「君は良い腕をしている」
概要
CV:伊藤静
- 所属:大ガミラス帝星銀河方面第707航空団
- 配属:メルトリア級航宙巡洋戦艦<EX178>
- 階級:少尉
- 愛機:空間格闘戦闘機DWG262<ツヴァルケ>
- 認識番号:3817529
- 年齢:地球年齢に換算で19歳
宇宙戦艦ヤマト2199に登場する、大ガミラス帝星の新規女性キャラクター。ただし全くのオリジナルと言う訳ではなく、オリジナルヤマトにて捕虜となったガミラス兵パイロットのオマージュと考えられる。リメイクに際して、この捕虜パイロットを女性に変更し、なおかつ、物語中では異文明同士の相互理解という重要な役割を担う事となった。
メルダは銀河方面軍第707航空団所属で、メルトリア級航宙巡洋戦艦EX178に乗艦するガミラス人の女性パイロットとして、リメイクに登場。航宙艦隊総司令官ガル・ディッツ提督の娘でもある。
外見は、真ん中分けの赤いセミショートヘアで、前髪からアホ毛が逆立った髪型が特徴的である。正々堂々とした性格をしており、軍人の家系に生まれたことを誇りに思っている模様。
性格
ガル・ディッツ提督の娘として(寧ろ軍人の娘か)生まれて育った故、性格は堂々としている。単身でヤマトの交渉役に向かっても一度たりとも臆する事は無く、常に堂々たる姿勢で交渉役を果たしているなど、親の影響をまともに受けているのが窺える。
ただし、純潔ガミラス人としての思想も染み込んでおり、ガミラスに帰順した国家の人間達を「青き肌を持たぬ者達」や「劣等人種である」等と、ガミラス臣民特有の教育思想が観て現れていた(もっとも、この時は交渉役のメルダに対して、保安部が銃を向けて出迎えてきたこと、又は古代自身が銃を携帯したまま交渉を始めてしまった事に対する不満、不信、から来ていることも考えられる)。また頑固でもあるようで、ヤマトの捕虜になった経緯などを一切口にする事は無かった。
正々堂々としている一方で女性らしい一面も垣間見せている。ヤマトの食堂で大マゼランパフェを食した時の大げさな感動振りや、ユリーシャ・イスカンダルに「可愛いね」等と発言されて頬を赤くし、果ては鹵獲したツヴァルケを赤く塗装して欲しいとの話題に触れられて、恥ずかしげだったりと、古代の言う「メンタリティは同じ」であることを証明している。
人間関係
家族関係にはガル・ディッツしか明かされていない。親子関係は至って普通のようであるが、ヤマトに捕虜となった時の経緯を何一つ話さなかった事で、ガル・ディッツが「親不孝者め」と呆れていた。なお公人としては「提督」と呼んでいるが、それ以外の呼び方は確認できていない。
直接の上司は2人いる。1人は帝星の司令部にいるカウルス・ヘルダー中佐。ただし、親衛隊に連行されてしまっており、それをメルダは偶然に目撃してしまった。ヘルダー中佐自身は何も問題は起こしていないようで、親衛隊の傍若無人があったようである。
もう1人は、航宙艦<EX178>艦長のヴァルス・ラング中佐。二等臣民扱いのザルツ人艦長だが、誇りある軍人としての姿勢を持ち合わせている。その為か、メルダはラング中佐は約束を破らぬ武人として見ていた模様(異次元脱出時に、牽引ビームが途中解除された時の動揺振りから推察)。
古代進とは、交渉の場で顔を合わせて以来、彼に対する印象は良い模様。別れ際に握手を差し出すなど、地球人(特に古代か)に対して多少は理解していた印象がある。因みに小説版では、古代に対して表情を赤らめる描写がある。23話で古代が森雪の救助のために勇んで出撃する際、なにかを思案するなど少なくからず思うところはあったようだ。
山本玲とは、次元断層の一件で殺し合う事態にまで発展してしまったものの、不思議と自然に打ち解けあうようになっていった。しまいにはユリーシャも交えての女子会の様な会話にまで発展するなど、本作での「異文明の相互理解」という1つのテーマを体現する役目を果たしている。
経歴
第10話で「EX178」と「ヤマト」が次元断層へ落ち込んだ際、連絡係兼人質として「ヤマト」へ乗り込んだことにより、地球人と最初に接触したガミラス人となった。ヤマト乗組員が、ガミラス人の容姿が自分たちにそっくりなことに衝撃を受けていた。
メルダは、開戦時に宣戦を布告せず先に火蓋を切ったのはテロン(地球)側であると主張したため(実際、それは間違ってはいなかった)、ヤマト乗組員の反感を買うが、その後母艦である「EX178」が功を焦ったグレムト・ゲールに撃沈され、撤退命令を出さずに逃げてしまったため、そのまま「ヤマト」に同乗することになる。
同じ戦闘機パイロットである山本玲とは敵同士でありながらもどこか共感できるところがあるらしく、艦内で取っ組み合いになった際には「私達の間にこんなものは必要ない」と彼女から奪った銃を律儀に返したりしている。
惑星レプタポーダの反乱後、ガミラスの連絡要員として再びヤマトに乗艦する。
この時には地球のスイーツを食べて「こんな美味しいものがあったとは!!」と感動していたり、玲やユリーシャとガールズトークに花を咲かせたり、鹵獲されていたガミラスの戦闘機を自分の専用機と同じ赤い色(彼女自身の軍服の色も赤いため、何かしら思い入れのある色なのかもしれない)に塗装するよう山本を通して戦術科に依頼したりと、彼女のちょっとかわいい一面が見られる。
ガミラス本星での決戦時にもヤマトの航空隊と共に作戦をサポート。
そしてイスカンダル到達後はユリーシャの従者としてイスカンダルに残ることとなった。
2205でも引き続きイスカンダルに在住しており、デザリアムによる襲撃からイスカンダルに避難して来た移民船団を孤軍奮闘で守っておりデスラー艦隊とヤマト含む地球の第65護衛隊の航空隊が来るまで持ちこたえている。デザリアムとの最終決戦では山本と相変わらずの連携を見せておりイスカンダル崩壊後は、フォムト・バーガーの航空隊に入ったようである
備考
二次創作での扱い
上記のスイーツのエピソード以来、主にpixivでは「腹ペコキャラ」が定着しつつある。
スーパーロボット大戦V
序盤の次元断層を再現したステージでスポット参戦。このステージで彼女に敵機を一機以上撃墜させることで、中盤にさらに条件を満たせば早期に自軍参戦させたり(条件を満たさなくても、終盤で正式参戦する)、終盤のボーナスステージみたいなシークレットシナリオに進むことが出来る。