概要
『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2』に登場する白色彗星帝国(ガトランティス)の主力攻撃機。
カブトガニのような形状をしている。
名前の由来は恐らくアメリカ軍の艦上雷撃機TBDことデバステーターであろう。
因みにデス・バテーターと区切りたくなるが、実際にはデスバ・テーターである。
劇中ではバリエーションとして、大型長距離艦上戦略偵察機という機体も登場する。
性能
- 全長:48.1m
- 全幅:41m
- 乗員:5名
- 武装
- 12連装回転砲塔×1
- 20mmパルスレーザー砲×12
- 胴体下部ミサイルラック×8
- 胴体下部ミサイル弾倉×1
スペック表を見ても分かる通りかなりでかい(B-29を超える)。これで艦載機だというのだから驚き(大きさに関しては作画の都合で多少変動する)。
巨体に見合わぬ機動性を有しており、『ヤマト2』第1話でコスモゼロと交戦した際には攻撃を軽々と回避している。
活躍
さらば宇宙戦艦ヤマト
冒頭での白色彗星帝国がとある惑星を侵略するシーンで初登場。
高速中型空母から発進し、地表の都市へ大規模な空爆を行った。対空迎撃をものともせず理不尽なまでの圧倒的な暴力によって都市を蹂躙していく様は、白色彗星帝国の恐怖を視聴者に植え付けた。
ただしこの後の出番は大したものが無く、地球艦隊とバルゼー艦隊の戦闘シーンに序盤で先鋒としてイーターⅡとともに出撃するも、ショックカノンの弾幕によって次々と撃墜され、ロクな被害を与えることもできずに全滅されている。
宇宙戦艦ヤマト2
第1話でヤマト率いる外周艦隊にナスカ艦隊所属機が威力偵察を実行。ヤマトを含む艦艇3隻を損傷させる。
当時のヤマトのレーダーでは捉えきることすらできず、迎撃に発艦した古代進のコスモゼロすら翻弄した。
続いて第11番惑星で地上攻撃を行ったほか、接近するヤマトにも向かうが、パルスレーザー砲で撃滅される。
第9話ではゴーランド艦隊麾下のデストール艦隊に所属する特別機動工作班の機体をヤマトが鹵獲し、パイロットの1人であるメーザーを捕虜にする。メーザーはその後脱走し、デスバテーターでデストール艦隊へ帰投するが、捕虜になっていたものは引き取らないと受け入れを拒否された結果、反転してヤマトへ体当たり攻撃を仕掛けた。この時、自身を仲間として迎え入れようとするヤマトの呼びかけにメーザーも思うところがあったのか、わざわざ軌道を変えて装甲の分厚い側面から突っ込んでいる。
第20話では、地球艦隊への先鋒として航空隊による攻撃を仕掛けるため、ゲルン提督の空母艦隊から出撃準備を行っていたが、ヤマト率いる空母部隊の奇襲を受け、デスバテーターはまともに発進もできないまま空母諸共宇宙の藻屑へと消えた。
リメイク版
『宇宙戦艦ヤマト2199』『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場する(最初の『2199』ではファンサービスのゲストメカ扱いのため、詳細な設定が付いたのは『星巡る方舟』から)。
名称が「甲殻攻撃機 デスバテーター」となった。
また、『星巡る方舟』において名称の由来が設定されており、神話時代のガトランティス民族が鏃に用いた甲殻生物「デスバテトリゴス」が、名称と機体形状の由来とされている(ただ、『2202』でのガトランティスの設定が変更されたため、「神話時代のガトランティス民族」なるものの存在は疑念視される)。
性能
- 全長:16.2m
- 乗員:3名
- 武装:
- 速射輪胴銃塔×1
- 前方機関銃×8
- 空対空ミサイル×6
- 対艦用大型ミサイル×1
全長は16.2mと原作よりもかなり小型化(コスモゼロやコスモタイガーⅡより小さくなった)。
武装の種類は基本的に原作と変わらないが、内装式の大型ミサイルの設定は無くなり、代わりに外装式の大型ミサイルを1発装備している。
『2202』ではニードルスレイブを搭載している描写もある。
分類は戯作同様攻撃機だが、本シリーズではデスバテーター以外の航空機が登場しないため、ドッグファイトも行っている。
活躍
宇宙戦艦ヤマト2199
第10話で次元断層内で山本玲のコスモゼロが飛行している際、漂流している機体が一瞬だけ画面を横切る。
第11話でのガミラス艦隊とガトランティス艦隊の戦闘シーンでは、被弾寸前のナスカ級空母から発艦する機体が確認できる。発艦直後に母艦が轟沈しており、その後は不明。
星巡る方舟
大マゼラン銀河外縁を航行中のヤマトにキスカ搭載機が初撃を加える。続けざまに第2波攻撃を行うが、ヤマトの反撃により防がれ、飛び散った破片でデスバテーターも破壊される。
その後、再出撃した編隊がミサイル攻撃を行うも迎撃され、射出された爆雷の爆発に巻き込まれて全滅する。
終盤の決戦時にはメガルーダ搭載機が惑星制圧に発進するが、ヤマト・ガミラスの合同航空隊に撃滅される。
キスカ搭載機は敵艦隊に側面から攻撃を仕掛けるため出撃しようとしていたが、敵航空隊の襲撃に対応するため直掩機の役目に回り、根本機を撃墜するなどの戦果を挙げたが、最終的に全滅させられた。
宇宙戦艦ヤマト2202
第1話ではテレザート星の地表へニードルスレイブを投下する。
その後、場面変わって地球・ガミラス艦隊との戦闘シーンではナスカ級から発艦するも、ゆうなぎのミサイル攻撃で尽く撃墜される。
第3、6話ではコズモダートの前衛艦隊から出撃した機体が第十一番惑星を空襲し、都市を瓦礫の山へと変えていった。
その後しばらくは大した出番が無かったが、第21話でアポカリクス級航宙母艦から大量に発艦。ローレン・バレルのゼルグート級にミサイルの雨を降らせるが、ドレッドノート級3隻が盾となり防がれる。
第23話では黒いアポカリクス級から黒いデスバテーターが発艦し、地球上での対地攻撃を行った。