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斉藤始

さいとうはじめ

『宇宙戦艦ヤマト(さらば・2)』シリーズに登場する、地球防衛軍の男性軍人で空間騎兵隊所属。格闘のプロフェッショナルで、豪快で大胆だが根は真っ直ぐな性格。後のリメイク版2199劇場版や2202にも登場する。
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「技師長、慌てず急いで正確にな!」

CV:ささきいさお(さらば・ヤマト2)

CV:東地宏樹(2199・2202)

俳優:池内博之(実写版)


愛の戦士たち

概要

  • 所属:第12太陽系外周空母機動部隊 空間騎兵隊第1機甲師団中隊
  • 肩書:中隊長
  • 有段:柔道、空手、レスリング・・・・・・etc(計23段)

 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場した、地球防衛軍の軍人キャラクター。空間騎兵隊所属で、第1機甲師団の中隊長を務めていた人物。本来は全くと言っていいほど、ヤマトに乗艦するような接点は無かったと思われるが、佐渡酒造のスカウトによって参戦してきた・・・・・・が、実際は藤堂平九郎の差し向けた人物であり、表立って藤堂の名で参加することができなかった故に、佐渡が肩代わりしたと思われる(まして司令長官として、ヤマト叛乱を食い止める立場にあるだけに)。

 格闘家、或いは武術家として卓越しており、その腕前は、対宇宙人戦ことザバイバル将軍との戦闘で遺憾なく発揮された。


性格

 格闘に精通した、相応しい巨躯の持ち主で、言葉の荒い大食いのバンカラ男である。しかし、根が悪いわけではなく、気風が良い事からも部下の信頼も厚い人物。


経歴

 叛乱を起こしたヤマトに、特命を受けて隊員共々、ヤマトへ乗艦する。テレザート星での降下作戦で先陣を切って降り立ち、ガトランティス軍テレザート守備隊であるザバイバル将軍率いる戦車軍団と対峙した。生身の空間騎兵隊と、戦車軍団では圧倒的不利な立場に置かれたが、斉藤の奮迅で戦車を奪取し、それで時間稼ぎをしたり、古代進らの持って来た多連ロケット砲でザバイバルの戦車軍団を壊滅させた。その後、直接対決で互角に戦い、一瞬の差で勝利する。

 その後、デスラーの復讐戦の際には、強行接舷した際に乗り込んでいった。

 彗星帝国の都市への決死の突撃でも乗り込み、古代や真田志郎と共に心臓部である動力部へ到達する。そこで、真田と斉藤だけが残り、真田の動力部への爆破作業を援護する事となった。弁慶の如き姿勢で、動力部出入り口に立ちふさがり、ガトランティス兵を蹴散らしたものの、爆破作業完了時に、遂に傷に耐えかねて仁王立ちのまま倒れて息を引き取った。


ヤマト2

概要

  • 所属:空間騎兵隊第11番惑星派遣隊
  • 肩書:隊長
  • 有段:柔道、空手、レスリング・・・・・・etc(計23段)

 『宇宙戦艦ヤマト2』に登場。ただし、こちらでは第11番惑星所属の派遣部隊となっている。また、自ら叛乱を犯したヤマトへ乗り込むのではなく、第11番惑星でコズモダート・ナスカ率いる前衛艦隊の奇襲攻撃で惨敗したところで、辛うじて救出されて、そのまま旅に同行すると言う形になっている。

 また、ヤマト2では、後のTVシリーズに繋げるための、重要な役回りを担っていた。


性格

 性格は基本的に変わりはしないが、乗り込んだ事情などが異なっており、敵に敗北した事と部下を大勢失ったという屈辱があり、さらにはヤマト乗組員らの様子からギャップを受けたことによるストレスや不満があり、その鬱憤からか度々トラブルを引き起こしていた。

 しかし、基本的には兄貴肌である事に変わりは無く、部下からは慕われている。また、共に死線を乗り越えて行った相手を認め、古代に対しても、自分が年上でありながらもまるで兄貴の様だと心境を漏らしていた。


経歴

 第11番惑星で派遣部隊として駐留していたが、突然の艦載機攻撃を受け、基地は大打撃を被ってしまった。中には、気密性が破れてしまった事で凍結死する隊員も続出した。懸命に奮闘するものの、被害を出し続けていったが、すんでのところでヤマトが駆けつけ、個となくを得る。同時に、救出されてヤマトに同乗する事となった。旅の途中でトラブルを幾度となく起こしており、中には古代との殴り合いに発展したこともある。

 テレザート星では、空間騎兵隊という経験を活かして、ザバイバル将軍との戦闘に参加する。その後、急遽帰還する途上、第11番惑星の至近を通過する事を知り、立ち寄らせてほしい旨を古代に言うが、にべもなく断られる。ところが、古代の不器用ながらも「偵察」を名目にした降下を許可される。実はガトランティスの駐屯基地でもあり、基地殲滅の際には自分を置いていくよう古代に言うが、諦めるなとの声に応えて辛うじて着艦する(これが、より古代との隔たりを無くすこととなる)。

 決戦時に都市帝国へ乗り込み、都市動力部へと到達したが、ここで足を負傷した真田を置いていくわけにはいかないとして、斉藤のみが残って動力部爆破を試みる旨を古代に明かす。この際、古代のことを、年下だが兄貴の様に思っていたと告白し、銃撃の雨に晒されながらも爆弾をセッティングし、最後は命を落とすすんでのところで爆破スイッチを押して、命と引き換えに都市を機能停止に追い込んだ




星巡る方舟・ヤマト2202

概要

  • 所属:空間騎兵第7連隊
  • 肩書:隊員(星巡る方舟)→隊長(2202)
  • 階級:宙曹長(星巡る方舟)→三等宙尉(2202)→一等宙尉(戦死による二階級特進)

リメイク版でも変わらず空間騎兵であるが、初登場時は隊長格ではなく一隊員となっている。容姿もほぼそのままだが、左頬に十字傷が追加された。

『星巡る方舟』は第1作のリメイクのサイドストーリーという立ち位置であり、その作品では地球から発進したヤマトを目撃するという役回り。『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』のリメイクである『宇宙戦艦ヤマト2202』では、『ヤマト2』の設定に則り、第十一番惑星に配備された部隊として登場する。

プライベートの設定も少し追加されており、自身が所属する第7連隊の連隊長である桐生悟郎とは家族ぐるみの付き合いがあり、桐生美影からは兄のように慕われている。


性格

 義侠心に富んでおり、仲間想いでもある。劇中では戦死した仲間のドッグタグを握りしめて悔しそうな表情を浮かべたり、家族同然の桐生隊長を失った際に思わず叫んだり、仲間の死の間接的な原因(救援要請が届いていただろうに救助が遅れた)となった相手に食って掛かったりしている。


 戦後は反ガミラス感情を持つ人が多い中、特に彼らへの敵愾心は大きくないようで、ガミラス人の子供へも分け隔てなく接している(ちなみに小説版での永倉の場合は、戦時中はガミラスの正体がまだ分かっていなかったため、戦中に戦ったガミラスと戦後に出会ったガミラス人がいまいち結びつかなかったとしている)。


経歴

星巡る方舟

 第7連隊の一員として月面駐屯地に配備されていたが、ガミラスの攻撃によって駐屯地と連隊が壊滅(ちなみにTV第2話でヤマトを爆撃したのと同じ部隊によるものである)。ヤマトを見送った後の戦艦キリシマによって救助されるが、生き残ったのは斉藤を含めわずか5名のみ。救援が遅かったせいで家族のように慕っていた桐生連隊長も死亡してしまったため、キリシマに乗艦していた土方竜を艦長と勘違いして食って掛かる。その直後、彼が艦長ではなく空間防衛総隊の司令官と知らされ、彼の口から自分たちがある任務に就く特務艦の護衛だったと語られて自分たちの救助がついでだったことに憤るが、救助直前に目撃した艦を思い出し、それが人類を救うための艦「ヤマト」であることを教えられる。

 地球に帰還後に第7連隊は解体され、斉藤たちは治安部隊に配備されたが、暴徒とは言え同じ地球人に銃を向ける毎日は彼の心を痛めつけ、人類絶滅まで残りわずかとなった頃には司令部に押し入って土方に直談判しに来たほどだった。そしてその時、コスモリバースシステムを手に入れて地球圏へと帰還するヤマトからの通信が入り、物語が締めくくられる。


2202

 戦後復興が進み、国連統合軍が地球連邦防衛軍に発展的解消を遂げて再建されていく中、その一環か何故か解体されたはずの第7連隊が復活しており、その隊長を務めている。

 第十一番惑星に駐留しており、土方竜の指揮下で、防衛部隊として活動している。民間の開拓民とも交流しており、クリスマスにはガミラス軍の送別会と地球軍の歓迎会を兼ねた盛大なパーティーが開かれていたが、ちょうどその時ガトランティスの襲撃が始まる。空間騎兵隊は総出で防衛にあたるが多勢に無勢で追い詰められてしまい、救援を求めるため永倉を惑星から脱出させることを決める。永倉を送り出す際には、発進口付近で小銃により敵機で妨害し、永倉機に発進直後デスバテーターの爆撃を受けて戦死したかと思われた。しかしその後渓谷の橋の上で目を覚まし、直後に襲ってきたニードルスレイブに包囲され万事休すと思った際、永倉が連れてきたヤマトが出現して救出される。

 救出後、波動砲の使用を躊躇い、あげく敵にとどめを刺さなかったヤマトの戦いぶりを見て、ヤマトのことを「腑抜け」と評し、惑星シュトラバーゼで避難民とともにヤマトを降りて地球に戻り、別の艦でガトランティスとの戦いに赴こうとする。しかし、そこで起こった事件によりなし崩しにヤマトに残留。その後、空間騎兵を含む新乗組員たちもテレサの啓示を受けたことで、ヤマトの一員としてまとまる。しかし、その時斉藤が見たのは親しい人ではなく謎の影だった。波動砲を使わない古代には度々苦言を呈していたが、ともに過ごすうちに気持ちだけは多少理解していた模様。

 テレザート上陸作戦時は二式空間機動甲冑で敵艦隊をかく乱、上陸後はザバイバル陸戦師団と交戦し、最後はザバイバルと肉弾戦を繰り広げて勝利する。テレザート解放後、テレザリアムで古代たちと一緒にテレサと邂逅し、直後に現れたデスラーとの交戦の末捕虜となってしまうが、キーマンの手引きにより無事ヤマトに帰還する。そして、太陽系に戻ってガトランティスとの決戦に臨む。



以下はネタバレ。
























 実は第十一番惑星の戦闘(前述したデスバテーターの爆撃を受けた時)において既に死亡しており、ガトランティスの蘇生体として蘇った存在だった。本人に自覚は全くないが、視覚や聴覚がズォーダーとリンクしており、ヤマト側の作戦を漏洩してしまっていた。さらにテレザートから地球へ帰還する途中、操られて遊星爆弾症候群の特効薬を制作し、営倉に囚われている桂木透子に渡す。透子はこの薬で遊星爆弾症候群の息子がいる加藤三郎を揺さぶり、ヤマトを窮地に陥れさせる。

 透子以外のスパイの存在が確定的になり、空間騎兵にいる可能性が高いと知らされた際には永倉を疑っていた(脚本より)が、デスラー艦との戦闘時にニードルスレイブが自身を友軍判定したことによって自分こそが蘇生体だったことを察する。絶望した斉藤はせめて人間爆弾にされないよう艦外へ飛び出して自殺を図るが、永倉に説得されて再びヤマトへ戻る。そして波動エンジン内に籠り大量の放射線を浴びて自爆機能やズォーダーとのリンクを破壊し、余命幾ばくも無い状態で最後の決戦に臨む。

 機動甲冑を装備し、コスモタイガーにしがみついて都市帝国中枢へ突入。その後都市帝国が滅びの方舟として目覚めようとした際には、波動掘削弾で破壊を試みようとするクラウス・キーマンのツヴァルケの背に飛び乗り、敵機の迎撃を担う。やがて限界を迎えた斉藤は仁王立ちした甲冑の中でそのまま死亡。キーマンとともに滅びの方舟のコアへと飛び込んでいった。


余談

肩書と階級

 『2202』で連隊の隊長を務めている斉藤だが、『2199』のように現実の軍隊に則るなら階級が全く足りない

 というのも、連隊長というのは現実の軍隊では中佐大佐の階級を持つ人間が充てられる職である。海軍で言うなら戦艦の艦長クラスであり、山南修辺りの階級の人物がなるもので、それを斉藤がなるのはヤマトで例えるなら太田や相原が艦長をやっているようなものである。しかも斉藤が三尉に昇進していることが判明したのは最終話で、それまでは曹長と認識されていたので、軍知識を少し齧った視聴者には士官ですらないのが連隊長という天地がひっくり返ってもあり得ない状態に見えていた。それでもやっぱり連隊長は少尉クラスの人間がなる職ではない。

 最初から「階級?なにそれおいしいの?」な作品なら別にいいのだが、自衛隊の協力まで受けてそこら辺をきっちりしていた『2199』の続編であるため、この雑さを気にした人は多かった模様。しかも『2199』の遺産を食いつぶすように第7連隊という部隊名を半端に流用していたのでなおさら(ついでに付け加えるなら、『星巡る方舟』に登場した桐生吾郎の階級はしっかり一等宙佐(大佐)である)。

 ちなみに劇中ではっきり「連隊隊長」と名乗ってしまっているが、理解しているスタッフもいたのか公式サイトやパンフでは隊長と書かれていない。斉藤の階級に関しても判明したのが最終話であるあたり、少しでもギャップを減らそうとした後付け昇進な気がしなくもない(あくまで想像だが)。

 この人事に理屈付けするとしたら、

  • 「連隊隊長」とは名乗ったが「連隊長」とはギリギリ名乗っていないので「連隊(の中の一部隊の)隊長」だった説(『さらば』で斉藤が師団中隊長と名乗ったのを同じパターン)。
  • 国連宇宙軍から地球連邦防衛軍への組織改編の中で規定が変更された説。
  • 深刻な人手不足からくる超法規的特別人事説。

などが考えられるが、2番目がさすがに軍が心配になるレベルの無理筋で、3番目はだったらそもそも第7まで連隊なんか作っていないと思われるので、1番目が最も妥当か。


スパイ活動

 完成映像では大幅に話の展開が変わったため分かりにくくなっているが、第13話のゴーランド艦隊戦で斉藤はズォーダーに情報を流している。

 元々の脚本では、ヤマトは敵との戦力差をカバーするために陽動と奇襲と潜入工作活動を用いていた。航空隊で敵艦隊を陽動した後、ヤマトで側面から奇襲。さらにヤマト自身も陽動を兼ねており、本命はヤマトが敵艦隊を引き付けている間に工作部隊がテレザートへ潜入し、テレザートを覆う岩盤の爆破作業を行うというものである。しかし、作戦が漏洩したため、航空隊は陽動に陽動で応えられ、ヤマトは奇襲するつもりが逆に奇襲され、工作部隊は地上基地からの猛反撃を受けてしまう、という展開だった。

 キーマンが桂木の捕縛で「もう情報が漏れることはない」と安堵したのも、ヤマトの作戦会議後にズォーダーが「ゴーランドに伝えよ」と言ったのも、ゴーランドが「戦いが始まる遥か前に布石は打たれている」と言ったのも全部この名残。さらに脚本では桂木が捕まったままにも拘わらず作戦が漏れたことにキーマンが混乱する描写もあり、スパイ斉藤の伏線となっていた。

 完成映像では機動甲冑の無双と破滅ミサイルのごり押し戦闘に変わってしまったため、伏線も何もあったものではなくなってしまった。ついでにいうと当話はそれ以外にも鶴見二郎の戦死に繋がる負傷描写がなくなったり、波動掘削弾の出番が無くなったため名前だけ最後に唐突に出てきて視聴者を混乱させたりと、肉を全部削ぎ落として骨しか残さなかった(むしろ代わりに腐肉を付け足した)とでも言えるほどの改悪を受けている(もっとも他の話数も大なり小なりそんな感じだが)。


放射線を浴びる処置

 斉藤がズォーダーの鎖を断ち切るために放射線を浴びるというのは、第2話でローレン・バレルが言っていたガトランティス人捕虜の自爆を防ぐためにガミラスが行っている処置である。

 本来は第9話のシュトラバーゼの事件の際にキーマンから処置の内容が語られるはずだった(自爆を防ぐ手段は知っているものの、普通の人間に行うと逆に死んでしまうため、誰が蘇生体か分からないことには実行できないという展開)のだが、尺の都合などで省略された。なので斉藤が波動エンジン内で何をしていたのか分からなかった視聴者も多いと思われる。

 ちなみに小説版のシュトラバーゼの事件ではちゃんと描かれているので、小説版を読んだ人なら辛うじて分かったかもしれない。


最期

 都市帝国攻略に多大な影響を与えた原作と異なり、2202では滅びの方舟を一瞬だけ停止こそさせるものの、すぐさま再起動してしまう(再起動後が原作の超巨大戦艦に相当するのだが、続きがあったものの都市帝国自体には勝利した原作と、方舟の進化を阻止しようとして結局阻止できなかった2202では、中身が全く異なる)。このことから斉藤(とキーマン)は犬死ともよく言われる。

 一応脚本では、コアにひっかき傷程度の損傷は残しており、そこにヤマトが特攻すれば地球の人々が逃げる時間を稼ぐくらいのダメージは与えられるのではないかと古代を奮起させるという流れがある。実際にヤマトをぶつけて効果があったかは不明だが、この行動がテレサを出現させる最後の鍵となったことから、斉藤たちの行いはそれなりに影響は残したと言えるかもしれない。もっともどちらにしろ本編じゃ省略されたが…


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宇宙戦艦ヤマト 宇宙戦艦ヤマト2199 宇宙戦艦ヤマト2202 空間騎兵隊

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