概要
ATLUSのRPG『世界樹の迷宮』シリーズで皆勤賞を誇るモンスター。
紫色の翅を持つ蝶が数匹で群れを成した姿をしており、毒の鱗粉をばら撒いて冒険者を襲う。
弱そうな外見やネーミングとは裏腹に、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた名脇役である。
活躍の軌跡
世界樹の迷宮1&2
『1』と『2』では序盤に登場。作中初の毒の使い手であり、敵に毒を付与するスキルを持つ。
一般的なRPGにおいて毒という状態異常は基本的に微妙とされているが、この蝶は1回のダメージでHPの半分以上を奪う毒を浴びせ、新米冒険者を恐怖のどん底に陥れる。『2』では対象が全体化し、更に危険度が増した。
また、どちらの作品にも選択肢次第でこの毒吹きアゲハが現れる花畑のイベントがあり、数多の新米冒険者がこの地で畑の肥やしとなっていった。
世界樹の迷宮3
『3』では新職業「ビーストキング」の召喚獣として登場。
スキルレベルを上げると毒で与えるダメージを増やすことができるが、全体的に敵のHPが多い本作では、攻撃対象が単体ということもありやや微妙な存在。
…そして前作のことなどすっかり忘れた終盤になって、第1階層の隠しエリアで突然の出現。
その毒は何と適正レベルの冒険者を余裕で1ターンキルしてしまう。味方にすると大して強くないのに、敵になった途端にこれである。
ちなみに『2』と異なり毒は単体攻撃なので、速攻で倒せればその分だけ被害は少なく済む。
世界樹の迷宮4
『4』では前作と同じく終盤の登場に。
毒の威力こそ前作より低いが、対象が再び全体化。さらに後列に複数登場するケースが多いため速攻撃破が難しく、従来に比べて毒を喰らう危険性が大幅に増している。
他のシリーズ常連モンスターと比べて作品毎の浮き沈みの差が無く、シリーズを通して鬼畜モンスターの地位を守り続けている。
その安定ぶりは公式をして「さすがのアゲハブランド」とまで言わせしめた。
…しかしそのアゲハブランドにもついに暗黒時代が訪れる。
新・世界樹の迷宮
『新』は『1』のリメイクという事で再び序盤での登場に。花畑イベントもしっかり再現されている。
しかし『新』のメインコンテンツであるストーリーモードでは、何とレベル30台の熟練冒険者2人が主人公に付き添っているのだ。
さすがのアゲハも序盤敵としての能力では勝負にならない。
更に付き添いの片割れが戦闘開始時に敵全体を即死させるスキルを持ち、これを発動されると毒を撒く間すら無く一瞬で倒されてしまう。
かつてのトラウマの化身が0ターンキルされて儚く樹海に散る姿に唖然としたプレイヤーも多いだろう。
往年のアゲハさんの恐怖をどうしても味わいたい人はクラシックモードで堪能しよう。
新・世界樹の迷宮2
マップやイベントが刷新されたことにより、原作に登場していた花畑イベントがオミットされてしまい、かつての脅威はなりを潜めることとなった。
一方で樹海料理システムの存在によって本種も食材として利用できることが判明。レシピに採用された料理もズバリ「アゲハの姿佃煮」という名の、モンスターのフォルムがそのまま食卓に上がる衝撃的なもので、別の意味で存在感を発揮した。
世界樹の迷宮X
中盤のダンジョン「古跡ノ樹海」に登場。
一列を対象に毒の粉を振りまくが、毒の威力が大人しく、冒険者側のスキルも充実してくる頃合いなこともあって、他の作品よりも地味な印象となっている。
イラスト
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