概要
インターネット百科事典「ウィキペディア」日本語版に記されていた設定によればソロモン王の72の悪魔(ソロモン72柱)の73番目であり、他の72の悪魔たちをしのぐ力を持つという。
地獄での地位は大公爵、総統。総統としてはグラン(Grun)を名乗り出現するという。
召喚時に現れる姿は、14本の蛙の足、七つの赤眼のついた山羊頭、鳥の体を持つ黄金の蜘蛛である。
兵法と軍事に長け、世界中に戦争をふりまく。
この他、他のソロモンの悪魔に無い特徴として、既存の悪魔のように、グリモワールや伝承に一切出典が無いことを糊塗するための設定がある。
・ミシャンドラは、召喚してきた相手に書物に残せないよう呪いをかけた。
・それでも欧米の一部上流階級の人々には口伝で伝わっており、直接話を聞くことはできる。
しかし確認できる出典が求められるWikipediaでは認められず、ミシャンドラの項目は削除された。
しかし、一時的にでもWikipediaに載っていたためなのか、実際にこの創作悪魔が書籍に載るという事態が起こっている。
2ちゃんねる民俗・神話板ではミシャンドラに対抗してラーペという悪魔が創作された。
書籍に掲載された例
- 悪魔・天使事典制作委員会編『萌え萌え悪魔事典Side黒』イーグルパブリシング、2007年4月
- 目黒黒魔術博物館編『悪魔大王 世界悪魔ファイル』21世紀BOX、2007年8月
- 幻想世界を研究する会 『よくわかる「魔界・地獄の住人」事典』ブレインナビ編、廣済堂出版、2008年2月
ウィキペディアでの記事削除後に事の顛末が広まったものの、特徴的な設定と目立つビジュアル設定からか一定数のファンがおり(Twitterで検索すると確認出来る)、創作である事が判明して以降も書籍に掲載される例がある。
- 冥界天界研究チームT&H『図解大事典悪魔・天使・精霊』新星出版社、2019年12月15日
イラストを担当した七海ルシア氏により本書に掲載されたデザインが公開されている(ツイート)。
その他の「ソロモン72柱の73番目」ネタの例
- 『Fate/Grand Order』の公式解説漫画『マンガで分かる!Fate/GrandOrder』二期61話でリヨぐだ男の妄想の中で魔神柱の触手に責められるアストルフォが「73本目が顕現しちゃう」と発言。
- 『ゴエティア-千の魔神と無限の塔-』にて『悪魔の偽王国』の登場悪魔のうち唯一「ゴエティア」に引き継がれなかったプルフラスが『自称73番目の魔神、それがこのプルフラスだ。』と紹介される(公式ツイート)。
関連タグ
日本三大悪妖怪:同じく日本語版ウィキペディア発の創作。Wikipedia書き込み後、一般流通する書籍に記載された点も共通している。