概要
『宮廷女官チャングムの誓い(原題:大長今)』とは、朝鮮王朝第11代国王・中宗の時代を舞台にした韓国の時代劇。
陰謀に巻き込まれて謀殺された女官の娘「長今(チャングム)」が、策謀に翻弄されつつも医術と卓越した料理の腕前を駆使して国王の主治医となり「大長今(偉大なるチャングム)」の称号を授かるまでを描く。
物語の前半は宮廷料理人として様々な料理対決に挑み、後半は女医として様々な病に立ち向かっていく。
日本ではNHKが初めて放送した韓国時代劇で、少女時代のチャングムを描いたアニメ『少女チャングムの夢』も放送された。
現代劇だった『冬のソナタ』とは別の切り口で『韓流』を広めた作品であり、チマチョゴリをはじめとした韓服や様々な韓国料理が広く知られるきっかけとなった。
主人公のチャングムは実在した人物で『朝鮮王朝実録』中の『中宗実録』に「長今」および「大長今」という名の医女の存在が記されている。
大長今が資料に登場するのは10箇所で、大長今が王の主治医であることに触れているのは中宗39年(1544年)10月の『予證女醫知之』(予の証しは女医之を知る)と言う一行のみ。
資料がほとんどないためドラマの内容はほぼフィクションではあるが、ドラマの影響で知名度が上がったためか2013年に制作された歴史ドラマ『天命』では、時代を反映して老女となったチャングムが登場する。