「危険な火遊びだと、ご忠告しておきましょう」
CV:てらそままさき
概要
『宇宙戦艦ヤマト2202』に登場するガミラスの新規キャラクターの1人。続編でも引き続き登場。
ガミラスの地球大使として派遣される。文官肌で思慮深い人物とされるが、時には剛腕とも言える外交手腕を発揮する。
部下に地球駐在武官のクラウス・キーマン中尉がいる。
現在は文官であるが、かつてはガミラス軍の情報部(ミレーネル・リンケがいた部署と思われる)に所属していた。
容姿は紫色の髪で顎鬚と繋がっているが、こめかみ部分は白くなっている。
文官ということで軍人系の緑系とは異なる茶色の制服を着用。また、靴は他と異なりブーツではなく通常の靴を履いている。
プロフィール
役職 | ガミラス星地球大使 |
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人種 | ガミラス人 |
性別 | 男性 |
生年月日 | 2152年2月14日(地球暦換算) |
経歴
宇宙戦艦ヤマト2202
初登場は第2話。地球がガトランティス兵士の捕虜を取ったと知った際に、自爆することを察して調査の中止を発したが間に合わなかった。地球の現状に対して非常に危惧しており、アンドロメダを始めとするアンドロメダ級の進宙式に同席した際には「危険な火遊びだとご忠告申し上げておきましょう」と藤堂平九郎や芹沢虎鉄に釘を刺している。
その進宙式の後、テレサの声を聞いた可能性のあるヤマトクルーの同行を調査し、キーマンを介して地球軍の手が掛かる前に秘密裏に古代進との面会を求める。
古代との面会したバレルは、テレサは生者には決して辿りつけぬ次元の挟間に存在する、精神体的な存在であるという各国家間に纏わる伝説を語り継いだ。そして「テレサに呼ばれた者はあるべき未来に従って為すべきを為す」と、古代にテレサのテレザート星を目指すよう促す。さらに彼は地球の抱え込んだ闇『時間断層』の存在を敢えて古代に教え、ガミラスと共に経済・軍事の拡充に走る地球の現状を改めさせ、尚且つテレザート星へ向かう決意を固めさせる。
ヤマトクルーが反乱をしてまでテレザート星へ向かおうと出発した後は、地球軍や地球政府に掛け合い、ヤマトの行動を政府に追認させ、反乱を無かったことにさせた。
この時、時間断層の存在を知った者を無暗に追い詰めると告発される危険があるという名目で説得している。大統領からは
「その時間断層は、ガミラス大使館の関係者から漏れたとの噂もあるが?」
と牽制されるが
「それが事実なら大変なことです。徹底的に調査しなくては!」
とのらりくらりと受け流す大胆な立ち回りを演じた。
その後しばらくは出番が無かったが、第16話で再登場。そこで、何故バレル(ひいてはガミラス)がヤマトの反乱の助長や手助けを行ってきたのかが明かされた。
彼がヤマトを支援したのは、ガミラス国内で暗躍する『旧デスラー体制派』の首魁の正体を突き止めるためである。デスラー体制派もまたテレサの力を狙っていたため、キーマンがスパイとして潜り込み、テレサの力を手に入れるという功績を上げれば、首魁へ辿り着くことが可能と踏んだ。
そこで、テレサの力を手に入れるために「テレサに呼ばれた艦」であるヤマトを利用したわけである。
バレル達の目論見はアベルト・デスラー率いる艦隊の出現によって多少狂うも、テレザート星を制圧したことで予定通りデスラー体制派の首魁が接触してくる。
そして、その正体が死んだと思われた旧デスラー親衛隊長官ハイドム・ギムレーであることを突き止めると、キーマンはバレルに報告。それを受けたバレルはガミラス本国のレドフ・ヒスにその次第を報告し、ギムレーらガミラス本国に留まっていたデスラー体制派を一掃するのに貢献した。
デスラー体制派の摘発と言う密命をやり遂げた彼は、以降は純粋に地球大使として活動していくことになる。
土星沖海戦で地球の主力艦隊がガトランティスに敗北したことを受け、フォムト・バーガーらガミラス本星からの増援艦隊を率いて火星絶対防衛線に参戦。その際にドメラーズⅢ世を想起させるような灰色地にアケーリアス模様が施されたゼルグート級を旗艦としていた。(元軍人とはいえ大使という文官でしかないのに、どういうわけで軍権を掌握しているのかは謎であるが)
ガミラス艦隊は火星絶対防衛線に陣取り、火星へワープしてきた白色彗星とガトランティス艦隊を地球艦隊とともに迎え撃つ。だが、相次ぐ激戦により麾下の艦隊を半数以上喪失し、旗艦すらも敵の攻撃を受ける直前に陥ったため、地球艦隊にその場を任せ戦線より後退した。
その後、ヤマトが白色彗星内から帰還し、波動実験艦銀河から装備の移設を行っていた際に、旗艦艦橋にてキーマンと会話している。
ガトランティスの滅びの方舟との最終決戦では再び援軍として駆け付け、ヤマトが滅びの方舟に突入している間の地球の防衛を引き受けた。
戦後も引き続き地球大使として活動していくが、半年後に滅びの方舟と刺し違えたヤマトが高次元世界より帰還し、戦死したと思われた古代と森雪が高次元世界に取り残されたまま生存していることが判明。
その救出に時間断層の破棄が必要と分かると、両名の救出か時間断層の存続かの決定を国民投票に委ねるよう地球政府と交渉した。
そして投票の結果、古代と雪の救出が選択されたのだった。
宇宙戦艦ヤマト2205
引き続き地球大使として活動。本作ではガミラスとボラー連邦がガルマン星を巡る諍いを端に戦争直前という不穏な星間情勢の中、「地球は平和国家である(だから戦争には加担したくない)」という喧伝のためにガミラス、イスカンダル両国へ派遣される使節団の一員となり、芹沢、山南とともに第65護衛隊旗艦となったヤマトに乗艦する。
しかし、航海の途中にガミラス星崩壊の報が入り、状況確認に追われる。
ガミラスを襲撃した謎の勢力と下手に戦火を交えたくない地球の意思については理解を示していたが、第65護衛隊が命令無視でイスカンダル星へ救援に向かった際には内心嬉しそうな様子を見せながら見送った。
その後は、命令違反を犯した第65護衛隊の面々の立場を保証する算段を立てるために地球へと帰還した。また、設定では帰還後に地球を始めとする宇宙各地に生存する全ガミラス人を新天地たるガルマン星へ迅速に移民させる計画にも着手しているとされる。
ドラマCD
『2202』のBDのAmazon購入特典であるドラマCD。バレルは第1、2、6巻にて登場。
シリアスたっぷりな本編とは別の、ギャグ満載の内容である。そのため、本編とはギャップを放ちまくりのバレル大使とキーマンがコメディを放つ。
第一章『食いしん坊』
彼が初めて地球へ赴いた話が収録されている。地球大使として赴任した時のインタビューにおいて、『ガミラス一の地球通』を目指していることを告白する。
ところが、記者陣からメルダ・ディッツが食したパフェの情報を何処から聞いたのか持ち出され、「地球通を目指す大使ならご存知かと?」と質問された際に
「パ⤵フェ⤴エエ?」
という何とも言い難いイントネーションで言ってしまったがために、瞬く間に地球人達にネタにされてしまう。
その証拠に・・・・・・
- 何あのガミラス人、口ばっか
- 下調べ全然できてないじゃん
- 地球のこと舐めてんじゃないの?
- パフェって言った時のアイツの顔見た? 青ざめてたぜ(笑)
等と言われてしまう始末であった。
そこで次なる質問攻めに備えるべく、キーマンが様々な食文化の代表的な代物を取りそろえるが・・・・・・。
第二章『YOUは何しに地球へ?』
今度は地球人に変装してお忍びで地球へ降り立ち、キーマンを連れて猫カフェ(犬もいる)へと足を踏み入れる。すっかり本編の思慮深いキャラクター像は無くなっており、どこからどう聞いても単なる猫好きな中年オヤジそのものである。呆れられるキーマンを余所にして、ザルツ星の猫に使われる特殊な粉末(要はマタタビの様な物)で猫に取り囲まれたいという願望を果たそうとするが、辛うじて常識を残したキーマンに止められる。だが、そこで粉末が誤って変装ブレスレッドに掛り、尚且つ黒目がちな猫たちににじり寄られて・・・・・・。
第六章『帰ってきたガミラス大使のヤマトDEデート・声優さんいらっしゃい』
偶々火星のコロニーでのイベントに来ていた『美少女ファイター・イチゴカキゴーリ』というアニメの声優たちを救助したため、ガトランティスとの決戦に赴くヤマトの慰労のために、ヤマト艦内でのイチゴカキゴーリショーを目論む。
が、推しキャラが山本玲と似た声だということがバレたくないためにショーを阻止せんとするキーマンに時間稼ぎとして艦内横断ウルトラクイズ(可能性は低いが下手すると艦外=宇宙空間に放り出される割と危険なクイズ)に強制参加させられて・・・・・・。
大使の迷言
「ではガミラスでも流行れば、ガミラスロールとか」(カリフォルニアロールの存在を聞いて)
「離せ、クラウス! 猫好きが想う事は1つ、猫にモテること!!」(マタタビもどきを手にしながら)
「プロデューサーと呼んでもらおうか」(ノリノリの軽い口調で)