概要
イギリスの大学研究員キャロル・ローズ著書の『世界の怪物・神獣事典』に記載される怪物。
以下の2つが言及されているが、本書の内容自体が信憑性の低い資料からの引用によると思われる誤りが多くある為、ドラゴンメイドの存在自体が著者の創作物、若しくは誤用から生まれた存在である可能性がある。
神話
フランスの伝説に伝わるメリュジーヌに酷似して姿をしているとされる半竜半人の女性。
『世界の怪物・神獣事典』の記述によれば、様々な能力を持っており、特に不妊に悩む夫婦の前に現れ、もし彼らが親切に接してくれれば子供を授け、邪険に扱えば罰を与えるという。
伝承
14世紀に活躍した中世イングランドの騎士ジョン・マンデヴィル著者の『東方旅行記』にその記述が見られるとされるレディ・オブ・ザ・ランド(島の女王)の異名を持つ怪物。
記述によると元々は美しい人間の娘だったが、ある出来事を切っ掛けにディアナ(アルテミス)の怒りを買い、「不気味なドラゴンの姿で耐えなければならない」と彼女から宣告されて呪いを掛けられ現在の姿になったとされる。
醜いドラゴンの姿へと変えられた娘は地中海東部にあるクレタ海にあるとされるランゴ島に建造されていた城の下にあっ洞窟に隠れ住み、年に数回姿を現す以外はそこに閉じこもっていたとされ、男性が彼女を愛して彼女に口付けする事で彼女の呪いは解け、元の姿に戻る事ができるといわれている。
彼女は多くの財宝を持っていた為、多くの男性達は皆、彼女の呪いを解こうと試みるも、訪れた男性たちは皆彼女の姿を見ると、その不気味な姿に恐怖して洞窟から逃げ出そうとするので、それに激怒したドラゴンメイドによって殺され、例え運よく逃げ延びたとしてもその呪いによって直ぐに死が訪れたという。