概要
今や最も有名な恐竜であるティラノサウルス・レックスは、巨大さや風貌、他に類を見ない力強い骨格などから発見当初より『恐竜界の王者』とみなされ、『暴君の爬虫類の王』という学名を捧げられた。
現在は、肉食恐竜の括りでより大型とされるスピノサウルス、同程度の全長を持つ可能性があるギガノトサウルスやカルカロドントサウルス、アクロカントサウルス、マプサウルス、サウロファガナクス、エパンテリアス、トルヴォサウルス(T.タンネリ)などが発見されているが、やはり恐竜を扱った創作物などの中で最大・最恐の脅威として描かれるのは概してティラノサウルスである。
一方で、バトルものやヒーローもの等では、主人公がティラノサウルスに由来する力を宿していたり、パートナーとしてティラノサウルスをモチーフとしたキャラが活躍するといったケースも多い。
いずれにしても、恐竜の顔として他とは比較にならない程の破格の厚遇を受けていることは間違いないと言えるだろう。
ジュラシック・パークシリーズ
映画「ジュラシック・パーク」シリーズでは、ヴェロキラプトルと並ぶ2大メイン恐竜として扱われており、劇中の「T-REX」という呼称は広く使われるようになった。
基本的にどの作品でも大きな見せ場があり、美味しいところを持っていくことが多い。
シリーズを通して
ジュラシック・パークシリーズでは第1作、第4作、第5作に登場する「サイトA」こと「イスラ・ヌブラル島」、第2作および第3作に登場する「サイトB」こと「イスラ・ソルナ島」という二つの舞台が存在し、ティラノサウルスはそのどちらの島にも頂点捕食者として君臨している。
公式サイトによれば、生息数は1990年~2018年のイスラ・ヌブラル島において一貫して1頭、1997年時点のイスラ・ソルナ島において6頭である。
本シリーズには雌のティラノサウルスと雄のティラノサウルスの両方が登場するが、それぞれ体色や細部のデザインが異なっている。
雌は全体として灰茶色の体色を持ち、雄よりスマートかつ巨大である。一方の雄は深緑に黒い縞模様が入った体色を持ち、雌と比較して頭部の飾りや首回りがゴツい。
ちなみにややこしいことに、夜間や雨天時はどちらの体色も黒ないし暗緑色に見える。同一個体のはずがシーンによって大幅に体色が異なって見えたり、雄と雌の見分けがイマイチつき辛かったりするのはこのためである。
ジュラシック・パーク
ファンから「レクシィ(Rexy)」という愛称で呼ばれる雌のティラノサウルスが登場。ジュラシック・パークの目玉恐竜で、パークのロゴにもその骨格が用いられている。イスラ・ヌブラル島に生息する唯一のティラノサウルス。パークの管理システムがダウンしたことで高電圧フェンスを破ってビジターの前に現れ、以降パーク内を我が物顔で闊歩する。全長12.2m、体高5m、体重7t(全長13.7m、体高5.5mとも)。
詳細はティラノサウルス・レックス(レクシィ)を参照。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
イスラ・ソルナ島に生息している番(つがい)、およびその子供の合計3頭が登場する。雌に関しては体色がレクシィと共通しているが、生息地が異なるため別個体である。
恐竜ハンター団によって子供が傷つけられたことに激昂した両親が暴れまわり、主人公のイアン・マルコムたち調査隊とハンター団を問わず、多くの人間を捕食・殺害する。
終盤で雄と仔が麻酔で捕獲されてアメリカ本土に輸送されるが、本土に着く直前に親の方が覚醒し、船から脱出、サンディエゴでも暴れまわった。
前作およびマイケル・クライトン版と比較して大幅に出番が増えており、終盤は最早独壇場状態である。
公式サイトによれば、「ジュラシック・ワールド」の計画が立ち上がった時点で、イスラ・ソルナ島に生息していた恐竜は全てイスラ・ヌブラル島に移送されたことが判明している。
しかし、現時点でイスラ・ヌブラル島に生息しているティラノサウルスは前述したレクシィただ1頭のみとされており、すなわち本作に登場した夫婦と子供はいずれも消息不明の状態にある。
ジュラシック・パークIII
イスラ・ソルナ島に生息していた若い雄個体が登場。『ロスト・ワールド』の雄と比較するとやや薄い緑色の体色を持ち、これまで登場したいずれの個体とも異なる。
全長11.3m、全高4.4m、体重不明。サイズとしては亜成体に近い。
序盤に登場し、この作品の看板恐竜であるスピノサウルスと激突するも敗れる。以降の出番は一切なく、同作では脚本の関係で「新たな脅威」であるスピノサウルスの存在が前面に押し出されていたこともあり、不遇な扱いとなった。
なお、ティラノサウルスとスピノサウルスの強さについてはその後かなり物議を醸したが、『ジュラシック・パーク』シリーズにおいて完全な成体同士が衝突した事例はないため結論は不明。
仮に現実世界で戦闘が生じた場合に関しては諸説紛々だが、一般にはスピノサウルスは魚食のために特殊化を遂げた恐竜だったとした上で、顎の力や身体構造的にティラノサウルスに軍配が挙げるとする見解もある(一方、身体の巨大さを生かした威嚇によってスピノサウルスがティラノサウルスを追い返せる可能性を指摘する声もある)。
ジュラシック・ワールド
「ジュラシック・ワールド」が再建されたイスラ・ヌブラル島が舞台となり、第一作目に登場した「レクシィ(Rexy)」との愛称で呼ばれる個体が再登場と相成った。
詳細はティラノサウルス・レックス(レクシィ)を参照。
また本作には、ティラノサウルスのDNAをベースに複数の獣脚類や現生動物のDNAを組み込んだキメラ恐竜「インドミナス・レックス」が登場する。
ジュラシック・ワールド/炎の王国
前作に引き続き、「ジュラシック・ワールド」崩壊後もイスラ・ヌブラル島に君臨していた第一作の個体が登場。本作では火山活動で崩壊の危機に瀕したイスラ・ヌブラル島から救出され、本国へと輸送されるようだ。ヴェロキラプトルをベースにティラノサウルスのDNAを含めた複数の獣脚類や現生動物のDNAを組み込んだキメラ恐竜「インドラプトル」が登場する。
古代王者恐竜キング
第1紀から強さ2000・炎属性で登場。甲虫王者ムシキングのヘルクレスオオカブトに合わせたのか必殺わざはパー。ショルダーネームは「恐竜帝王」。
広告などでは「最高の強さの恐竜カード」として挙げられており、稼働当初のバージョンでは超わざ「ビッグファイアボム」のカードにも描かれている。
バトルタイプは第6紀と事実上の最終弾はこうげきタイプ、2007第1紀から2007第4紀はカウンタータイプ、激闘!ザンジャークはハンタータイプ。2007第4紀プラスは化石カードの為ふっかつタイプ。
「北米のたまご」や「赤い恐竜のたまご」を使用した時に出てくる事もある。
トリケラトプス同様全てのバージョンで排出されるが、目覚めよ!新たなる力の第1紀から第5紀までは通常版の恐竜カードは排出されず、スーパーティラノサウルスだけが排出された。
2007第3紀ではアクト団の一味の固有名詞付き恐竜の「ティラノ」が強さ1600・超こうげきタイプで登場。激闘!ザンジャークではディノテクター恐竜に加え宇宙海賊ザンジャークのグーネンゴが使うジャークアーマー恐竜の「ギガス」も登場した。
- なお、テレビアニメでは長らく超わざを「ボルケーノバースト」しか使用しなかった。第1期ではわざカードの実験の為に「デスファイア」を使用したくらい。
テレビアニメ第1紀の最終ボスとして「ブラックティラノサウルス」も登場した。ゲームではバトルタイプが「デスタイプ」の唯一の恐竜だが、テクニックが0になっている。
ゲームでは通常のティラノサウルスの色を変えただけだが、テレビアニメ版では3倍程度に相似拡大されていた。なお、ショルダーネームは「暗黒の魔神」に差し替えられている。
- テレビアニメではDキッズとアクト団がそれまでに集めた恐竜カードの恐竜を総動員させてようやく倒せるほどの強敵として描かれた。
別冊コロコロコミックのコミカライズ版限定で「超アクト恐竜」も登場した。
最強王図鑑フランチャイズ
『恐竜最強王図鑑』にて初登場。シードで出場し、トリケラトプス、ギガノトサウルス、スピノサウルス、そしてアルゼンチノサウルスという錚々たるメンツに快勝し圧倒的な強さを見せつけて優勝。『異種最強王図鑑』でもミイデラゴミムシ、パラケラテリウム、ライオン、ティタノボア、アフリカゾウを絶対無敵の強さで下し、優勝した。『恐竜タッグ最強王図鑑』ではデイノニクスと組んだ末決勝でギガノトサウルス・アンペロサウルスに敗れはしたが、シングルマッチではその強さゆえ、不敗神話は今のところ破られておらず、現実生物では最強の存在の1画であることを改めて認識させられる結果を残している。
また、テレビ東京版でも第1話からライオンと対決、前脚に噛まれた際に崖下に転落するも勝利を挙げる。その後トリケラトプスとも再戦を行い、前半こそ相手の突進を何度も受けて苦戦することになったが、正面の物が立体的に見える視力で間一髪相手の一撃を見切って勝利した。
次の相手は32話のスピノサウルス。バトルフィールドが氷原であったことから序盤こそいつも以上に押され気味だったが、瞬時に形勢逆転し勝利をおさめた。
(ちなみに33話は8/23に事実上の総集編となる『最強王図鑑 魂の叫び』が公開される都合上その直前企画としてモースト特別編集 ロード・トゥ・最強王が放送となるため、無敗どころか映画公開前のRGマッチ最終試合も飾ることになった。)
また、必殺技は「ティラノバイト」とあまりにも安直なものとなっており、再登場した際もそれを応用した「ティラノバイト アナライズ・カウンター」及び「ティラノバイト アイスクエイク」で勝利していた。
もっともSPマッチはチュートリアル的なものであり、しかも初回ということでティラノサウルスとライオンという古今それぞれの誰もが知る最強肉食獣という分かりやすいカードで組ませた可能性もあり、「ティラノバイト」もその都合上安直な技名になった可能性もある。その後の登場回でも、必殺技は某作品のアレよろしく「ティラノバイト」が基本形となっており、その後に細かな型が続く必殺技演出となっている。ティラノサウルスは短い前脚やがっしりとした後ろ足、太い尻尾など武器は他にもあるが、基本的に史上最強の噛みつき攻撃で獲物を倒すことから、1つのことを極めぬいた進化を遂げたことがうかがえるからなのである。
なおスペシャル上映でも本シリーズの顔とも呼べる人気は健在。何とその証拠に3試合すべてプレイバックされただけでなく、トップバッターとしてトリケラトプス戦が、そして大トリとしてスピノサウルス戦がプレイバックされた。
現実生物で最多の優勝経験を持つこと、トリケラトプス、スピノサウルスとの戦いは有名であることなど幾何もの奇跡が重なったことだろう。
ともかく、その絶対的強さは科学者の間でも揺ぎ無い存在となっていることを実感させられることから、2つ名は
「究極の進化を遂げた暴君竜」、「究極の進化を遂げた恐竜王」。
まぁ無理もない。
そんな恐竜王、案の定と言うべきかトーナメントにも無事進出。SPマッチ、RGマッチにおいては原作カードのみで構成されていたものの、遂にアニメ版オリジナル対決としてデスストーカーとの対戦が決まり、1回戦も半ばに差し掛かった第4試合、37話で姿を見せる。最初こそ、毒針やハサミを使った攻撃に押される…かに見えたが、ティラノサウルス特有の優れた捕食者としての感覚器官の1つである恐竜界最強の嗅覚でデスストーカーの居場所を突き止めた。そして後ろ足で押さえつけてデスストーカーの伝家の宝刀を封じると、強靭な噛みつき攻撃で投げ上げて甲殻を砕いては再び投げる、という頭脳プレーによるコンボ、名付けてデッドフォール・ティラノバイトで毒が回る前に瞬殺しての2回戦進出となった。
なお、デスストーカーは体格差ハンデがない状態のルールで進行される他社書籍ではティラノサウルスを下しており、トーナメント1回戦においてティラノサウルスはデスストーカーに対して「もしお前がオレと同じ体格なら、あるいはお前が勝っていたかもしれん…」と思っていた…かもしれない。
次の2回戦の相手はアルゼンチノサウルス。恐竜最強王以来の対決となった。
ステージは岩場。ティラノサウルス自身はよく見ると1回戦にてデスストーカーによって傷つけられた跡が回復しておらず、毒に関しては全快しつつあったもののほぼノーダメージな相手かつ巨体な相手というとんでもないハンデを付けられた(1つ前の第2試合でアフリカゾウの牙が折れたり、ライオンの鬣が最初から変色していたりしているところを見るに、アニメ版のトーナメントはダメージ持ち越しのようす)
そのハンデにより全力が出せないのか、アルゼンチノサウルスの足に噛みついて攻撃したものの砕く事が出来ず、そのままのし掛かれてダメージを折ってしまう。咄嗟にその場から離れる事に成功したものの、余裕綽々な相手が放つプレッシャーを前に怯んでしまった……が、天はティラノサウルスを見捨てなかった。
岩場に落ちた雷でアルゼンチノサウルスが動きを止めた隙に、相手を突き落とすことに成功。立ち上がれない相手の首をティラノギロチンバイトで噛み砕き勝利。ティラノサウルスにしては珍しく、かなり苦戦を強いられる闘いとなった。
ちなみにこの時は「動物によっては環境及び気温や天候がハンデになる可能性があるためそのようなことは生態を考慮し防いだうえでバトルフィールドを設定する」というルールは生態的に悪天候になったとて両者のハンデにならないという理由で例外的になり雷鳴が轟く中でのバトルということになった。
次は第48話の準決勝……なんと第1話で戦闘したライオンとの2度目の勝負となった。
ステージは再び岩場。試合開始早々駆け出した両者、ティラノサウルスはいきなりティラノバイトで勝負してきたが、同じ手は喰らわないとライオンに躱される。だが、その後ライオンが岩の上から奇襲を仕掛けた際は瞬時に見抜いてカウンターを仕掛けて攻撃した。
その後、ライオンに足を噛まれて転倒し、喉を噛みついて傷を負ったり、ステージに発生した砂嵐の中でお互い攻撃しあったりと接戦を繰り広げたが、最後はライオンの体力が尽きてしまい何とか勝利。ライオンのリベンジを阻止することに成功した。
(尚、この回では珍しく決め手となった技名が出てこなかった。ちなみに完全な余談だがライオンは全力で走れるのは300mまでなどと持久力に乏しい一方、ティラノサウルスは最高時速25~40kmで長時間獲物を追い回せた可能性が2020年の米大学の研究で示されているため、勝負を分けたのはスタミナだったと見て取れること、そしてリベンジマッチであったことなどが重なり必殺技演出を入れることが演出の都合上困難だったと思われる)
そして決勝戦の相手は初の直接対決となるプルスサウルスである。視聴者誰もが待ちかねた大バトル、その舞台は原作の決勝と同じく荒野。プルスサウルスのテイルスマッシュ、プルスイングにもティラノバイトで柔軟に対応。しかし体勢を崩され前足を浅く噛まれてしまう。ボディプレスをかわしプルスサウルスの背中へ飛び乗る(ワニは視界に入らないと敵だと認識しない習性がある)が後ろ足を噛まれマーベラスデスロールの餌食に。しかしながらこれも蹴落として回避。そして奇襲攻撃をかわすと再びヒットアンドアウェイ戦法が続く。両者共に満身創痍な中、地上に隕石落下で相打ち…!?…いや違う、これはティラノサウルスの脳内に流れたかすかな記憶!そして放たれた本気の噛みつき、メテオインパクトティラノバイトが炸裂!
そしてすべてが終わった。
『恐竜タッグ最強王図鑑』での借りを返すかのようにアニメ版における初代最強王の座を手に入れ、ぶっちぎりの優勝となった!彼はその短い腕…ではなく巨大なアゴでチャンピオンベルトを見せつけた。
(なお実際ティラノサウルスにとってみればアゴは短い前足の代わりに子どもを運んだりするなど様々なことに役立ったそうで非常に繊細らしいのでこのようにチャンピオンベルトを壊さずに…ということも可能だっただろう。多分。)
なお発表こそなかったが初代最強王と言及しており二期の示唆を経て第一期が完結。そう、1期においては初回、最終回に登場したかなりの偉業を成し遂げ、しかも単体での無敗伝説は破られることはなかった。
しかももう一つティラノサウルスは偉業を成し遂げる…実は最強王図鑑フランチャイズにおけるシングルマッチトーナメントで無敗三連覇及び3冠達成はティラノサウルス以外に居ない!(ちなみに言うと2冠達成はファイヤードレイク、応龍がいるが、前者はインフレにより3冠未達成、後者はその後の新刊にはまだ姿を見せていない状況だ)
ティラノサウルス、本当に優勝おめでとう!
というわけで遂に最強王図鑑史上初、前人未到のシングルマッチ三連覇達成を見せたティラノサウルス。現実世界最強の存在を見せつけたことで、書籍、二期での更なる躍進が期待できる結果になった。
なおティラノサウルスは岩場、荒野、氷原、森林で戦っているため、洞窟にも姿を見せれば現時点で判明しているバトルフィールドはグランドスラム達成となる。これはぜひ2期以降にでも達成してほしいものだ。
(尚、エキシビションマッチにて海中が追加されたが、ティラノサウルスがこの環境で闘えるとは考えられない&海生生物専用ステージと思われるのでここではカウントしない)
ちなみにだが、大阪で開催されている『最強王フェスティバル』においてはインペリアルマンモスと戦っており、スクランブル交差点を舞台に反撃されるもマンモスを自家用車に投げ飛ばし「ティラノバイト・スープレックス」にて勝利するなどの大激闘を繰り広げた。このカードは遠征が厳しい人のためにもTV放送または劇場上映という形で届けて欲しいという声もあるが、流石に人工物の中で戦うのはあれなので再構成を希望する声も。
ちなみにであるが、先述のRGマッチ最終試合の放送日は8/10であるが、実はその前日に他局で恐竜を題材としたアニメ映画が公開となっている。これはもしかして…?
そしてさらに余談であるが、『恐竜タッグ最強王図鑑』ではプレスリリース版と完成版でデザインが異なるのだが、これについて立ち絵を担当したなんばきび氏はX(現在垢は凍結済みのため見ることはできない)においてプレスリリース後にもっと屈強にできないかと運営から指摘を受けたこと、そして羽毛に覆われた鳥のような姿として登場させる案もあったという裏話を明かしている。
なおティラノサウルスは最強王キャラ総選挙の現実世界部門でも優勝している。やっぱり人気なんだな。
冒険大陸アニアキングダムでは
やはり最強の恐竜として知名度が高いのか、アイツさながらの邪悪なヴィランとして姿を現した。その名はダーク・フレイム。声優は小野大輔氏である。
以下、第1期における最終盤のネタバレ注意
表向きはカワウソ村を侵略する暴君…のように見えたが、実は飲み水も枯渇した状態であり恐竜たちを救おうとした結果だった。他にも火山のマグマを止めようとしてズタボロな状態でルッタやアミンの前に現れるなど、根は非常に優しい。レオニーとルッタとの長期戦の結果瀕死に追い込まれてしまうが、部下であるラプルやブラッキオなどの説得もありルッタらにより無事に蘇生。全生物は仲良くするべきというルッタの意志を尊重し、動物と和解して共に生きることで罪を償うこと、そして
ルッタをアニアキングダムの新たな王として任命することも宣言をした。
トリケラトプスのトリーとは義理の兄弟関係及び大親友である。世話好きなプテイラにより育てられ、レッドバレーでレオニーの父親と対峙したときも助けてくれたそうだ。
恐竜VS動物終戦後は氷河戦士との争いを率先して解決することになる。マンモースとは一度海辺で戦うもマンモースが待ったをかけられた後、寒冷地の決戦時は足を取られ上手く戦えなかったのだが、その隙に檻に捕らえられていたスピン、エレファ、レオニーらが脱出。レオニーらとの連携でようやくマンモース、メガーロ、サベールを成敗いたしたのだが、実は先述のボルケーノに関しては寒冷化を危惧した3頭が石を投げ入れたことで発生したもので全く以て悪気はなかったことも発覚。ルッタの意向を経て無事に和解した。
が、第2シーズンではなんと彼の弟が登場。名前はアイアン・ブレイズ。CVは石川界人氏。
以下、第2期最終話ネタバレ注意
バトルロードを順調に進み、ルッタと共に兄弟揃って島の闘技場へたどり着いた。
(ブレイズの相棒・スピーキーは直前にハヤテとの闘いで相打ちの状態で海へ落下、いち早く闘技場へたどり着いたラプルもライオスに一蹴、その後は姿を見せずに2期終幕となり、少なくともスピーキーは本シリーズにおいてかなり稀な生死不明の状況となっている。ラプルは解説コーナーアニキンTVの恐竜回を担当するなど恐竜側の主人公ポジであろうことからおそらく無事だろうが一応は3期での描写が待たれる、つまりこの時点で最終決戦に残ったのはルッタとフレイム兄弟のみ。)
ブレイズはライオスに立ち向かうも苦戦を強いられる。張り手による応酬も空振りしたルッタはライオスになすすべもなく投げ飛ばされるが、フレイムは
「あれこそがルッタの真の強さだ」
と、かつて瀕死の状態だった自分を率先して助けたルッタの強さを認め弟に説明する。そして兄の説得が功を奏してブレイズの方も
「ぶちあがれぇ!あいつを倒す!カワウソだけにかっこつけさせてたまるかよー!」
と決意を固め2頭で協力しライオスに立ち向かう。そしてなんと偶然なのか落下の衝撃でできた岩の破片をよじ登ったためにルッタも戦線復帰。ブレイズ兄弟が前脚に噛みつきライオスを投げ飛ばし、その隙にルッタがゴールとなる岩のアーチの下にたどり着いた。
かくして恐竜王であるフレイム兄弟とルッタの協力で生まれた完璧な作戦勝ちにより、ルッタの優勝となった。
なお本来、アニアバトルロード優勝者は願いを叶えることができるらしく、ルッタは優勝したらフレイム兄弟の和解を願おうとしていたのだが、当の本人たちは
「アニキ!次は1VS1で勝負だ!」
「楽しみにしている」
と、とっくのとっくに和解をしていたためこのことを願う必要もなかったためそのままバトルロードは閉幕となった。
ちなみにブレイズは決戦の最中にて兄であるフレイムに守られるのが嫌で修行の旅に出たということを本人直々に兄上に明かしていた。
また第4話の次回予告では
「ティラノ兄弟の激しき思いが闘技場を熱く燃やす!
そのとき、全生物が泣いたーーーー!」
などとナレーションされていた。
ちなみにだが本シリーズにおいてティラノサウルスはあろうごとく優遇されている一方、動物界最強と呼び声が高い生き物がとんでもない塩対応を受けている。(しかも立ち回りはカワウソ村の長老だが2期には登場しない)
NHK恐竜CGでは
恐竜を題材とするので当然ながら様々な作品に登場。語り草となっているのは2017年頃からのデザインで、全身に羽毛が生えた革新的なティラノサウルス像であるとしてちょくちょくネタにされることも多い。また群れで狩りをしていたり子育てについてなど、非常に動物学的観点で描写され、大衆のティラノサウルスの強大な古代の怪獣というイメージをくつがえすべく白亜紀末期の百龍の王という描写が多い。
またデザインのベースはヒクイドリであり、頭部も既視感に溢れた物となっているが、全身に羽毛が生えているのは決して版権問題というわけではなく、監督直直に
ユティランヌスに羽毛の根拠はあったとはいえティラノサウルスに羽毛が生えていたかは定かではない。なのでティラノサウルスの中でも北限の個体群という裏設定を専門家と相談し加えた上でデザインした
と2022年の著書『生命大進化』の2巻で明かしている。なので突っ込んではいけない。
なお2017年製作のティラノサウルス再現CGでは共存していた恐竜・古生物で登場しているのが少ないのではという指摘があった(このシリーズの大ファンと語る生き物解説YouTuber、SOTA M生き物解説チャンネルは手紙でファンならではの要望としてこの問題を指摘した)ことからか定かではないが、翌年放送の『恐竜超世界2』で新たに2体の新参者が追加となった。
また本来、ティラノサウルスの子育て映像が初お披露目となる『ダーウィンが来た!』の回は2021年8月15日の放送を予定していたのだが台風によるニュース7拡大を受け当日の段階では番組公式Twitter(当時、現X)によると放送は中止であり今後の見通しが付き次第告知するとのみ発表、振り替え放送は是非・日時を含めて未定となっていた。前週まで一時的に放送がなかったために楽しみにしていた人も多くあわやお蔵入りか…
(なおこのような状況でも大河ドラマは物語の構成上ちゃんと定刻放送だった)
と思われたが、流石に恐竜人気は根強いため即刻で翌週に放送が持ち越された。
ちなみに裏では大規模特番が放送されている最中だったが、恐竜キッズは即刻でこちらを視聴したことだろう。
総じて突っ込みたくはなるが本シリーズの顔であるのは間違いない。
その他でのメディアの扱い
ティラノサウルスを扱った有名な映画としては『キングコング』がある。
映画の目玉はもちろんキングコングだが、中盤、ヒロインを狙ってコングを襲撃し壮絶な決闘を繰り広げ、観客の心にその姿を焼き付けた。作品中でも屈指の名シーンとして人気となっている。
2005年のリメイク版では、3頭がかりでコングとヒロインを追い回すシーンが追加されている。こちらに登場するのは、正確には、ティラノサウルスから進化した「バスタトサウルス・レックス」というオリジナルの恐竜である。
いずれの作品においても、コングに顎を裂かれるなどして敗北、死亡する。
ドラえもん のび太の恐竜では白亜紀に来たドラえもん達の前に現れ、ドラえもん達を怯えさせるも去っていく。後に湖でドラえもん達と一緒にいたブロントサウルス(リメイク後ではアラモサウルスに差し替えられた)を襲うが、ドラえもんに桃太郎印のきびだんごを食べさせられたことによってドラえもん達たちは事なきを得る。
終盤では恐竜ハンターによってドラえもん達の元へ放たれるも、桃太郎印のきびだんごによってドラえもん達の仲間として活躍した。
- 「ドラえもん のび太の恐竜2006DS」では恐竜ハンターの幹部「ティラノライダー」の恐竜として登場する。
オラたちの恐竜日記においてはポスターに頭部の一部が登場するが、予告の段階では登場しないとさえ言われていた。野原家を踏み潰す肉食恐竜はよく見るとティラノサウルスにも見えるが前足が長いなど異なる点も多いためだ。ただ、劇中では登場こそしたものの先述の恐竜超世界のパクリと言われても致し方ないほか、活躍はほぼ登場していないに等しいものだった。まぁ映画に関してはライバル恐竜が主人公だったためしょうがないともいえるが、ティラノサウルスファンから総スカンを食らわないか普通に不安だとしか言えないものだった。
スーパーマリオオデッセイでは敵として登場する他、キャプチャーが出来る。詳しくはティラノサウルス(スーパーマリオオデッセイ)を参照
ディスカバリーチャンネルの『恐竜再生』、BBCの『Walking With Dinosaurs』『プレヒストリック・パーク』ではそれぞれドキュメンタリー形式でリアリティ溢れる生態再現が為されており、どの作品でも主役級の活躍を見せる。『ジュラシック・パーク』シリーズではあまりスポットが当たらない群れでの生活や交尾、白亜紀の生活環境なども詳細に描写され、(当時における)最新のティラノサウルス像を見事に描き出している。
ディノアライブでは
2010年にデビュー。その後改良を重ね現在は3代目、4代目がショーに出演しているが、全長は8.0mと成体よりも小さく亜成体という設定になっている。タイムダイバーでは全長13mの死の床に瀕した成体が登場し、母親との別れが描かれている。
日本の創作上のティラノサウルスは、むしろ下記のようにデザインやモチーフとして使用される事が多い。もっともティラノサウルスそのものを扱った作品も僅かながら存在しており、ピーマンを食わせて野生に帰すというトンデモ映画『REX恐竜物語』が上記ジュラシック・パークと同時期に上映されてしまったことはあまりにも有名。
アニメや映画作品では主に恐怖の象徴やヴィラン(悪役)としての役柄が多いが、近年では一周回ってヒーロー的な存在として描かれることも増えてきている。研究が進んだことで雌・母親として子育てを行ったり卵を守ったりといった優しい(?)側面が押し出されたりもするようになり、従来の「太古に生きていた一番デカくて怖い怪獣」といった安直なイメージは払拭されつつあると言えるだろう。
ティラノサウルスをモチーフにしたキャラクター
最も有名な恐竜だけあって主に子供向けキャラクターのモチーフとして大人気であり非常に活躍の場が多い。
特撮
スーパー戦隊シリーズ
- ティラノレンジャー / 守護獣ティラノザウルス(恐竜戦隊ジュウレンジャー)
- アバレッド / 爆竜ティラノサウルス(爆竜戦隊アバレンジャー)
- キョウリュウレッド / ガブティラ / ミニティラ(獣電戦隊キョウリュウジャー)
- リュウソウレッド / 騎士竜ティラミーゴ(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
その他戦隊・戦隊怪人・戦力等
- 恐竜怪人(バトルフィーバーJ) ※ケラトサウルスを思わす角がある
- キョウリュウシンカ(科学戦隊ダイナマン)※スティラコサウルスのような棘やスピノサウルスのような帆がある
- ブイレックス(未来戦隊タイムレンジャー)
- 邪機竜グランド(轟轟戦隊ボウケンジャー)
- ティライン(炎神戦隊ゴーオンジャー)
- ティラノヘッダー(天装戦隊ゴセイジャー)
- 豪獣レックス(海賊戦隊ゴーカイジャー)
- ドグラニオ・ヤーブン(快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー)
- ガイソーグ / 騎士竜ディノミーゴ(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
- ジュラン/ゼンカイジュラン/ジュランティラノ(機界戦隊ゼンカイジャー)
仮面ライダーシリーズ
- パワードイクサー(仮面ライダーキバ)
- ティーレックス・ドーパント(仮面ライダーW)
- プトティラコンボ、ギル、恐竜グリード、映司グリード(仮面ライダーOOO)
- レックスゲノム、レックス・デッドマン、バリッドレックスゲノム、ボルケーノレックスゲノム、ジャックリバイス、仮面ライダーリバイス、アルティメットリバイ、アルティメットバイス、仮面ライダー五十嵐、仮面ライダージュウガ、リバイス・真、仮面ライダーリバイ・ビートフォーム&ビートアームドプロペラ、仮面ライダーバイス・モンスターフォーム(仮面ライダーリバイス)
- エックスレックス、クロスエックスレックス(仮面ライダーガッチャード)
その他特撮
- ゴジラ(ゴジラシリーズ)
- 戦車怪獣恐竜戦車(ウルトラセブン)
- 恐竜兵器ウェポナイザー(ウルトラマンティガ) ※厳密にいえばタルボサウルス
- 凶暴竜ロックイーター(ウルトラマンネオス)
- 合体恐竜キングダイナス(〃) ※トリケラトプスとステゴサウルスとの融合
- フライング怪獣ティラザウルス(ファイヤーマン)
- 恐竜帝王ウルル(恐竜大戦争アイゼンボーグ)
- 凶竜獣ディノザーラ(ビーファイターカブト)
- ダイナドラゴン(電光超人グリッドマン)
- ブルズ(ARMORED SAURUS アーマードサウルス)
アニメ
トランスフォーマーシリーズ
- ダイノボット指揮官グリムロック
- ダイノベースダイナザウラー
- 破壊工作兵オーバーキル※これもケラトサウルスのような角がある
- 恐竜戦隊隊長ゴウリュウ(トランスフォーマーV)
- 破壊大帝ビーストメガトロン(ビーストウォーズ)
勇者シリーズ
ゾイドシリーズ
デジモンシリーズ
他アニメ
- チラノザック(魔動王グランゾート)
- マグナザウラー(熱血最強ゴウザウラー)
- ティラノ剣山(遊戯王GX)
- ティナ(おかしなガムボール)
- ダイノゲッター2(ゲッターロボ)
- ティラノメカ(タイムボカン24)
- yee
- ソラシドサウルス(ひろがるスカイ!プリキュア)
ゲーム
- バーン・ディノレックス(ロックマンX5)
- チラノサウルス/ティラザウルス(ファイナルファンタジーシリーズ)
- ダッシュラン/テラノライナー/せつげんりゅう/ヘルジュラシック(ドラゴンクエストシリーズ)
- ティガレックス・ディオレックス・イビルジョー・アンジャナフ(モンスターハンターシリーズ)
- チゴラス→ガチゴラス・キュレム(ポケットモンスターシリーズ)
- ダイナシー・D-レックス・ドジラ(妖怪ウォッチ3)
- モリガミレックス(妖怪ウォッチバスターズ2)
- ティラノサウルス・レックス(ディノクライシスシリーズ)
- アウストラリス(ディノクライシス3)
- 照竜鬼ティノ(クイーンズゲイト・スパイラルカオス)
- ティラノソウ(摩訶摩訶)
- エリマキサウルス(イデアの日)
- ティラノサウルス(グラブル)(グランブルーファンタジー)※
※:決戦!星の古戦場でレイドボスとして登場。初日である2021年1月15日には唐突なティラノサウルスがtwitterトレンドに登場、非騎空士を困惑させたのは言うまでもない。
漫画
その他
- ティラノザク(SDガンダムシリーズ)
- 照竜鬼ティノ(クイーンズゲイト・スパイラルカオス)
- 鬼女紅葉(Fate)(Fate/Requiem)
- ジュラルド・T・レクスフォード(HolostarsEN)
- 勝山ていら(ステーションメモリーズ!)※
※:苗字は福井県立恐竜博物館の最寄り駅である勝山駅、下の名前はティラノサウルスにそれぞれ由来する。なお、メインモチーフはえちぜん鉄道の車両で、実を言うと恐竜ですらなかったり。