概要
全長9~10mほどの大型のティラノサウルス類である。
名前の由来は「恐ろしい暴君」から来ている。
モンタナ州ガーフィールド郡ジョーダン付近のヘルクリーク累層から見つかったこの恐竜の化石は当初、「アルバートサウルス・メガグキラリス」と名付けられた。しかし、アルバートサウルス属は本来この地層の年代より1千万年程前に全盛を極めた恐竜である。アルバートサウルス属に共通に見られる目の上の小さな角(涙骨突起)がないことや、前脚もより退化している点等の違いも見られることから、その後、恐竜研究家のG・オルシェフスキーの提案で新しく「ディノティラヌス」という名前を与えられることになった。
しかしこの謎の多い恐竜も現在はティラノサウルスの亜成体だとされる見解が定着している。