概要
3DSソフト『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』にて初登場した究極体デジモン。
長きにわたって戦いを繰り返したメタルティラノモンのみが進化できると言われるデジモン。
その結果、身体はサイボーグどころかほぼマシーンの如く変質し、さらには身体中が赤錆のようなもので覆われることとなった。
殲滅戦に特化した能力を持ち、1体投入すれば拠点諸共吹っ飛ばすほどの破壊力を有する。
またデジモンを捕食する生態を持ち、拠点のデジモンを喰らい尽くしてしまう為、ラストティラノモンが現れたが最後、何も残らなくなってしまう、まさに破壊の権化である。
必殺技は緋色の炎を吐き出す『ラストブレス』と、背部の大砲を超電磁砲に変形させ、対象を殲滅する『テラーズクラスター』。
公式設定
デジモンウェブ「デジモン図鑑」
デジタルワールド創生から長きに渡る激戦を、進化とともに潜り抜けてきたティラノモンの究極体。メタルティラノモンから過酷な環境下を長年耐え、全身のサイボーグは赤錆となっている。戦術は殲滅戦に特化され、1体で敵の拠点もろとも薙ぎ払う。ラストティラノモンはデジモンを捕食する性質をもち、何百何千ものデジモンも僅かな時間で跡形もなく平らげてしまう。必殺技は、背中の砲台を前方に展開して大型な電磁砲を撃ちだす『テラーズクラスター』と、身体の色と同じ深緋の炎を吐き出す『ラストブレス』。『ラストブレス』は触れた先から錆にさせる効果を持つ。格闘においてもサイボーグ型デジモンでトップクラスのパワーと破壊力で相手をねじ伏せる。
誕生までの経緯
かつて記念すべきVer.1で競演し、常に看板デジモンであるグレイモンのせいで影が薄かったティラノモン。
一応Ver.5では同じ成熟期のダークティラノモン・完全体のメタルティラノモンが、その後も完全体のマスターティラノモンが登場したものの、直系の究極体は存在せず、グレイモン系統と比べるとやはり近縁種の数で劣っており不遇の時を託っていた。
しかし、『デジモンワールド リ:デジタイズ デコード』のプロデューサーを務めた羽生和正氏からのオーダーで、「シリーズを支えてくれたファンに応える」と言う形で15年もの歳月を経て遂に登場した究極体が、このラストティラノモンである。
因みに名の頭にある「ラスト」は錆の意味を持つ単語「Rust」から来ており、また、ようやく登場したティラノモン系統の最終形態という意味の「最後」「終わり」の「Last」も含まれたダブルミーニングにもなっていると思われる。
上記ソフトで初登場した上、チャート攻略でも重要な役割を果たすという優遇なポジションを獲得している。
容姿は恐竜をモチーフにしたサイボーグデジモンという所から、このラストティラノモンの登場以前にティラノモン系統がたどり着く究極体として扱われることがあったムゲンドラモンやキャノンドラモン、もしくはメガログラウモンを思わせるが、元のメタルティラノモンとは別物と言わんばかりにかけ離れた、まるでゾイドを彷彿させるかのようなロボット怪獣的なものなっている。