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概要

和名ジャコウアゲハ
英名Chinese windmill
学名 Byasa alcinous
分類鱗翅目 アゲハチョウ上科 アゲハチョウ科 アゲハチョウ亜科 ジャコウアゲハ族 ジャコウアゲハ属
前翅長45~65mm
開帳約10cm
分布域日本(秋田県~八重山諸島)、台湾、中国東部、朝鮮半島、ロシア沿海地方
成虫の発生期5~10月/年3~4化性
越冬態
幼虫の食草ウマノスズクサ科」(ウマノスズクサオオバウマノスズクサマルバウマノスズクサホソバウマノスズクサなど)

日本に分布するアゲハチョウの一種。

和名は、雄の成虫が腹端から麝香のような匂いを出すことに由来する。

成虫は雌雄で翅の色が異なり、雄は光沢のある黒色だが、雌は透け感がある明るい黄褐色である。

体は黒と赤の毒々しいまだら模様をしており、警告色の役割があると考えられている。

幼虫は黒の体色に白い帯と赤の差し色が入り、イボ状の突起がある変わった姿をしている。

危険を感じると、黄色の臭角を出す。

食草は主に有毒成分アリストロキア酸を含む有毒植物ウマノスズクサ類で、葉を食べることで体内に毒を取り込んで蓄積し、鳥などの天敵から身を守る。

食べた捕食者は中毒をおこし、中毒を経験した捕食者は、二度とジャコウアゲハを捕食しなくなる

食草が足りなくなると共食いをすることがある。

蛹は後ろ手を縛られた女性のようにも見えることから、「昔、姫路城で殺されたお菊の幽霊が、虫の姿を借りてこの世に帰ってきているのだ」とされ、オキクムシと呼ばれる。

成虫はウマノスズクサが自生する河川敷や農耕地、林縁、渓谷などで見られる。

成虫になっても幼虫時代の毒性は残っており、滅多に天敵に襲われないからか警戒心が低く、非常にゆっくりと飛翔し、素手で捕獲することも容易い。

地域によって五つの亜種に分かれており、形態が少しづつ異なる。

この記事で解説した特徴を持つ亜種は、日本本土に分布する原名亜種である。

  • 亜種一覧(原名亜種、屋久島亜種、奄美・沖縄亜種、宮古亜種、八重山亜種、台湾・中国南部亜種)

クロアゲハオナガアゲハアゲハモドキなど、ジャコウアゲハに擬態して身を守る昆虫も存在する。

関連イラスト

成虫♀成虫成虫♂
ジャコウアゲハ メスジャコウアゲハ黒死蝶
幼虫ウマノスズクサと幼虫・蛹・成虫
ジャコウアゲハちゃんジャコウアゲハの蛹ジャコウなふたり

関連タグ

アゲハチョウ

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