概要
和名 | アレキサンドラトリバネアゲハ |
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英名 | Queen Alexandra's Birdwing |
学名 | Ornithoptera alexandrae |
分類 | 鱗翅目 アゲハチョウ上科 アゲハチョウ科 アゲハチョウ亜科 ジャコウアゲハ族 トリバネアゲハ属 |
前翅長 | 10~17cm |
開帳 | 16~28cm |
分布域 | パプアニューギニア東部オロ州 |
幼虫の食草 | ウマノスズクサ科のPararistolochia属 |
世界最大の蝶で、名前の由来はイギリスのアレクサンドラ王妃に由来。和名表記は「アレ"ク"サンドラトリバネアゲハ」とも。
「トリバネ」は文字通り鳥の羽を意味し、実際に鳥と見まごうほどの大きな翅が特徴。実際に発見当初は鳥と誤認されて猟銃で撃ち落とされたというエピソードもある。我々の知る美しい緑色の羽を持つ個体はオスで、地味な褐色の羽をしている方がメスである。因みにメスの方が一回り大きい。
パプアニューギニアの熱帯雨林に生息しており、ハイビスカスの蜜を好んで食べる。幼虫時代も体長12cmほどの巨大な芋虫で、食欲も相応に旺盛。しかし、仲間の事など考える事もなく葉を貪り尽くすため、成長の過程で多くの幼虫が餓死・成長不全に陥ってしまう欠点を持つ。その為、生息数が非常に増えにくい。
また、彼らの食するウマノスズクサ科は毒性が非常に強い為、強い幼虫以外は中毒死してしまう事が生息数減少に拍車を掛けている。(人間に有害なアリストロキア酸を含む。)
非常に大きいサイズ故に人間からすれば格好のターゲットになりうる為、高値で取引されやすい昆虫でもあり、熱帯雨林の伐採が追い討ちを掛けている事もあって絶滅が心配されている。
トリバネアゲハの仲間には、他にライトグリーンの巨大な羽を持つゴライアストリバネアゲハなどが属している。
創作作品では
- ゴルゴ13、1年半の蝶
用心深い標的を孤立させるために、標的が蝶マニアという事を利用するため、虫マニアの少年に雌雄嵌合体(右と左で羽が雄雌の色に分かれている)アレキサンドラトリバネアゲハの人工孵化を依頼し、一年以上もの準備期間を以て孵化した個体を標的のオフィスに送り、蝶を探すために社員を追い出し一人になった所を殺害。
尚、人工孵化を用いてもこのような個体を作り出すのは非常に骨が折れ、数万分の一ともされ作中ではマニアとはいえ標的がかなり狂騒している。
- どうぶつの森シリーズ
おそらく一躍知名度を上げた要因と思われるゲーム。
e+から登場しており、夏の日中に花の周りを飛び回る。スピードが遅くてサイズも大きい為か、レアな虫の中でも初心者向きの捕獲難易度となっているが、e+においては捕獲不可能な高さで空を飛ぶことが多く、狭い南の島でしか捕獲できないため入手難易度は高い。
ちなみに、「とびだせ」まではアレクサンドラアゲハ表記で、「あつまれ」から本記事と同じ表記になった。
おたすけムシとして登場。2016セカンド・サード及び激闘4弾に収録。表記は「アレクサンドラトリバネアゲハ」。
レアリティはSSR、属性はグー。おたすけ技は体力半分以下の時にグーで勝つと体力回復+3ターン継続回復を付与する効果の「リザレクトウィング」。
体力の伸びも大きいため優秀なおたすけムシ。
また、本ゲームに登場するおたすけムシの中で体長が280mm前後と最も大きい。恐らく翅まで含めて測っていると思われるが……。
関連タグ
オオゴマダラ:こちらは日本最大種の蝶。