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概要

宇宙戦艦ヤマト2205』で初登場した、空間騎兵隊パワードスーツ

装甲宇宙服の高機動化計画に、ガトランティス戦争で活躍した2式空間機動甲冑の運用データを取り入れて開発されたもので、2205年に制式化された。

2式に替わって『2205』以降の空間騎兵隊の主力兵器となっている。

スペック

  • 全高:2.09m(標準構成時)
  • 主装備
    • 背部ホバリング・ノズル
    • 分散型スラスター(全身分散配置)
    • 主スラスター(バックパック両側面)
    • 背部マスバランス制御アーム(走行用タイヤ兼モーメンタム・ホイール)
  • 主兵装
    • 装着火器(オプション)
      • 自衛用9mmパルスレーザー機銃(右腕)
      • グレネード・ランチャー×3(左腕)
      • ロケット弾ランチャー×2(左腕)
    • 携行火器
      • 12.7mm標準アサルトライフル
      • 30mm機関砲(分隊支援火器)

2式とは運用コンセプトが異なっており、サイズも性能も大きく異なる。

戦車や戦闘機のポジションに近かった(というか完全に某機動戦士だった)2式に対して、5式は明確に「歩兵」として位置づけられ、塹壕戦性能と空間機動性能が重視されている。

「歩兵」というコンセプトにすることで2式に比べてサイズダウンを実現し、基本的に生身の人間と同じ行動範囲で活動できるようになっている。

背面には展開式のアームの先端にモーメンタムホイール(重量のある円盤を回転させ、その反作用で姿勢制御する装置)を搭載しており、アーム稼働と併用し、ノズル噴射を伴わないマスバランスによる姿勢制御によって高い隠密性を実現している。

このモーメンタムホイールは地上走行時のタイヤとしても使用できるようになっており、脚部のクローラーと併用した三輪状態で陸上でも高い機動性を出している。また、劇中ではアームを展開して三脚にすることで待機中に着座姿勢で固定したりもしている。

各部にはノズルも備えており、流石に2式のような派手な空中機動戦はできないようだが、地上でもある程度のホバリングは可能。

武装は主に対空間機動兵器用としての対物火器となる。

2式と同様、両腕に武装を仕込むことができ、右腕にパルスレーザー、左腕にグレネードやロケット弾のランチャーを装備可能。

さらに携行武器として、12.7mm標準アサルトライフルと30mm機関砲を所持できる。後者はコスモタイガーⅡの機首機関砲と同口径であり、機動兵器や艦載機や小型艦艇を仕留めることができる威力を持つ。

武装は任務・作戦により適宜、変更される。

作戦現場への移動は主に兵員輸送艇や騎兵戦闘艇を使用するが、2式同様コスモタイガーⅡとの連携も可能。

開発したての2式では専用の装備が無く、主翼(の「NO STEP」と書かれた部分)にしがみつくという(飛行機をある程度齧った人なら噴飯物の)強引な乗り方となっていたが、5式では磁石のような吸着装置を用いて機体背面にくっつく方式となっている。

劇中での活躍

宇宙戦艦ヤマト2205

第65特別任務隊の装備として補給母艦アスカに搭載。

第2話では崩壊後の土星にて、コスモタイガーⅡと連携して衛星タイタンへの降下訓練を行った。

第5話ではイスカンダル星でのデザリアム艦隊との戦闘の最中、5式騎兵戦闘艇でガミラス避難民の救助活動を遂行する。

最終話ではキャロライン雷電の機体がコスモハウンドに乗り込み、作戦時にハウンドの下部ユニットをデコイとして落とす作業を担当するが、ユニット接合部のロックが故障で解除されなかったため、ノズルやクローラーをフルに使った力押しでロックを壊して落とした。

残念ながら本作では地上戦や白兵戦のシーン自体が少ないため、本機の戦闘シーンは無かった。

ヤマトよ永遠に REBEL3199

デザリアムのグランドリバースが地球へ降下した際、新都防衛のため出撃。

陸軍などと共同でグランドリバースを包囲するが、デザリアム軍との戦闘が始まった後、グランドリバース包囲に参加していた陸軍戦車部隊が軍上層部の内通者による内部工作で撤退してしまったため、空間騎兵のみで行動。

その後は新都内に戦闘の場を移し、街中を無遠慮に闊歩する掃討三脚戦車ガバリアに対して、脚部を集中砲火することで停止させた。

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