概要
「陸蟹」の名前の通り陸棲のカニで、主に森林に生息している。
頑丈な甲殻や陸上生活に適応した呼吸器官を持ちを持ち多少の湿気だけで呼吸が可能なため、地上でも泡を吹くことは無く長時間の活動が可能。ただし乾燥に強いとはいえ当然限度はあり、鰓への負担が少ない陽の当たらないじめじめした環境を好む。
餌は主に落ち葉の他、動物の死骸なども食べる雑食性。そのため身は泥臭く食用にはあまり向かないらしい。
産卵の際にはサワガニのように卵の中で稚ガニに変態するまで抱卵することはできないため、潮の高くなる日に海岸まで移動しゾエア幼生を放流する。
海で数ヶ月の間プランクトン生活をしてメガロパ幼生を経て稚ガニに変態したオカガニは再上陸し、森を目指すというサイクルを辿る。
中でもクリスマス島とココス諸島の固有種であるクリスマスアカガニは繁殖期に数千万匹にもなる大群が人の居住地を横切っていくことで有名で、カニの移動に伴う計画的交通規制やカニ専用の歩道橋が設けられているなど島のインフラにも影響を与えている。稚ガニの再上陸時の様相もこれまた凄まじく、およそ1億2000万匹、足の踏み場も無いほどの数の稚ガニが地上を埋め尽くし、側溝に稚ガニが貯まればバケツでかき出さなければ収拾がつかない程のおびただしい数が森へなだれ込んで行く。
主な種類
- オカガニ
- ムラサキオガガニ
- ヘリトリオカガニ
- ヒメオカガニ
- クリスマスアカガニ
関連タグ
ガケガニ:本種がモデルとされる。