CV:間宮康弘
概要
ラクヨウを実質的に掌握している董卓プロヴィデンスガンダムの用心棒を務める戦士。戦闘狂で「奴の周りには戦いの匂いがする」と言う理由で従っている。
かつては張遼サザビーを連れて各地を渡り歩く用心棒を行っており、呂布の武名は「金次第で何でも請け負う最強の用心棒」とすら称されるほど名高い。赤兎馬と言う赤いトリニティバイクを駆る。
曹操ウイングガンダムとの初戦闘では彼を圧倒するも、再戦と董卓の元についてからの戦いでは策を立てられたことで優勢に立たれており、曹操を好敵手として戦うことを求めている。
アニメだけでも2度戦っておりそれ以前の話を含む『蒼翔記』では4度、その後『ヒーローズ』でも戦い外伝で彼を模した朧武将が登場して現在6回も戦っている長い付き合いで本シリーズ屈指の因縁がある(が様々な事情からほとんどタイマンでの戦いはしていない)。
それゆえに合体形態以外の曹操の全形態と戦った唯一のキャラクターとなっている。
部下である貂蝉クシャトリヤからは戦の天才であると褒められている一方、小喬からはゴリラと揶揄されていた。
実際に荀彧の分析では冷静な張遼が死角を埋める役目を担っており、『蒼翔記』ではその張遼が曹操に対して「そろそろ呂布がキレる」と発言したことから、戦闘狂ゆえに頭に血が上りやすい一面や油断と傲慢が足を引っ張る悪癖はあるらしい。
『蒼翔記』では自身に徹底的に尽くす貂蝉とそれを勝利のために切り捨てる関係を「子供にはわからんさ」と述べる冷徹さを見せながらも、『焔虎譚』では彼女を助け出し『ヒーローズ』でも共に生きることに思うところがあるような様子を見せるなど彼らなりの関係性が垣間見える。
貂蝉のアーマーと合体することでナイチンゲールをモチーフとした強化形態に変幻する。
素顔のガンダムフェイスは恐らくシナンジュ・スタインのもので、張遼と異なりガンダムフェイスも赤いままである。
武器は原点の呂布と同じ名の武器である「方天画戟」の他、演者であるシナンジュのビームソードアックスを模した「紫炎刀」という2振りの剣も持つ。
キットではこれらを複数の装備パターンに組み替える事が出来る。
所有するメモリは上から見下ろした亀のレリーフが入った「トータスメモリ」。
劇中での活躍
SDガンダムワールド三国創傑伝 蒼翔記
この時期は張遼サザビーを連れてフリーの用心棒をしていた。曹操率いるブルーウイングコーポレーションを疎ましく思っていたノースフォックスの社長袁紹レッドウォーリアに雇われてブルーウイングコーポレーションを襲撃、大損害を与えて停止へ追い込もうとした。
しかしアジトで酒を飲んでいる最中に荀彧ストライクノワールのアドバイスをもとに作戦を立てた曹操達の襲撃を受けた際に応戦するも、油断した為に敗北する。そして「いずれ殺してやる」と吐き捨てながら撤退した。その後、袁紹と契約を破棄して新たな雇い主を求めてしばらく表舞台から消えた。
SDガンダムワールド三国創傑伝
この頃になると董卓の用心棒となっている。黄化トリニティに対する対策をまともに取ろうとしない董卓との交渉を終えた後の曹操を董卓からの命令で襲撃する。その際に多数のBUGを率いていた事からブルーウイングに黄化トリニティの元凶が董卓軍である事がバレる。
そして董卓を倒すべくラクヨウのビクトリータワーにブルーウイング、レッドタイガー、ドラゴンズウォッチの連合軍が攻め込んだ際に曹操と劉備ユニコーンガンダムと交戦、加勢しに来た貂蝉と共に応戦するが、その際に隙を付いて貂蝉共々曹操を攻撃するという暴挙を行う。そして貂蝉の持っていたメモリで強化形態に変身、劉備を攻撃するもハロが庇ったことで仕留めそこなった。その際に曹操とハロを犬死だったと言った。仲間さえも犠牲にする所業が劉備の怒りを買い、劉備の必殺技『蒼炎激龍波』を食らう。だがそれでも倒れず、力尽きた劉備を仕留めようとするも、曹操の手で切られて死亡した。
SDガンダムワールドヒーローズ
どういうわけか彼の武器と貂蝉の武器がレジーナワールドのシーザーレジェンドガンダムの手に渡り、彼がクレオパトラキュベレイと共に行った死者復活の儀式でクレオパトラの守護者として貂蝉と共に復活した。だがそれは彼女に取り付いた存在の罠であった。クレオパトラに操られ貂蝉と共にシーザーに襲い掛かった。
その後、改心した信長ガンダムエピオンを見届けた曹操の前に再び現れ、彼と交戦を開始する。
貂蝉とのコンビネーションで曹操を追い詰めるも、黒幕から劉備たちが近づいている事を教えられそれを曹操に伝えたのが裏目に出てしまい、劉備らに後を託すという発想に切り替えた曹操が放った渾身の一撃で貂蝉ともども切り伏せられるが、クレオパトラの力を無理やり発動させた司馬懿によって再び復活。しかし、信長との戦闘で近くに弾き飛ばされていた倚聖剣で『倚聖の装』へとなった曹操の必殺技が直撃しそうになるが、貂蝉が身を呈してそれを受け止め呂布を守った。
蘇った自らの命をなげうった貂蝉に対し、共に永遠を生きると誓ったのではないかと怒るが、彼女は「今この瞬間が幸せならば偽りの永遠なんていらない」と語り、皮肉にもこの言葉がクレオパトラを延命させようと悪しきものへ手を貸してしまった自らの過ちを悟ったシーザーレジェンドガンダムにクレオパトラのためにすべき事を決意させた。
呂布は再び命尽きようとしている貂蝉に「これからはずっと一緒だ」と告げ、彼女を取り込む。この時に貂蝉へと「何度も自分に利用される馬鹿な女だ」と嘲笑するが、一つになれるならば自分は幸せだと心から語る彼女に対し物ありげな沈黙をしていた事から本心からの言葉ではなかったか、あるいはそこまで思われているとは思っていなかったのかもしれない。
合体形態となり曹操を追い詰めるも、すんでのところでクレオパトラを救出したシーザーが駆けつけ、迷いを捨てたシーザーの必殺技「フィアンマ・デモーレ・ダコーレ」によって敗北。
貂蝉を犠牲にしたにもかかわらず負けた事で、合体していた彼女の意識に敗北した事への詫びの言葉を掛けながら手を伸ばし、応える様に手を伸ばした貂蝉と共に今度こそ消滅した。
歪んだ形とは言え、思い合っていた二人の最期を曹操は悲しげに見つめていた。
輝羅鋼物語
本人ではないが朧武将の一体として登場。曹操と戦闘していたが信長ガンダムエピオンの攻撃で倒される。
後に朧武将は相手によって見える姿が異なり、最も心を動かされる存在、曹操にとってはかつての宿敵である呂布に見えていたが信長には異なる姿に見えていたことが判明した。
関連タグ
呂布トールギス:三国創傑伝と同じく三国志モチーフのSDガンダム三国伝における呂布モチーフのキャラ。こちらの演者はトールギス(同じく主人公のライバル機)でアニメ版においては董卓ザクに怒って彼を殺害している。