アナーキー

あなーきー

統治・支配が存在しない状況の事。

曖昧さ回避

1. 無秩序・無政府状態であること。混沌とした状況であること。
2. パンティ&ストッキングwithガーターベルトの主人公姉妹。→アナーキー姉妹
3. 日本のパンクバンド。亜無亜危異とも。
4. 日本のラッパー。「Anarchy」とも。
5. 初音ミクの曲「Whammy・Anarchy」
6. 魔法少女マジカルデストロイヤーズの人物キャラクター。→アナーキー(マジデス)
7. タカラトミーが旧タカラ時代に展開していた「レーザービースト」に登場する機械獣。モチーフ元はモグラ。

Pixivでは、「カオス」「マジキチ」「ごちゃ混ぜ」「シュール」「混ぜるな危険」などの意味で用いられることがある。

解説

「アナーキー（英語：anarchy、ドイツ語：Anarchie、ロシア語：анархия）」という言葉は、古典ギリシア語ἀναρχίαに由来し、それは否定の接頭辞ἀに、「支配」「指導者」「権威」ἀρχήを組み合わせたもの。

慣用的には、「アナーキー」は国家や制度的な力（の行使、Gewalt）の不在による社会的無秩序の状態、暴力の専横や無法状態に限定して用いられ、特にメディアの決まり文句では「カオスとアナーキー」などと使われる。

また、学術においては国際政治学で、国際政治は、本質的に秩序や統制が存在しない状態と規定し、そういった状況をアナーキーと呼ぶ(「政治学の例文：国際社会は権力によってコントロールされていない無秩序なアナーキー状態である。」)。

しかし、そのような状態を差す本来の概念は、「アノミー」が相応しい。

この語は元は「指導者のないこと」を意味したが、1840年にピエール＝ジョゼフ・プルードンはこの語を彼の論文「財産とは何か？（Qu'est-ce que la propriété ?）」の中で、新たな政治哲学に言及する際に使用した。アナーキズムは、人間の自主的な結びつきに基づく、国家のない社会を支持する考え方。

アナーキズムは日本語において「無政府主義」という漢訳で一般的に呼ばれるが、これはアナーキズム内部の考え方が殆ど反映されていない。

アナーキズムは、無政府状態を目指す思想ではなく、社会から支配・権威・権力全般が消失し、人間が意に反した強制執行に従わせられたり、搾取や奴隷的拘束の被害者とならない社会状態を目標とする。

即ち、政府だけではなく、資本主義的支配関係(雇用者と賃金労働者)、教主と信者、家父長と彼に従う女性といった、あらゆる非対称的で強制や隷属を伴う関係性を廃止し、自発性に基づいた関係性が結ばれ、人間性が保証された、自主管理労働などの新規秩序が存在することを目指す。

アナーキズムにおける「アナーキーな状態」に世紀末、末法、無秩序を当てはめるのは全く不正確である。

まったくの余談だが、D&Dによるアライメントで「混沌にして中立」にこの傾向を当てることも少なくない。

関連項目

アナキズム：無政府主義

アナキスト：無政府主義者