プロフィール
真名 | 鬼女紅葉 |
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クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 234cm(恐竜時)/ 172cm(人時)/ 178cm(鬼時)※ |
体重 | 450kg(恐竜時)/ 56kg(人時)/ 69kg(鬼時) |
出典 | 紅葉伝説、Fate/Requiem |
地域 | 日本・信州戸隠 |
属性 | 中立・悪・地 |
好きなもの | 戸隠の冴々とした山並み |
嫌いなもの | 母子丸 |
設定担当 | 星空めてお |
ILLUST | NOCO |
CV | 日笠陽子 |
※ 恐竜時の体高はツノを含まないもの。
マスターには唸り声の意味がなんとなく解る。
概要
『Fate/Requiem』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。
真名は「もみじ」ではなく「こうよう」と呼ぶが、マスターのカリンからは「もみじ」の方をもじった「モミ」というあだ名で呼ばれている。なお、彼女以外からあだ名で呼ばれると嫌がる。
酒呑童子や茨木童子といった鬼種の前例達と比べると、鬼というよりもはや肉食恐竜という凄まじい容貌になっている。眼窩が正面方向に向いている等、全体的にティラノサウルスめいた特徴を持つが、手(前肢)の指の数は人間と同じ五本。外見から窺えるのは、鬼だと辛うじてわかる角、元人間だというのが辛うじてわかる嫁入りの衣装と長い黒髪に五指くらいの名残しか残っていない。
一応以前の作品には、バーサーカーのクラスにより怪物じみた姿に変貌する前例が存在しており、彼女も似た理由でこのような姿となった可能性がある。サーヴァントの存在が当たり前となった作中においても未だ珍しいタイプらしく、普段は無為に周囲の注目を集めないよう霊体化している。
真名
信州戸隠(現在の長野県長野市)における伝説に登場する鬼女、「紅葉」。
元々は、子供が生まれなかった夫婦が第六天魔王に祈った後に授かった娘である。
幼い頃は呉羽(くれは)と呼ばれ、成長し都に行く際に読みが同じの「紅葉」と改名した。
生まれながらに才に恵まれた彼女は琴の腕前を高め、源経基に見初められて結婚する。
しかし他の妻を呪殺しようとしたという疑いをかけられてしまい、死罪の判決が下ってしまう(伝承においては彼女が呪った相手は経基の正妻だが、型月世界では紅葉が正妻となっている模様)。
経基の子を妊娠していたため、死刑ではなく信濃への流罪という形となった。信濃の水無瀬(みなせ)で暮らすことになった彼女は土地の人々に受け入れられたが、山賊達をも纏め上げ「鬼女」と恐れられる存在となる。彼女のもとには平貞盛に討たれた平将門の残党達も集い「鬼のお万」という別の鬼も片腕として紅葉の脇を固めるという、朝廷からしても看過できない勢力となった。
そうして平貞盛の養子平維茂に紅葉討伐の勅命がくだった。山中にて紅葉と遭遇する維茂であったが、自身も呪術の手練れである紅葉に苦戦を強いられ、神仏に祈って降魔の霊剣を授けられた維茂は、旅の僧侶に扮して敵本拠の戸隠山に入り、単身で紅葉に挑みかかってついに討ち果たすことに成功した。こうして、彼女が過ごした水無瀬は「鬼無里」と呼ばれるようになったのであった。
人物
バーサーカーのクラスによって人型と言語能力を失っている為、正確な人物像を窺い知ることは叶わない。一方でフランや呂布のように、言語は失っても知性は失っていないタイプの様で、同世界において技術開発が進んだ翻訳礼装により、周囲ともある程度の意志疎通が可能となっている。
劇中では周囲のTPOに配慮したり、傷ついた人間を繊細に救い上げたりと、悪女と言われた伝承に反し、比較的温厚で常識的な性格である事が窺える。マスターの友人たるエリセとも気が合う様で、彼女からはマスターのカリン以上に信頼されている(過去に何度も助けられていたらしい)。
実は恐竜のような姿は、スキル「変化(恐竜)」で変身した姿であり、その正体は花嫁衣装を着た高貴な女性。『FGO』では霊基再臨を行うことで、元々の姿である角の生えた白無垢を着た女性、和装の女性へと戻っていき、言葉もはっきりとした人間のものとなる。最終的には鬼の姿になる。
一人称は「身ども」。
古風かつ雅な言い回しの所謂「のじゃ」口調であり、気位の高い落ち着いた人物。
マイルームボイスの数から見るに、恐らく恐竜時でも言っている事や性格はほぼ同じ。
どうして恐竜の姿を選んだかは定かではないが、本人曰く、生前山で竜神の骨骸(恐らく恐竜の化石)を目にしてその力強さに感銘を受けた事が影響しているらしい。酒呑童子のように、日本の伝承において竜種と鬼種には密接な関係があるらしく、彼女が九頭龍大神を祀っていた事も後押しになったと推測されている。なお、古代生物の化石も型月時空的には幻想種の死骸という事になる。
心を許していない者に「もみじ」と読まれるのは地雷なようで「身共をそう呼ぶは業火に焚べられる覚悟を持つ者だけぞ」と発言している。『Requiem』では上記の愛称を受け入れているが、これはカリンとの関係性によるところも大きいだろう。史実においては「もみじ」呼びがポピュラー。
能力
その異形と体躯の割にステータス自体はそこまで飛び抜けておらず、肉弾系サーヴァントとして平均的な数値といった所。しかし鬼種の特性によって高い狂化ランクによる自我喪失のデメリットを全く受けていない為、マスターや共闘者との連携を問題なくこなすことも可能となっている。
変化スキルによるものなので、恐竜時の小さい腕もサイズは可変。巨大化させた手による叩き付けや引っ掻き攻撃をする姿を見ることができ、後述のエクストラアタックでは口からビームも出る。
『FGO』では、噛みつきやプレス攻撃、巨大化させた腕による斬撃、角による突進、尻尾の叩きつけ、口からの熱線など、肉食恐竜の巨大な体格を生かしたパワフルな戦い方を披露している。
第2再臨以降は、長く伸びた爪での引き裂きの他、金輪をムチのように操作しての攻撃、七枝刀を用いて突き刺しや回転斬りをする(ヒットの際に紅葉が飛び散っている)、七枝刀に炎を纏わせた斬撃や雷の発生、敵の足元から火柱を上げるというように鬼女としての雅な戦法に切り替わっている。
ステータス
保有スキル
狂化(A) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。意識の深層レベルに達する「狂化」によって言語思考能力は奪われ、身体共にほぼ獣同然(というより恐竜か)となっている。逆に感情の暴走は抑制され、あたかも温和で理知的な状態に見える。上臈または鬼女スタイル(第2、3再臨)をとる間は、会話能力を取り戻すが、容易に暴走する危険がある。 |
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対魔力(C) | 本来はセイバーなどのクラススキル。魔術に対する抵抗力。二節以下の詠唱による魔術を無効化する。大魔術や儀礼呪法などに関しては無効化出来ない。 |
変化(恐竜)(C) | 麗しき上臈(身分の高い女官)から、恐ろしい鬼女の姿に変化出来る。更には自ら「狂化」を欲した為に、異形なる竜(恐竜)の巨体を持つにまで至った。 |
九頭竜の雷火(A) | 荒ぶる鬼にして水神である九頭竜大神を奉る、祈祷と神楽。天の万象の猛威を鎮め操る。戸隠神社に祀られている、九頭龍大神の加護の一種と思われる。 |
命の綱(B) | 病患を退け長寿を齎す、飯縄権現の守護の呪法がスキル化したもの。 |
宝具
紅葉狩(もみじがり)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~10
- 最大補足:1人
「身共に任せよ。」
「時雨を急ぐ『紅葉狩(もみじがり)』。あまり淋しき夕まぐれ。げにや夜嵐のもの凄ましさ。夢ばし覚まし給ふなよ。夢ばし、覚まし給ふなよ……」
大切なものを奪われ、裏切りに苛まれた鬼女紅葉の生涯の具現。それを息を吐くこともままらない苛烈な連続攻撃として繰り出す。使用中は憎しみと復讐の炎を纏うことになるが、紅葉は狂気に飲まれる寸前で踏みとどまり、その代償として苦しみを引き受けることになる非情の宝具である。
第1→第2→第3と再臨姿に早変わりするが、舞台「紅葉狩」や広島の神楽にも見せ場の1つで鬼女への早変わりがあり、それを模したものだと思われる。ちなみに、現代で秋の紅葉を見に行くことを指す言葉「紅葉狩り」は、文字通り鬼女紅葉が狩られた=討伐されたことに由来するという。
他作品での活躍
Fate/Grand Order
『Requiem』コラボイベント『盤上遊戯黙示録』にて実装された。レアリティは☆4。
本作では再臨により、人形形態を見ることが可能。どちらの形態も日笠氏が担当する。
ゲーム上での性能
変化(恐竜)(C) | 自身の防御力をアップ(3T)&スター集中度をアップ(1T) |
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九頭竜の雷火(A) | 自身のクイック性能をアップ(3T)&バスター性能をアップ(3T)&味方単体のOCを1段階強化(1回・3T) |
命の綱(B) | 味方全体のHPを回復&弱体状態を1つ解除&即死無効状態を付与(3T) |
宝具 | 自身に火傷状態を付与(3T)【デメリット】&攻撃力をアップ(3T)〈オーバーチャージで効果UP〉&敵単体に超強力な攻撃 |
カード構成はQuick:1/Arts:1/Buster:3、Buster宝具の典型的バーサーカー型となっている。
カード性能もステータスも平均的、保有スキルについても攻撃の「九頭竜の雷火(A)」、防御の「変化(恐竜)(C)」、回復の「命の綱(B)」……とこれと言って見るところがなさそうだが、原作の「妖術に長けたバーサーカー」という設定を反映してか、それぞれ「味方一人にオーバーチャージ段階増加バフ」「自身へのスター集中」「全員に即死無効バフ&弱体解除」と珍しい効果が付いている。
特に「命の綱(B)」は耐久型のサーヴァントにとって嬉しいスキルで、不安のタネである即死攻撃や弱体効果から身を守りつつ、回復と弱体解除でパーティ全体の生存率を高められる。「九頭竜の雷火」も状況に応じてサポート宝具の強化と自身の火力向上の両面に転用でき、応用性が高い。
宝具は攻撃しつつ自身に攻撃力バフとやけどのデメリットを付与する。宝具の火力はそこそこだが、宝具攻撃前にかかる攻撃バフは3ターン続く。宝具発動後の通常攻撃で畳みかけると大きなダメージソースになる反面、手早くNPを貯めて宝具を撃つことが他のバーサーカー以上に重要。
原作で搦手を得意としていたことを反映してか、その性能はサポーターとの連携戦に長けたアタッカーという独特なもの。OCを必要とする仲間やスターを稼げる仲間が横にいれば連携しながら戦えるため、マーリンやアンデルセン、ジャンヌ、ナイチンゲールといったサポーターに支えてもらったり、自身をエースアタッカーまでの「繋ぎ」としつつ、ボスの前座の排除に徹したりできる。
欠点は独特のスキル以外の強みがないことである。
打たれ弱さもNP稼ぎが不得手なのも他のバーサーカー準拠であり、ステータスもギリギリ相手を撃ち落とし損ねる程度に低い。加えて「九頭竜の雷火(A)」を使ってもなおスターは満足に稼げないという隠れた罠もあるため、彼女一人で敵と戦うには力不足感が否めない。言わば器用貧乏に陥りやすいサーヴァントであるため、編成時にはどのような役割を持たせるのかをしっかり吟味したい。
関連人物
生前
生前の部下である鬼女。元々は戸隠山における頭領は彼女であった。
凄まじく頑強な足腰の持ち主であり、副頭領として猛威を振るった。
生前の夫であり、かの平将門の宿敵の武将。そして自分を裏切った憎い相手。
彼との因縁から、紅葉は誰かに「裏切られる」ことがトラウマになっている。
Fate/Requiem
契約したマスター。関係は良好であり、恐竜の姿であってもコミュニケーションを取り合える。
カルデアの紅葉は「自身のマスターなら怪力お万の如き、男勝りの女傑だろう」と発言している。
マスターの友人。彼女はカリン以上に紅葉を信頼している節がある。
コラボイベントにおいても、紅葉の存在を知った際に安心していた。
比較的仲が良いと思われるサーヴァント。一緒に聖杯トーナメントを観戦したりと『Requiem』の挿絵の中では仲の良い姿を見せているのだが、本文中においては意外と絡みは少なかったりする。
Fate/Grand Order
この世界で契約したマスター。要所要所の台詞から、保護者的に見ている節がある。
バレンタインの際、紅葉から貰ったチョコについての説明が恐竜時の唸り声では理解できなかったために紅葉を落ち込ませてしまった。が、そのままではいけないと思いエリセに翻訳してもらうため、一度だけ聞いた唸り声を自身で正確に実演するというどこぞのノートを模写した人とは別方向でとんでもない芸当を披露していた。エリセがそれを聞いて理解できたので本当に正確な模様。
義理の孫の息子の嫁……という離れてはいるが無関係とは言えない関係。
マイルームでは、理由こそ分からないが「何かしらの面影がある」とした。
自分以外の鬼種系サーヴァント(かつ竜種の特性を併せ持っている者繋がり)。
自身も鬼であるからか、酒呑が外見は子供の姿だからなのかは不明だが好意的。
彼から「汝は竜」判定されたため「鬼じゃ!」と不満げに反論していた。
しかし、ゲーム上においては紅葉も鬼種に加えて竜種属性を持っている。
第3再臨の鬼形態時に反応あり。彼女が演奏する琵琶の腕前を「雅やか」と評価している。
自分も披露しようとしたが、鬼と化した手では弾けない事に気づき、へこんでしまった。
元人間の人外サーヴァント仲間。こちらは象の獣人の姿である。
子供系サーヴァントの滑り台となっている様を見て羨ましがった。
彼女の両親が祈った「第六天魔王」を自称している英霊と、その魔王本人。
彼女達も炎を操る力を持つが、第六天魔王関連の共通能力なのかもしれない。
その他
昔、遠野の国には紅葉という鬼女がいたとされており、遠野家自体の祖ではないもの、秋葉の起源なのではないかと語られている。この遠野の国の紅葉と戸隠山の紅葉が同一人物かは不明である。
余談
演じた日笠陽子女史は『プリズマ☆イリヤ』の栗原火雀や『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の魔眼蒐集列車の支配人代行の役として「Fateシリーズ」に出演済みであり、サーヴァント役は初。