人物
スタジオぬえ所属のメカニックデザイナー。大河原邦男と並ぶ日本のメカニックデザイナー業の草分け的存在である。
特に加藤直之との共同デザインである宇宙の戦士のパワードスーツは機動戦士ガンダムなどのリアルロボットアニメの誕生を促している。
父親の仕事の関係から海上自衛隊横須賀基地に出入りする事が多く、その影響からミリタリーイラストを描き始め、「2001年宇宙の旅」を観た事をきっかけにSFイラストも手がけるようになっていった。
大学時代にSFクリスタルアートスタジオ(後のスタジオぬえ)を設立する。
アニメ作品に於いては、スタジオぬえ名義の物も含めて膨大な量のデザインをこなしており、巨大な戦艦などをデザインする際にはそのスケール感を表現する為に腕のストロークを使って大きな図版を描き、紙を何枚もつなげて絵を描いたり、ホワイトボードにマジックを使ってラフデザインを描いたエピソードまで存在する。
一方で、携帯電話やパソコンに必要性を感じない為所持しておらず、彼が手がけるデザインはデビューから一貫してアナログである。
SF理論のみならず科学・軍事・生物・建築など多分野にわたって知識を幅広く持ち、その博識を活かした兵器から動植物まで描き分けるデザインの幅広さや応用力の高さが特徴である。
美術全般の設定にも能力を発揮し、近年は作品のトータルの世界観を創造するコンセプトデザイナーとしての活動を主としている。
主な参加作品
- マジンガーZ(EDの透視図版/アマチュア時代)
- 宇宙の戦士
- 宇宙戦艦ヤマト
- 勇者ライディーン
- 超電磁ロボコン・バトラーV
- 超電磁マシーンボルテスV
- 無敵超人ザンボット3(キングビアルのデザインを担当)
- 銀河鉄道999
- 闘将ダイモス
- マクロスシリーズ
- 聖戦士ダンバイン
- 超時空世紀オーガス
- 重装機兵ヴァルケン2
- スーパーロボット大戦シリーズ(最新作のスパロボ30でもオリジナル戦艦『ドライストレーガー』のデザインを担当)
- ARMORED CORE for Answer
- TYTANIA
個展
- メカニックデザイナー宮武一貴原画展 (2015年)