概要
2005年12月頃にウィキペディアで創作された妖怪。現在は削除されてしまったその記事によればこの妖怪の伝承は大阪府の堺や滋賀県の近江に伝わっているという。
伝承上の妖怪という体裁で書かれた記事であるにもかかわらずその姿はポケモンのフーディンのような頭部にベロリンガのような目と胴体を有する妖獣であると記された。中国の百科事典サイト『百度百科』でこの妖怪の翻訳記事が書かれた時はポケモンではなくサンショウウオのような姿と訳された。全長2mほどだが体高は1,1cm(おそらく1,1mの誤記)で、舌の長さは全長の5倍もあり、体重は俵76俵ぐらいあるという。非常に温和な性格で花を食べて生きており、さらに人徳を見分ける能力も持っている。徳の高い者を舐めると願いが三つ叶えられるが、利己的なものは叶えてもられない。腹黒い者を舐めると顔が鱗のようになって痒くなり、やがて瘡蓋が剥がれると激痛が走った後に絶命するという。原文では瘡蓋の被害を受けるのが舐められた者なのかそれとも舐めたこの妖怪の方なのかが不明となっている。
ウィキペディア生まれの創作妖怪たち
押し入れ童子
家屋の押し入れに住み着く神の使い。神の代行者として人々を見守る役目があるため押し入れの戸を開けてこちらを覗き込んでくることがある。親に叱らた子供が押し入れに入れられると、親に許されて押し入れから出されるまでその子供との遊びに付き合うとされる。
コタヒ(コータヒ)
英語版ウィキペディアで創作された妖怪。怒り狂っている毛深い猿の霊でありカノトとも呼ばれる。
つむじ小僧
風を起こす妖怪。誰にも姿が見えないほどの速度で絶え間なく疾走し続けており、これが通過するとその後を追いかけるかのように風が吹いてくる。2〜3人なら旋風、5〜6人なら突風、10人集まることは滅多に無いが10人もいれば竜巻が発生するという恐るべき妖怪である。
葉落とし小僧
木が生えている場所に現れる妖怪。黒い着物を着てヤブラコウジの木でできた下駄を常に履いた小学五年生ほどの童子。木を揺らし、葉を毟り、一晩で一本の木を丸裸にしてしまう。葉を毟られた木は二度と葉を生やさず2〜3日で枯れるという。
笑い影
人の影に取り憑いて体温を奪い取って殺すという恐ろしい妖怪。この妖怪が取り憑くと影の目と口の部分に笑った顔が現れて急に寒気がするようになり、ここで焦って体を動かせば急速に体温が奪われるという。取り憑かれてしまったときは「日が出た、日が出た」と唱えれば消えていくとされる。