CV:石井康嗣
公式設定
人物紹介
ラクヨウの現領主。
前領主亡き後、独裁的な政治で民衆を苦しめている。
(以上、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」日本語版公式サイトの勢力紹介ページより引用)
概要
城塞都市「ラクヨウ」に君臨する領主。
『SDガンダムワールド 三国創傑伝』の世界において人々の営みの根幹を成すエネルギー「トリニティ」が「他のエリアなど比べものにならないほど潤沢」とすら評されるラクヨウの領主でありながらエネルギーを独占し、城塞都市での中での生活を余儀なくさせるほどに人々を脅かす謎のトリニティ「黄化トリニティ」及びそれによって自我を失い人々を襲うBUGからもその身を守り贅沢の限りを尽くす暴君とされる。
横柄にして狡猾、おまけに好色であり、主人公らからは不俱戴天の仇と憎悪され、臣下である呂布シナンジュや貂蝉クシャトリヤにすら心から慕われてはいない。
得物として大太刀「焦熱刀」を振るい、自身の姿を「凶竜形態」と呼ばれる姿に変える力を持つ。この形態は巨大化するほか、二度となりたくないと述べており、実際アニメでは理性が失われているのかほとんど鳴き声だけになっていた。
彼の横暴により関羽νガンダムと張飛ゴッドガンダムはラクヨウを離れ、曹操ウイングガンダムや孫堅ガンダムアストレイも警告を続けていたが気にもしていなかった。更に黄化トリニティとBUGの黒幕である事も発覚した。
結果、彼らが団結する結果となり、ギのブルーウイング、ゴのレッドタイガーとそれに加わった劉備たちドラゴンズウォッチと激突することになる。
彼自身は負けても自分だけ密かに逃げ延びるつもりだったのだが、爆弾は解体され、逃げ道をあらかじめ知っていた関羽と張飛に回り込まれる。
凶竜形態で二人を圧倒するも駆けつけた孫堅には国を治めるものの在り方と共に拳を叩き込まれ劣勢に追い込まれ、その後ろくに戦闘描写もないまま敗北・死亡した。
黄化トリニティを利用しBUGを配下に置いていた人物であるが本作の黒幕は司馬懿デスティニーガンダムであり、彼も司馬懿に操られていただけであったが、完全に操られておらず、司馬懿からも『焔虎譚』で彼に黙ってダブデBUGを試作していたために反感を持たれていた。
モチーフとなった『三国志』の人物は「董卓」、『ガンダムシリーズ』の機動兵器は『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツである「プロヴィデンスガンダム」。
モチーフについて
上述の通り、モチーフとなった『三国志』の人物は「董卓」、『ガンダムシリーズ』の機動兵器は『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツである「プロヴィデンスガンダム」である。
変形の都合上、他の武将たちよりも原作からのデザイン乖離が著しいが特徴的な背中の円盤部分(プロヴィデンスのドラグーン基部)は残っている。
・董卓プロヴィデンスガンダムの人物紹介においては「前領主亡き後、ラクヨウの領主の座に就いた」とされているが、董卓は「宮廷での動乱に乗じ後漢の首都であった洛陽を占拠し、まだ若年であった後漢第13代皇帝『少帝』を大きな非はなかったにもかかわらず廃位させ後に殺害させるほどに後漢の実権を握った」とされる。
・董卓プロヴィデンスガンダムの「凶竜形態」はティラノサウルスなどの肉食恐竜を思わせる姿をしているが、「洛陽の富豪を襲って金品を奪ったり、村祭りに参加していた農民を皆殺しにしたりするなど後漢の実権を握った後の董卓は暴虐の限りを尽くした」とされており、またティラノサウルスの学名における属名「Tyrannosaurus」は古代ギリシャ語で「暴君」を意味する「τύραννος (テュランノス)」及び「トカゲ」を意味する「 σαῦρος (サウロス)」に由来する合成語である。
・最終的に自らを「太師」と称し、一族を朝廷の高官の位に就け、本来ならば天子(中国における君主の称号。皇帝の別名)にのみ許される青い蓋のついた車すら用いるようになるなど本来の主君である皇帝すら差し置いて董卓は自らが天子であるかのように振る舞うようになったが、プロヴィデンスガンダム(PROVIDENCE GUNDAM)の「プロヴィデンス( Providence)」は「天帝(古代中国より天子が祀るべきとされた天上の最高神)」と訳されることもある。
・董卓は暴虐の悪名の反面、「羌族(異民族)の顔役に対し、貴重な耕牛を肉として振る舞いもてなした」「反乱を起こした異民族を討伐した際、賜った絹9千匹を全て部下に分け与えた」など若年時は気前の良さを伝える逸話が残されている。一方、プロヴィデンスガンダムの出典である『機動戦士ガンダムSEED』においてプロヴィデンスのパイロットとなったラウ・ル・クルーゼは自身の出生から人類を憎悪し人類の滅亡を願う真意を抱いていた反面、ザフトのパイロットとしての多大な功績から「プラントの英雄」としての人望を集めてもいた。
などモチーフとなった人物である董卓の人物像や来歴、機体であるプロヴィデンスガンダムの名前の由来や原典におけるパイロットであるクルーゼの人物像や背景を巧みに絡めたキャラクターデザインの妙が窺える。
関連タグ
シーザーレジェンドガンダム - 続編のSDガンダムワールドヒーローズの登場キャラクター。演者が後継機であるレジェンドガンダムだが、こちらは一国を治める王様であり、民の安寧を願っているなど、対照的。上記から分かるであろうが、シーザーは完全に味方ポジションの人物。
董卓ザク:『SDガンダムワールド 三国創傑伝』と同じく「『三国志演義』を元にした物語を、三国志演義の登場人物と『ガンダムシリーズ』兵器の機動兵器をモチーフとしたキャラクターで描く『SDガンダムシリーズ』作品」である『BB戦士三国伝』における董卓をモチーフとした登場人物。こちらは董卓に加え『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツである旧ザクを演者としている
(イラスト向かって右)
ティラノザク:同じくティラノサウルスがモチーフ。
ブレックス・フォーラ、フロイ・オルフェノア:ガンダムシリーズにおいて中の人が同じで尚且つ指導者繋がり。
ダイノガイスト:ティラノサウルスがモチーフでカラーリングやプロポーション、人望が厚い点が共通している。