概要
「けつばん」という名前は、プログラム時に生じるデータの空欄を指す「欠番ナンバー」を意味しており、正常なデータが設定されていないものや、空欄データの名称である。
初代ポケモン(RGBP)なら151種類以外の枠に付けられている名称であって、単一のポケモン名ではないが、鳴き声はサイドンになってることが多い。
そのため同じ「けつばん」という名称でも何種類か違う個体が居る。
青版のけつばんは正常に呼び出すことが可能だが、赤緑版ではフリーズすることで有名である。
現在はフリーズの原因が有志によって判明しており、こちらの動画ではその原因が詳しく解説されている。
英語名は「MISSINGNO.」。
図鑑では152番目の位置に当たるが、ポケモンナンバーが設定されていないため「000」になっている。
なお、正規の152番はチコリータにあてられている。
正規ではないデータをポケモンと読み込んでいるため、青版のけつばんは現在までの全てのポケモンの中でも最高の合計種族値1000を超えることで有名。一応能力補正付ウルトラネクロズマは、1134・・・
逆に赤・緑版のけつばんは、青版と異なり低種族値になっている。
その合計値は驚きの5。しかし赤緑では合計種族値が4というバグポケがいるのでこれでも次席である。
他のゲームでも「予備01」「未定」「デバッグよう」みたいな名称のやつがいる。
当時の小学生には「欠番」とはあまり聞き馴染みがない言葉である。
そのため「けつ」と聞いて尻を思い浮かべた少年たちが多かったことは想像に難くない。ケツがバーン!!
そしてポケモンGOで…
時は流れ2018年9月23日。iOS・Android向けのアプリ『ポケモンGO』において、それまで確認されていなかった謎のポケモンにへんしんしたメタモンが大量発生する事態が発生。
当時は一切の情報が無く、その異質な見た目もあって、何らかのバグで出てしまったある種のけつばんではないかと言われていた。
しかしその2日後の夜に詳細が明かされ、実際に登場する新たな幻のポケモン"メルタン"であったことが判明した。
◇メルタンとの関係性
以下のように五十音表を書き、下まで行ったらあ行に戻る、という法則で
「けつばん」の前3文字を下に5つずつズラすと「メルタン」になる。
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
たちつてと
なにぬねの
はひふへほ
まみむめも
やゆよ
らりるれろ
わゐゑを
がぎぐげご
ざじずぜぞ
だぢづでど
ばびぶべぼ
ぱぴぷぺぽ
そしてメルタンは初代には存在しないはずの「単鋼タイプ」。
コミュニティ・デイでチコリータが大量発生した直後に発見されたが、チコリータの図鑑ナンバーは前述の通り152番。元々はけつばんとされていたもの。
バグポケだった黒いリザードンを後年に実装したり、今の技術であれば簡単に直せるバグをVCにわざわざ組み込んだりと、ゲームフリークの初代バグに対する愛を考えると、メルタンはけつばんのセルフオマージュ的な存在なのかもしれない。
なお、ポケモンGOでもポケモンのニックネームに『けつばん』と付けることは可能だったが、サイホーンのコミュニティデイでは上記の尻の意味合いが含まれる関係で規制が入り弾かれるようになってしまった(「けつ」や「ケツ」で引っ掛かる)。しかし、規制が付いてなかった頃までに名前を付けられた分は現在も変更されておらず、そのまま使えるようになっている。
また、カタカナとひらがなで「けツ」や「ケつ」と付ければ、強引だが規制には引っ掛からなくなる。