一般的な組織ではあらかじめリーダーが決められているためこのような状況になりにくいが、そうでない場合はこのような状況になってしまう恐れがある。


船頭とは平たくいえば日本の古語で船長のことであり、船頭の支持の元、船の補修や舵取り、航海計画の立案を為し、船の運航を取り仕切っていた。

この船頭は時として複数人いる場合もあるが、ほとんど1人か2人が限度である。


例えば、船頭が3人乗る船があった場合、それぞれの船頭がバラバラな方向に船を進めようとすると、船員はどの船頭の指示に従えば良いかわからず、現場は混乱するばかりとなる。

船頭それぞれが自らの指示を正当と推し進めてしまえば、それこそ船員は益々混乱して船の操縦を誤り、終いには船で行けるはずもない山にたどり着いてしまう。指揮者というものは一人で十分。たくさんいてもかえって困るという比喩である。

よくある誤解編集

「それぞれの思惑が異なり思うように進まない」という意味のことわざではない。あくまでもひとつの組織内でリーダーが決まっていない場合の話となる。

「みんなで力を合わせればすごいことができる」でもない。確かに船が山を登ったら便利だが。

対訳編集

英語編集

中国語編集

  • 七嘴八舌
  • 遇事沒轍

脚注編集

  • 出典等

※a1 「船頭多くして船山に上るコトバンク小学館『デジタル大辞泉

※a2 「船頭多くして船山に上る」 コトバンク > 小学館『ことわざを知る辞典』

※英辞郎1 「船頭多くして船山に登る」 『英辞郎

※英辞郎2 "too many cooks" 『英辞郎』

※英辞郎3 "all chiefs and no Indians" 『英辞郎』

※NC-2023 「船頭多くして船、山に上る を英語で教えて!」 株式会社ネイティブキャンプ「ネイティブキャンプ」、2023年5月22日投稿。

※DMM-2016 「船頭多くして船山に登るって英語でなんて言うの?」 DMM.com「DMM英会話」、2016年5月19日投稿。

関連タグ編集

ことわざ

会議は踊る

脳内会議

ロックス海賊団 … 判明しているメンバーだけでも船長レベルの人間がほとんどである。

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