概要
『アーマードサウルス』とは2021年11月に韓国で制作された恐竜を題材にした特撮系実写ドラマの一つ。シーズン1全25話、シーズン2全16話が作られた。
「アーマー状に変形した特殊ビークルと恐竜が合体し、侵略者達と戦う」が特徴。
恐竜達を始めとする特撮シーンは、CGで描写されている。そのダイナミック且つリアルな映像表現は人気を得て、大ヒットコンテンツと成長する。
2023年春に『ARMORED SAURUS アーマードサウルス』という邦題で、日本に上陸。シーズン2も同年10月から放送。後にBS日テレでも深夜枠ではあるものの、2024年1月から放送開始。
日本語吹替版は『ゴジラ』シリーズを制作した東宝が1年をかけて制作した。放送はTOKYOMX・BS日テレ、配信はVOD等で行われる。
あらすじ
6500万年前。地球征服を目論む地球外勢力が、恐竜を機械化(兵器化)するために地球に飛来。恐竜たちを根こそぎ捕獲し去っていった。
このため、地球の恐竜たちは絶滅。地球上から恐竜は姿を消した。
氷河に取り残されたティーレックス、“赤竜”だけを残して。
やがて機械化された恐竜たちは、侵略者たちの主力兵器となり、次々と惑星を征服。
更には、自らが支配権を奪い取り、主となって《機械恐竜帝国》を打ち立て、再び地球に飛来。人類が存在している、現在の地球へと侵略の手を伸ばしていく。
人類は、機械恐竜帝国に立ち向かう宇宙反乱軍と協力。最新のDNA技術で蘇らせた恐竜を武装させた「アーマードサウルス」と、彼らのパートナーになる人間達「リンカー」による精鋭チーム、『Dアーマー』を設立した。
そして、両者が秘かに戦っている中。氷の中から目覚めた“赤竜”と、15歳の少年“ジン”が、運命的な出会いを成し遂げる。
登場人物及び恐竜
Dアーマー
アーマードサウルスとリンカーを擁する、地球防衛組織。
その存在は、社会的には秘匿されている。基地は一般人に走られておらず、職員およびリンカー、恐竜たちはそこで生活。外との接触は一切が絶たれている。
- ジン(CV:山下誠一郎)
今作の主人公で、ド天然かつ行動派な15歳の少年。
他のメンバーと違い一般人で、今までDアーマーの事を知らずにいた。アルバイトの配達中に帝国の機械恐竜達に襲われ、そこをDアーマーと赤竜こと赤いティラノサウルスに救われる。そこから、何故だか特別にDアーマーの一員に加わる事になる。
出生には秘密がある様子。
当初は途中参加もあり、天然でお調子者な性格もあって、戦いの深刻さもあまり理解できずにいた。しかし彼なりにやる気は有しており、ブルズとも絆を深めていくように。
リンカーとしても最初のうちはろくに操縦できず実力を疑われていたが、実戦を経験していくうちに実力をつけて成長していった。
- ブルズ
ジンのパートナーの恐竜。“赤竜”と呼ばれる伝説の赤いティラノサウルスで、太古に唯一捕獲されず氷の中に閉じ込められ、現代まで眠り続けていた、。今作で唯一の「(回想シーンを除けば)復元体でない純粋な野生体の恐竜」。戦闘時はジンの特殊ビークルと合体し、上述の画像のような赤色の武装恐竜に変身する。
当初はアーマーと合体しても、ジンの操縦を受け付けなかった。しかし戦いを通じ、徐々に互いを信頼するようになり、ジンの頼もしい相棒となっていく。
- セナ(CV:佐倉綾音)
冷静沈着で戦闘の天才の少女でヒロイン。(画像の青いアーマーの少女)
口数が少なく、周囲ともあまり打ち解けていない。しかしそのリンカーとしての実力は確か。戦闘訓練においても、成績は常にトップクラスに居る。
感情をあまり表さないため、冷たいと思われる事もあるが、仲の良いアインに対しては優しい一面を見せている。
- シーザー
セナのパートナーのトリケラトプス。戦闘時はセナの特殊ビークルと合体し、上述のような青色の武装恐竜に変身する。角を用いた突進攻撃が得意だが、セナの操縦技術で素早く行動する事が出来る。
- ヨンナ(CV:平野潤也)
容姿端麗で、Dアーマーを援助するAKグループの御曹司。その立場と、母親に期待されている事から、鍛錬を欠かさずにいる。が、それらにやや重荷も感じている。
当初はジンの事をややうっとおしく感じていたが、現在は仲間として信頼している。
- リオ
ヨンナのパートナーのプテラノドン。戦闘時はヨンフの特殊ビークルと合体し、紺色の武装翼竜に変身する。
空中を飛行できる他、その攻撃力もDアーマー内では最強レベルで、主力の一角を担う。パワーもあり、武装状態のブルズを掴んで飛行する事も可能。
- アイン(CV:金澤まい)
最年少でムードメーカーの少女。非常に活発でおしゃまだが、戦闘時には的確にパートナー恐竜へと指示を出す、実力を有するリンカー。
メンバーで唯一パートナーが複数いる。戦闘時には他のメンバーと異なり、パートナーとは直接合体しない。専用ビークルで前線に出向いて、パートナーの恐竜たちに指示を出し、連携して作戦に臨む。
専用ビークルはバギーで、タイヤを倒し飛行するホバーへ変形する。
- エリザベス、ステラ、マドレーヌ
アインのパートナーの三匹のラプトル、戦闘時はそれぞれが同型の専用ユニットと合体して黄色の武装恐竜に変身する。ラプトルゆえに等身大だが、その素早さと、複数いる事を利用した連携で戦う。
- ハンギョル(CV:榎木淳弥)
最年長で質実剛健なDアーマーの隊員。Dアーマーにとって絶対的な柱。
- ミル
ハンギョルのパートナーであるトリケラトプス。アーマーは旧式なのか、作戦開始前から装着状態で参戦する(上述の恐竜達は現地で合体する。)。シーザーとはアーマーの形状や色も異なり、やや武骨。
- チョ・チェル(CV:ボルケーノ太田)
司令官。
- イ・スチョン(CV:今泉葉子)
副司令官。D・アカデミー校長も兼任。
- ジ・ガンウン(CV:熊谷海麗)
D・アカデミー担当教官。
宇宙反乱軍
- レシアス(CV:桑島法子)
地球人の女性に似た外見の、宇宙反乱軍のリーダー。
正体を隠し、未来を予測するAIとして、地球に機械恐竜帝国が現れる事を予言。その後に、休眠状態に入る。
ジンの秘密を知っているようだが・・・
機械恐竜帝国
Dアーマーの敵である侵略者たち。当初は非人間型のロボットを差し向けていたが、後にゴリラや剣歯虎、マンモスなどを模した機械生命体を戦力として、Dアーマーと戦う。
- 黒竜グリマー
機械恐竜帝国の主。数々の惑星を侵略した後に、次の標的として地球を狙い、機械化された生物達を送り込んだ。
その正体は、地球生まれの黒いティラノサウルス『黒竜グリマー』。太古の地球においては、ブルズのライバルであった。
侵略者達に拉致され、機械の身体に改造された後。帝国の支配者を倒し、自らが頂点に君臨する。
本来の姿は、黒色のメカティラノサウルスと言える姿。この姿の他に、尾が生えた人間のような、機械の竜人と言える姿にも変形できる。
カイザーネットワーク
- カイザー(CV:高木渉)
闇の武器商人で地球人。機械恐竜帝国と協力関係にあり、帝国からの依頼で『エターナルコア』と呼ばれる物を探している。初期に差し向けていた小型ロボットなどは、このカイザーが用意したもの。
関連映像
『ARMORED SAURUS アーマードサウルス』日本版PV
日本語吹き替え版では主題歌は韓国のアイドルグループ『TOMORROW×TOGETHER』が担当し、上述のPVで日本に向けてコメントを披露している。
関連タグ
ジュラシックパーク:「DNA技術で、恐竜を蘇らせた」事で有名な作品。
電光超人グリッドマン:グリッドマンとアシストウェポンの合体シーンが、Dアーマーの恐竜と装甲ユニットの合体シーンに近い。
恐竜スーパー戦隊:日本で有名な「恐竜を題材にしたヒーローチーム」作品。
どちらも「イメージカラーが赤色の男性が主役で、パートナーが赤色のティラノサウルス」という共通点がある。
ゾイド:機械化した恐竜つながり(ただしこちらは、恐竜以外の動物も存在する他、本体も生身ではない機械生命体である)。
後に2023年4月からTOKYOMXで再放送が行われ、その2週間後にはアーマードサウルスも平日午後7時枠で放送(ゾイドは月曜、アーマードサウルスは火曜⇒2024年1月からは水曜)される。
ゲッターロボ:恐竜がモチーフの似たような名前の敵組織が機械化した恐竜を用いて地球を侵略してくるストーリーが同じ。派生作品では、味方側のロボットも恐竜型である。
ディノブレイカー:主役機は恐竜型の機械生命体で、主人公の相棒も赤い獣脚類。しかし、ビークルから恐竜に変形するという差異がある。
武装恐竜ダイノス:80年代のアメリカの玩具シリーズ。善悪の陣営が「生身の恐竜に武装したアーマーを装着させ、戦力にする」という、本作と同じコンセプトを持つ。