概要
宇宙戦艦ヤマトシリーズに登場する暗黒星団帝国(「2199」シリーズではデザリアム)が運用している大型の多脚歩行戦車。
胴体に3本の細長い脚が備わった形状をしており、全高54mと非常に背が高い。頭部に触覚状のビーム砲が備わっている。
オリジナルシリーズ
パトロール戦車とともに地球占領軍の主力として投入され、迎撃に出撃してきた地球防衛軍の戦車の砲撃をあっさり弾き、逆に地球戦車を次々と破壊。そのまま都市へ侵攻し、ビルを破壊していく。
地球占領後は出番がなく、地球側が一矢報いる機会は無かった(パトロール戦車は終盤でのパルチザンの大規模反抗時に対戦車バズーカで破壊されるシーンがある)。
歩行式であることのメリットや弱点などは特に描写されない。ただ、没案では胴体下部にある地上降下用のノズルに直撃を食らって痛がるようにピョンピョン飛び跳ねるという描写もあったらしい。
PSゲーム版
『永遠に』の前半部分を原作とした『暗黒星団帝国の逆襲』に登場。デザイン担当は宮武一貴。
デザインが他の暗黒星団帝国メカと同様、有機的なものにアレンジされている。コックピット部は西洋甲冑の面の部分のようなスリットの入ったものになっている。
ゲーム内では、序盤で藤堂平九郎と参謀長が空間騎兵隊の古野間の手引きで逃走している途中で遭遇。弱点となる脚部の付け根を集中的に攻撃することで破壊し、転倒させ難を逃れる(背が高いのが災いしたのかは不明だが、転倒時に乗員も死亡した)。
瓦礫でも容易に移動可能な点で地球占領時は大いに活躍したが、大柄なことが災いして要り込んだ地形を利用してゲリラ戦を展開するパルチザン相手には手を焼かされており、そのため次作『二重銀河の崩壊』ではパトロール戦車以上に小さい「小型四脚戦車」の開発が行われている。
「2199」シリーズ
『ヤマトよ永遠に_REBEL3199』に登場。デザイン担当は明貴美加。
本作では「掃討三脚戦車ガバリア」という名称になった。
見た目としてはオリジナル版とPS版の中間のような感じで、シルエットはオリジナルに忠実だが曲面が多くしなやかな雰囲気になっている。
劇中では第2話で初登場。地球の新都湾岸部に出現したタイゲタ級大型輸送艦から多数降下し、そのまま海中を進んで都市まで到達。沿岸で待ち構えていた地球連邦陸軍の戦車の攻撃にもびくともせず、逆にビームによる薙ぎ払いでまとめて返り討ちにした。その後1機が都市内部を侵攻するが、空間騎兵隊の5式空間機動甲冑と交戦することになり、脚部を集中攻撃で破壊されることで行動不能にされる。
余談だが、前作『宇宙戦艦ヤマト2205』時点で「殲滅多脚戦車」というリメイク版新規メカの多脚戦車が登場する。これが掃討三脚戦車をスケールダウンしたような感じのものだったため、福井晴敏が「殲滅多脚戦車があるから(掃討三脚戦車を)新規に起こさなくても別にいいよね?」と聞いてみたところ、明貴氏は烈火のごとく怒ったとか。
関連イラスト
関連タグ
トライポッド:恐らく元ネタ。見た目はそっくりを通り越してほぼまんまである(一応ラフ稿だとトライポッドとは違う形をしていた)。
AT-AT:スターウォーズに出てくる歩行戦車。