概要
ゲーム『世界樹の迷宮』シリーズで皆勤賞を誇る名物FOE。通称「鹿」。
外観は枝分かれした角と大きなタテガミが特徴の鹿。赤く光る眼と、青地に白い模様の入った体表を持つ。
なお、この名前になったのは『世界樹の迷宮2』以降で、第1作の『世界樹の迷宮』とそのリメイクの『新・世界樹の迷宮』では「狂える角鹿」となっている。
主に迷宮の第1階層に出没し、そこらのザコとは段違いの攻撃力と耐久力、さらに混乱を誘発するスキルでもって、新米冒険者に草食動物の凶暴性とその脅威をすり込む。
一方でマップ上での行動パターンは「個体ごとに決まった巡回ルートを等速で歩き続ける」という至極単純なもので、相手の位置をよく見ながら動けば容易にやり過ごせる。
彼らは「FOEは倒すのではなく避けるもの」という迷宮探索のセオリーを身をもって教えてくれる存在でもあるのだ。
活躍の軌跡
世界樹の迷宮1
第1階層の2Fで登場。
プレイヤーが初めて遭遇するFOEであり、直前の警告を無視した冒険者たちを容赦無くhageさせた。
使用スキルの「混乱の叫び」は対象が単体で成功率もそこまで高くはないので、運が良ければ押し切れる可能性も無くはないが…。
世界樹の迷宮2
前作に引き続き、第1階層の2Fで登場。ただし初遭遇FOEの座は他に譲っている。
「混乱の叫び」に代わって習得した「困惑のステップ」は前作と異なりダメージ付きで、対象も2~3人に拡大。数多の冒険者を文字通り蹂躙した。
また、本作では上位種として、外見やスキルは同じだが能力値が一回り高い「激情の鹿王」が登場している。
世界樹の迷宮3
本作では第1階層も終盤の4Fでようやく登場。
能力値は2Fで遭遇するFOEと同等、さらに使用スキルがダメージ判定の無い「困惑の雄叫び」に変更されて従来よりも倒しやすくなった。
同じフロアに第1階層のボスが居ることもあって腕試しに利用されたりもするが、油断していると先制からの混乱で痛い目を見ることになる。
世界樹の迷宮4
下位種として仔鹿の姿をした「狂乱の幼鹿」が小迷宮のFOEとして登場。
FOEにしてはあまり強くないが、全て倒すと彼らの親と思しき狂乱の角鹿が入口に出現し、これまでとは打って変わってプレイヤーを執拗に追い回してくる。
だが肝心の強さのほうは攻撃スキルの「踏みつけ」が追加された程度で、準備を怠らなければあっさり倒せたりもする。
新米冒険者にトラウマを植えつける役割もうろつく跳獣に譲っており、やや影が薄い感は否めない。
新・世界樹の迷宮
1のリメイクである本作では、1と同様に第1階層の2Fで登場。名前も「狂える角鹿」と原作を踏襲している。ただし、混乱攻撃は「困惑のステップ」。
本作ではついに自慢の角を使った攻撃スキル「かちあげ」を習得し、「脚さえ封じれば何とかなるだろう」と高を括った冒険者たちを粉砕した。
新・世界樹の迷宮2
2のリメイクではあるが1Fから早々に登場、すなわち初遭遇のFOEである。
初遭遇時にFOEのチュートリアル解説が行われるのだがストーリーモードだとその前にアリアンナが満面の笑みを浮かべて「丸々と太っていて、ステーキにしたらとっても美味しそうですね!」と発言し、多くのプレーヤーに衝撃を与えた。
戦闘面では雷弱点、単体混乱の困惑のステップ、かちあげと新1を踏襲しており、攻略法も新1のものがそのまま通用する。
しかし、前作よりHPが600以上増加しているためかなりタフ(というより今作のFOE・ボスは全体的にタフ)。
予防の号令で混乱を無効化できるとはいえ、ある程度育ててから挑むのが吉(ピクニックなら初遭遇直後に余裕で倒せたりするが)。
ドロップ品は通常品が1層最強の軽鎧と靴の素材、レアドロップがhage回避に重宝する輪廻の角鈴の素材になる。また、食材として「鹿肉」もドロップする。鹿肉は和洋中各一種類ずつ、料理の食材になる。
その為、多くの冒険者から乱獲の対象にされている。哀れ。
鹿肉料理を出されたアリアンナは幸せそうである。
世界樹の迷宮X
4の小迷宮を再現した「小さな果樹林」にて再登場。幼体を倒すと突如現れてプレイヤーに迫ってくる原作の生態もそのまま。
メインとなる技は「困惑の雄叫び」「踏みつけ」「かちあげ」。足技と頭技を器用に使い分ける技巧派となっている。
更にHPが減ってくると呼び出される幼体「孝順な仔鹿」との連携攻撃を新しく習得。冒険者たちに新たなトラウマを植えつけた。